MEGABASS Engineering Team Blog Vol.118 | Megabass-メガバス

MEGABASS Engineering Team Blog Vol.118

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毎年思うことがあります。

「冬ってこんなに寒かったっけ?」

 

なんだかんだ毎年同じような気温なので、

例年通りの寒さのはずですが、

夏が来ると体がリセットされてしまう開発員です。

 

 

 

そんな寒い時期にもかかわらず、

季節外れの新たな「虫」が開発終盤を迎えております。

 

 

新たな「虫」とは、

みなさんお待ちかね(僕が待っていました)

SIGLETTのダウンサイジングモデル

「TINY SIGLETT」です。

 

 eb_vol118_01

 

以前から計画は出ていたのですが、

いろいろな諸問題があり、開発が遅れておりました。

 

 

まず問題となったのは、「浮力」の問題です。

単純にSIGLETTをダウンサイジングしたモデルを

試作・テストしてみたのですが、

なんとこれが浮きませんでした。(ウェイトなしの状況で…)

 

一番の原因はどう考えても「空気容量不足」。

羽根も浮く素材で出来ているのですが、

決定的にボディの浮力が足らないという結果になりました。

 

ボディの長さを長くしては小さくする意味がないと思ったので、

たどり着いたのが、ボディ本体の「肉厚」を薄くすること。

外形を変えずに、内部のオフセット量を増やし、

空気量を増やすことで浮力を確保することができました。

(基準が1.1mmに対して、0.8mm)

さらに、羽根の比率をSIGLETTよりも少し大きめにし、

さらなる浮力とハイレスポンスなアクションを生み出しました。

 

 eb_vol118_02

 

そして、羽根モノ(虫モノ?)の一番の課題である「フッキング率」。

「何としてもフックを2個付けたい!」と思っていたのですが、

フックを2個つけて浮くはずがありません。

(結構フックは重いんです)

しかし、思わぬ副産物として

「浮力の小ささ」がアイデアを生み出してくれました。

 

「フックをたくさんつけて引っかかる場所を増やす。」

という考え方から、

「しっかりと口の中に入れてあげる。」

という考え方へとシフトさせてくれました。

 

結果、フッキング率は上々。

小さな複数のウェイトでサウンドの追加と浮力の調整をし、

フック1つでも高確率でフッキングすることが出来ました。

 

 eb_vol118_03

 

苦戦を強いられた「TINY SIGLETT」ですが、

また冬を忘れる頃にはお届け出来るかと思いますので、

ぜひTINY SIGLETTのドキドキな釣りを楽しんでいただけたらと思います。