ELBO – Cranking Shiner - (T-019)
いよいよ1月30日と31日は新製品を展示するエキシビション第1弾が横浜で開催されます。お時間のある方はぜひご来場ください。
今回はLBOを搭載したELBOのボディ形状の話です。
ただ、飛距離だけを追求するのであれば、ボディ形状はいたってシンプルでそれほど苦労するものではありません。
しかし、全く新しいクランキングシャイナーというポジションのルアーを開発するにあたっては、やはりアクションの質、というのが大いに重要になります。
ELBOのボディ形状は、開発段階で大きく3度の形状変更がありました。
その中でも、ラインアイの位置、リップの大きさ角度、ウエイト位置や重さ、ボディ断面の形状など、数えるとキリがないプロトタイプがありましたが、あえてここではわかりやすく大きく3つに分類して説明します。
まず、Aタイプ。初期段階での形状です。
飛距離を出すための形状かつ、素直にLBOを搭載した形状であり、ベイトフィッシュライクなシルエットにし、かつクランクとしての性能も持たせるためのスクエアビルリップ。
結論からいうと、Aタイプは飛距離は抜群だがアクションレスポンスが悪い、でした。
つまり、動き過ぎずタイトなアクションを求めるマリンギャングのようなSWルアーであれば何の問題もないのですが、FWルアーとして、またキビキビとした明滅をするアクションを求めると、ウエイトの位置は低重心にするのが定石。
しかしLBOは従来のものよりもウエイトの中心に軸がある分、重心が高いので、LBOのウエイトだとボディ形状で、そのウエイトの重心を低くする必要がありました。
そこで、大幅な形状修正をしたのが、Bタイプです。
おおよそ最終形状に近付いてきましたね。
LBOを稼動させ、なおかつ適所にウエイトを固定するため、LBOに必要な空間を確保しつつも、Aタイプのウエイト位置よりも大きく下方向にボディを膨らませLBOを配置したタイプです。
これによりLBOウエイトの位置が低重心になり、アクションのキレを出せる形状へと進みました。
しかし、80mmに満たないボディに対して、クランクのようなアクションを出させるためのボディに対しては大きなリップ。
ラインアイの位置やサブウエイトなど、色んな要素を潰していってもアクション安定性が納得のいくものではありませんでした。
そこで、Cである最終形状へと開発は進んでいきます。
Cのボディ形状は、Bに対してボディ後部の部分が大きく下方向におじぎしているようなカタチになっています。
え、これだけ?
と思われるかもしれませんが、このテール部の下方向へのカーブ形状は、明らかな効果を得ました。この形状なくしてELBOは成立しないといっても過言では無いほどです。
この形状がスタビライザーの役割を果たし、アクションの安定性が飛躍的に向上し、納得のいくLBOを搭載したクランキングシャイナー「ELBO」が誕生しました。
そんなELBOが、2月末に満を持して発売になります。
2016シーズンの大きな武器となるELBO。
普段クランクベイトを使用する状況で、明らかにワカサギなどのベイトフィッシュをメインベイト捕食している時、ELBOをチョイスしてみてはいかかでしょうか。
ELBO Products Page
http://www.megabass.co.jp/site/products/elbo/
MEGABASS Engineering Team Blog Vol.119
http://www.megabass.co.jp/site/engineer/megabass-engineering-team-blog-vol-119/
Megabass Blog 「クランキンシャイナー「ELBO」」 野村俊介
http://ameblo.jp/nomura-mbblog/entry-12116893391.html
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