MEGABASS Engineering Team Blog Vol.105 | Megabass-メガバス

MEGABASS Engineering Team Blog Vol.105

team_blog_banner

 

「FLYING-X」

 

 

大型台風の発生によって、

海はうねりで荒れますが、バスは高活性!

気圧の変化で浮き気味のバスとトップで遊ぶのが好きな開発員です。

(悪天候時の釣行は、水難事故や崖崩れなどにご注意ください。)

 

 

 

 

今回のネタは、「FLYING-X(フライングX)」。

ワームでも可能なアクションですが、

プラグにしてフッキング率の悪さと飛距離を改善したい。

という考えから発案されました。

案外簡単に出来てしまいそうな水面飛び跳ね系ルアーですが、

ここ2〜3年で一番悩んだのはこのルアーかもしれません。

 

 

 

その理由は、

 

「全く新しいジャンルのハードプラグ」

 

だということです。

 

 

通常のペンシルベイトを早巻きしても、

ぴょんぴょん飛び跳ねることはなく、

シンキングペンシルを早巻きしても、

蛇行することはありません。

 

 

 

改善のためにまず考えたのが、ボディ形状。

ぴょんぴょん跳ねる浮上性がありながら、

左右へ不規則な蛇行をする形状が必要でした。

 

 

 

まずは、ヘッドの下をフラットにし、水を下に受け流す。

これで着水後の立ち上がりの良さと浮上する力を生み出します。

ルアーが水面から飛び出してからは、

腹部のV字形状によって進行方向が左右どちらかに行きたがり、

ラインの張りやジャンプ時のバランスによって進行方向を変え、

左右に蛇行するようにアクションさせることができます。

 

 

 eb_vol105_01

 

 

しかし、そこまでの形状では水面を舐めるように蛇行してしまうことも多く、

ぴょんぴょんと逃げる魚のようなキレのいいアクションとは言えませんでした。

 

 

そこで生まれたのが独特なシルエット。

 

 eb_vol105_02

 

なぜ反らせたかというと、

“水へのからみ方”が重要と感じたからです。

 

 

ラインアイをボディ上部に配置し、

着水時の初めに水に接する位置をボディ前方に移動。

さらに、アクションの安定性とジャンプ時の角度を調整するため、

さらなるアイ調整と重心位置を変更しました。

 

 eb_vol105_03

 

極限まで接水する面積を減らすことに注力することで、

軽快な水離れを実現し、ぴょんぴょんアクションを生み出すことが出来ました。

 

 

長々と書いたように、微妙な調整を施しているルアーなので、

リトリーブ時のロッドの角度(ラインで引っ張る角度)と

水に沈み過ぎないリーリングスピードが

アクションに影響を及ぼします。

使用するタックルによって微妙に異なりますので、

タダ巻きでぴょんぴょんジャンプするロッドの角度と

リトリーブスピードを見つけてもらえればと思います。

 

 

大興奮のバイトシーンも生み出すことのできる、

数少ないルアーの一つだと思うので

エキサイティングな表層の釣りを楽しんで頂けたらと思います!

 

FLYING-X(フライングX)  Products Page

http://www.megabass.co.jp/site/products/flying-x/