JBTOP50第3戦エバーグリーンカップが7/29-30茨城県の北浦で開催された。
第2戦を終えて私の年間暫定ポイントランキングは5位まで上がった。そして迎えるこの第3戦は年間優勝を狙う上ではとても大切なターニングポイントとなる。
舞台は真夏の北浦。6月後半のプリプラクティス時から気温は35℃を超え、水温も30℃を超えていた。暑さとの戦いになる…。
それがこの試合に持った最初のイメージだった。
まずはこの暑さに私自身が慣れること、試合を戦い抜く上でそれは重要なポイントだった。そのため、今回は服装やシューズにまで気を配り暑さ対策を行った。
色々試した結果、上半身は直射日光が当たると疲れが出るのでHYOGA CREW NECK ロングTシャツの上にトーナメントシャツを、そして首元にはHYOGA NECK GATOR。下半身は半パンにスニーカー。このスタイルで戦うのがベストと思えた。HYOGAのウエアはこの夏の暑さをしのぐ最高の武器であった。
北浦は空梅雨の影響でプリプラクティス時には大きく減水していた。それでも魚が釣れるレンジは浅く、ショアライン沿いに寄っている。
これはキャットフィッシュや最近この水系で増えてきたシーバスなどと住みわけが起こっているためだと私は思っている。つまりバスは浅い方へ追いやられているのだ。
深くても1m、それより深いところではバスは釣れなかった。そして強い日差しを避けるようにシェイドに入っていて、ノーシンカーを丁寧にバックスライドさせていかないとなかなか口を使ってはくれない。
しかしこれでは時間に限りのあるプラクティスで広いトーナメントエリア全体を見ていくにはとても効率が悪かった。
プリプラ中盤に台風が接近し、雨が降り水位が少し回復し、水温が4℃程下がった日があった。シェイドから離れてくれていれば…と期待を込め、シャローレンジを巻物でチェックしていった。
ここしばらく、そこはシーバスのゾーンだった。
これまで色々と巻いては見たものの得られるバイトはほぼシーバスかキャットフィシュであった。
この日、ボラの子と思われるベイトが多数泳いでいたのでチョイスしたルアーはi×i SHAD TYPE-R。このルアーは水深1mをキープして泳ぐ。
シャロー側でバスのいたレンジはこれくらいだ。泳ぎもタイトなハイピッチがそっくりだ。期待して投入するもファーストキャストには案の定シーバスがヒットした。
そして連発…。やはりカバーからバスは出ていないのかと思った次のキャストに待望のバスがきた。
そこからシーバスとキャットフィシュとバスの3魚種が広いエリアでポロポロ釣れた。魚種問わずで言えば20匹くらい。釣りとしては楽しい。
プラクティスとしてもおかげで効率よくエリアを見て回ることができ、魚の多いエリアと少ないエリアを大きく見分けることができた。
その甲斐あって試合の組み立てはうまくできた。当日は夏日が戻りカバーでの戦略となったが、そのプラクティスで見つけていたエリアで初日はトップウエイトの5㎏オーバーをマーク。このウエイトを守り切り5位でフィニッシュとなった。年間の暫定ランキングも3位まで上がり、2022年のシリーズチャンプが大きく近づく結果であった。きっかけを与えてくれたのはi×i SHAD TYPE-Rだった。