オールシチュエーション対応型ビッグベイト・ガルダの登場により、メガバスのスイムベイトにはいよいよ死角がなくなった。そこで、各ルアーのスペックと持ち味について、サイズ、レンジ、波動の強さなどから迫ってみよう。
今回取り上げるのは、4月に登場するNEWアイテム・ガルダのほか、既存品からi-SLIDE、マグドラフト、マグスロウルの3アイテム。持ち味の違う4タイプを比較することで、それぞれの特徴と出しどころの目安としたい。まずは、それぞれの比較表をご覧いただこう。
サイズはタックルとターゲットに合わせてチョイス
サイズは5インチ(12.5cm)から10インチ(25cm)までと各種あるが、チョイスの大前提は自分のタックルで扱えるウエイトであるかどうかということ。その範囲内で、狙う魚の大きさに応じて絞り込む。
アピールの強さはボリューム感と波動で決まる
一般に、ルアーはサイズが大きいほどバスに対する視覚的アピールも大きくなるが、同じボディサイズであっても、泳ぎのタイプと波動によって、いわゆる「強い」「弱い」という概念が出てくる。「強い」というのは水を大きく動かすことを意味し、この4種のなかではウォブリングアクションのガルダと、ボディ全体で水を撹拌するマグドラフトがそれに当たる。いっぽうS字軌道のi-SLIDE185と、テールのみで動きを演出するマグスロウルは「弱い」タイプだが、スピード変化によるイレギュラーな誘いでメリハリを演出することも可能。またi-SLIDE185は、360度のターンでバスを刺激する「スリーシックスティアクション」も大きな武器になる。どちらが効くかはその時次第。活性の高さやポイントの広さ、フィッシングプレッシャーの掛かり具合を見極めて使い分けるのがセオリーと言える。
サウンドアピールはガルダが一番
バスに対するアピールでもうひとつ重要なのが、アクション時のサウンド。この点ではガルダが抜きんでている。3分割で、かつ可動域が広いジョイントボディが動くたびにサウンドを発してバスを惹きつけるからだ。I-SLIDE185は音よりもS字アクションを優先して可動域を狭く設定、マグドラフトとマグスロウルはソフトマテリアルで、いずれもサウンドアピールは低いが、ハイプレッシャー下のスレバスには無音のナチュラルアピールが効果的であることも多い。なお、ガルダは付属のエラストマーシールを装着することでサイレントチューンを施すことも可能だ。
どのレンジをどんな速度でトレース?
得意とするレンジはいずれもノーマルの状態では表層から水深1.5mくらいまで。それより深いレンジを攻めるときは、ウェイトハンガーにオモリを装着したり、鉛のシールを貼ったりして調整する。スピード域に関しては表の通りだが、マグドラフトはスイムベイトでは珍しく高速で引けるのが大きなアドバンテージ。波動も強く、広いエリアを手返しよくチェックするアメリカのバスプロには欠かせないアイテムとなっている。
まとめると…
サイズのバリエーションがあり、一定のレンジを引くだけでバスを引っ張るマグドラフト、マグスロウルに対し、アングラー個々のアレンジ幅があるi-SLIDE、ガルダ。個性も使い方も大きく異なるが、特性を活かしたゲームパターンでデカバス捕獲の確率を上げてほしい。
ビッグベイトのすべての要素を盛り込んだルアー
サイズのバリエーションがあり、一定のレンジを引くだけでバスを引っ張るマグドラフト、マグスロウルに対し、アングラー個々のアレンジ幅があるi-SLIDE、ガルダ。個性も使い方も大きく異なるが、特性を活かしたゲームパターンでデカバス捕獲の確率を上げてほしい。
①高活性のビッグバスの戦闘モードを刺激する大きなボディと強い動き。
②強い誘いも弱い誘いも自在に演出できる。
③デッドスティッキング時には、わずかな水流でも揺らめく可動域の広さ。
④そこから発するアタックサウンドは出すも消すも自由自在。
⑤フォール時もテールを揺らめかせてナチュラルにアピール。
⑥リップ下のウェイトハンガーでレンジと沈下速度をコントロール。
⑦根掛かり多発地帯ではスナッグレス性の高い背針チューンも選択可能。
など多岐に渡っている。デッドスティッキングからカバークランキングまで、任意のレンジで攻めのビッグベイティングを仕掛けていけるルアー。難易度は高いが、使いこなせば必ず答えてくれるルアー。それがガルダなのである。
GARUDAカラーチャート(全4色)
GG FLASHING SHAD |
AYU |
SATSUKI |
IKEHARA BLUE |