2014 New VIBRATION-X MICRO (T-007)
先日、発売になったX-WAVE。もう手にとって頂けましたでしょうか?
X-WAVEのような新しいタイプのルアーを市場に送り出す時の不安は計り知れないものがありますが、このルアーはそんな不安は杞憂だったほど、瞬く間にお客様の手に届いたようで、社内の人間も胸を撫で下ろしております。
ただいま追加受注に向けてフル稼働で増産中ですので、お待ちのお客様はもうしばらくお待ち下さい。
さてそんな中、もちろん沢山のルアーの開発が同時進行で行われていますが、その中でも、弊社テスターの石田のブログで何度か紹介していたルアーがいよいよ発売になります。
VIBRATION-X MICRO。そう、これからの時期ますます強くなるルアーの1つです。
SPECは、52mmで3/8oz. という陸っぱりアングラーには間違いないサイズ感に仕上がっております。
では一体、どんな「こだわり」を持って生まれた製品なのかを掘り下げていきたいと思います。
・安定した飛行姿勢
これは絶対条件であり、最大の武器である飛距離。特に陸っぱりでの釣りにおいて、これほど重要な要素はありません。
向かい風の逆風時にキャストすると、バランスが崩れ、回転が生じ、飛距離が半減したりバックラッシュなどのトラブルが起こるバイブレーションは以外と多いですが、マイクロは如何なるコンディションでも安定した飛行姿勢を保ち、小粒なバイブレーションにも関わらず平均45m(無風時)、横風や向かい風のコンディションでも平均40m弱と、必要以上にウエイトを積むのでは無く、ウエイトの配置位置や形状、ボディ形状、アイの位置を吟味した上で、安定した飛行姿勢を実現させています。
・リトリーブスピードの幅広さ
ただ投げやすく飛距離が出るだけのバイブレーションでは意味がなく、早く巻いてもスイム姿勢を崩さない、遅く巻いてもアクションがしっかりと手元に伝わる事が重要。つまりマイクロは幅広いリトリーブスピードに対応しています。
では、そんな都合の良いアクションを出すための「こだわり」は、ボディ形状にあります。
まず近年のリールのハイギア化により誰でも簡単にファストリトリーブが可能になりました。これはやはり、スレたフィールドでは、リアクションという魚を捕るための大きな武器です。このファストリトリーブでも、強すぎない心地よい引き抵抗を可能にしているのが、ボディ前方のやや控えめなフラット面。この形状により、しっかり水を掴み、軽快なアクションを生み出します。
また、スローにボトムノックさせたり、1つ下のレンジを通したいときなど、スローリトリーブでも、しっかりとアクションするよう、ボディ後方の形状は、あたかもクランクベイトかのような膨らみを設けています。この形状の恩恵は、一旦細めたボディ幅を再度、膨らませる事で、ゆっくりなスピードでもボディ後方で水を掴み、アクションをする「キッカケ」を生み出します。
ファストリトリーブでストレスを感じる事なく目標のコースをトレースでき、スローリトリーブでも伝わるバイブレーションが、使用時の安心感を与えます。
スイム姿勢は水平よりもやや立ち気味。これは、水平にしたときにフックがボトムをかすめて根掛かりしたり、ウイードエリアでの手返しを損なうなどのデメリットを考慮した結果です。
既存である、バイブレーションXやバイブレーションX Jrのボトム付近の一定層を低速域でアプローチできる長所や、ウルトラやスマトラの高速域でバランスを崩さない長所、ブレーディングXのリフト&フォールのアンションレスポンスの良さを兼ね備えた仕上がりになっています。
・フックサイズ
従来の小粒なバイブレーションは#10番がほとんどでしたが、マイクロは#8番を採用しています。
ただ#8番を付けるとフック同士が抱きあってしまうトラブルが発生する為、フロント、リアのフックアイを一般的な縦アイではなく、共に横アイにする事でトラブルを解消しました。
従来よりも大きいフックを採用する事で、ショートバイトにも対応でき、フッキング率も向上しファイト中にフックが伸びる心配も軽減します。
そんな、「こだわり」が詰まった、VIBRATION-X MICRO。
実に使い易いバイブレーションに仕上がりました。
これからの時期に、ボックスに1つ忍ばせておいて、というよりはパイロットルアーにしても損はないルアーです。
更に、X-WAVEとの組み合わせで、緩急を付けた多彩なアプローチが出来るのではないでしょうか。
是非、ご期待下さい。
Product Page for VIBRATION-X MICRO