石田です!
例年よりまだ暖かいと思っていた浜松も寒波と共に一気に冬を彷彿とさせる気候になってまいりました。
世間的にはオフシーズンと呼ばれる冬ですが、僕に「オフ」と言う言葉は少なくとも釣りには存在しません!
そんな冬にも効果的な以前、MEGABASS Engineering Team Blog Vol.107で紹介したボトムスイムベイトの全貌に迫っていきます。
メガバスにも存在するマグドラフトと言った表層、中層のスイムベイトは近年再ブームと言える程に増え、数多く存在していますが、今回のコンセプトはボトムを引くことに重点を置いた専用設計。
ボトム「専用」と言えるのは何故か?
まず、腹部に配置されている大きな胸ビレは、リトリーブ時にボトムで横を向いての倒れ込みを防ぐ役割を果たします。もしキャスト~着水~着底時に横を向いてしまっていても巻き始めると同時に低重心化された配置の内蔵ウエイトが瞬時にボディを起き上がらせます。
差別化するのならば、テキサスやスイミングジグがボトムで姿勢を保つ事は難しく、場合によってフックポイントが下を向いてしまいスタックしてしまいます。
頭部から背中にかけてセットされたシングルフックは、左右2枚の背ビレがフックポイントを隠し、対ストラクチャー対策としてインビジブルストラクチャーをよりタイトにアクプローチ可能とし、ハードボトム、ウィードエリア、無数に絡むティンバーや杭に対し障害物回避性能を向上させ、初めて訪れるフィールドで恐れることなく地形変化を探る為のパイロットルアーとしても使用して頂けます。また、回避性能に偏り過ぎると懸念されるフッキング率は潰れやすいマテリアルを採用し、針持ちやアクションレスポンスを損なわないワーム硬度の14~16度の比較的柔らかい素材で検討しています。
アクションは魚のミスバイトを軽減させる為、ボディにロールの入らない安定感のあるテールアクションを追求し、また、ボトムに腹部を触れながらも常に動くボディ形状に設定しています。これはリトリーブしている限りアクションし、ステイでは休んでいるハゼ系のベイトフィッシュをイミテートします。
ボトムノックを基本アクションとし、ボディ全体を纏うワーム素材はストラクチャーにタッチした瞬間に反発的な力を生み、クイックでイレギュラーなアクションを意図的に発生させることで逃げ惑うベイトフィッシュやストラクチャーから抜けた瞬間のリアクションバイトを誘発させることができます。
未開のボトムスイミングアプローチを可能にする新ジャンルにご期待ください。