MEGABASS Engineering Team Blog Vol.135 | Megabass-メガバス

MEGABASS Engineering Team Blog Vol.135

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こだわりの詰まったスイムジグ
UOZE SWIMMER ウオズスイマー

 

 

バスフィッシングのルアーの中で、ジグは大物狙いに欠かせないウエポン。マットカバーに撃ち込んだり、ハードボトムを攻めたりと、使い方も色々です。そのなかでここ数年注目され続けているのが「スイムジグ」というスタイル。名前の通り、ラバージグを泳がせて使う方法です。

 

スイムジグはナチュラルさとローアピール性が特徴なので、プラグやチャター系のようなアピールの強いルアーにバスが反応しないときに効果的です。しかも巻きで使えるので、広い範囲をナチュラルかつ効率的に攻めたいときというのが一番の出しどころです。

今回はスイムジグ専用に開発したヘッド、ウオズスイマーについてお話します。

 

 

こだわり1 ヘッド形状

ウオズスイマーはそれ単体で使うものではなく、シャッドテールワームなどと組み合わせて、ワームのナチュラルなスイミングをサポートするためのヘッドです。もちろん、そんなヘッドの中にもメガバスのこだわりがあります。

 

その一つは「オカシラヘッド」のようにエラが張り出した独特のデザインです。スイムジグは「ノー感じ」というか、無抵抗でスーッと来てしまうため何をやっているかわからない製品が多いですが、それをなくし、適度な巻き感を出すためにエラを張り出させています。

 

このエラの張り出しの内側は肉抜き構造となっているのですが、これはスカートやワームの収まりを良くすると共に、ヘッドを必要以上に重くせずにエラの張り出す量を上げるための施策です。この構造は金型の作成や量産が難しくなるのですが、このこだわりを実現するために手間をかけている点ですね。

 

 

 

それとあまり目立ちませんが、アイの位置にも相当こだわって試作を繰り返しました。なぜなら、この位置ひとつでスイミングの姿勢や浮き上がりやすさに影響が出てしまうからです。詳しく言うと、アイを前にもっていくほどすり抜け性能は高くなる代わりに浮き上がりやすくなり、逆に背中側に持ってくると浮き上がりにくいけれどすり抜け性能は悪くなります。その絶妙な加減を突き詰めて、速すぎず遅すぎず、ウィードコンタクト可能なスピードを保った状態で一定のレンジをキープできるように設計しています。

 

 

 

こだわり2 チタンワイヤー+ブレード

ウオズスイマーには形状記憶のチタンワイヤーとブレードがセットされています。これは適度な巻き感を出して「ノー感じ」を軽減する意味のほかに、波動やフラッシングといったアピールを加えたり、ウィードにコンタクトさせることで平打ちやハングオフというイレギュラーアクションを与えたりという効果があります。

 

 

ブレードが何かに当たると、ふっと抵抗が抜けたり、巻き感に変化があったりしますが、そういう変化を感じるセンサーとして活用すれば、アタリに備えたり、ウィードへの突っ込みすぎを事前に回避したりすることもできます。もちろん、スイムジグのローアピール性を重視したい場面ではブレードを外して使うのもあり。オプションパーツとして、自由に付けたり外したりしてください。

 

 

特注フックと細部のこだわり

フックは特注のロングシャンクワイドゲイブで、このルアーのために起こした専用フック。ワームのセットがしやすく、フッキングが決まりやすい形状にしてあります。また、投げているうちにワームがズレてしまうのはストレスになるので、ワームキーパーはなるべくズレない形を追求。その結果、太いナイロンを上下に巻き付けた形状になりました。

一つ一つ手で巻くため手間とコストはかかりますが、ユーザーさんにはワームがズレることのない快適なゲームを楽しんでいただけると思います。

 

 

ウィードガードはブラシタイプを7本。ラバージグほどの硬さはありませんが、そこまでカバーに突っ込ませるルアーではないので、フッキングに支障にならない程度に抑えてあります。

 

スカートキーパーはスピナーベイト・V9と同じくスカートのフレアーとボリューム感を出すデザインを採用。

 

 

各サイズの使い分け

サイズは3/16oz.~3/4oz.の6アイテム。重さはヘッドの下部に表示されています。

 

 

トレースレンジの目安は3/16oz.=1mまで、1/4oz.=1~1.5m、3/8oz.=1.5~2.5m、1/2oz.=2.5~3m、5/8oz.=3~4m、3/4oz.=4~5m。使用するタックル(主に糸の太さやリールのギア比)によって感覚は様々ですので、あくまでも目安になりますが、たとえば琵琶湖南湖の水深2~3mエリアなら、3/8oz.と1/2oz.あたりが汎用的に使えますし、北湖の4~5mラインでレンジキープするなら5/8oz.や3/4oz.といったウエイトを使ってもらうほうがより効率よく探れると思います。なお、フックは野池スペシャルとして開発された3/16oz.のみ#3/0を採用してコンパクト感を出していますが、1/4oz.~1/2oz.は#4/0、5/8oz.と3/4oz.は#5/0を搭載しています。

 

トレーラーワームはシャッドテールがメインで、スピンドルワームやスパークシャッドが適しています。3/16oz. は4インチ、1/4oz. 以上は5インチがお薦めです。

>>> SPARK SHAD Products page

 

なお、ウオズスイマーを使うタックルですが、ロッドはしっかりフッキングできるパワーもあり、なおかつハジかないティップを持った竿。たとえばヴァルキリーの72Hなどが適しています。リールは早巻きせずゆっくりレンジキープするため、ローギアが一般的。ラインはフロロの16lb。合わせ切れを防ぐためにも比較的太いラインを選びます。

 

単純な構造だからこそ、小さなこだわりの積み重ねが釣果の差になるスイムジグ。皆さんも是非ウオズスイマーを使って、その差を体感してください!

 

 

 

>>> UOZE SWIMMER Products page

 

 

 

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