MEGABASS Engineering Team Blog Vol.136 | Megabass-メガバス

MEGABASS Engineering Team Blog Vol.136

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飛距離、レスポンス、高速ロールアクション!
今までにないサブサーフェスクランク
O.R.C. OVER REV CRANK

 

皆さんこんにちは。朝夕は涼しさも感じる今日この頃、秋爆への備えは着々と進んでいますか? 今日はこの夏に発売して以来、各地で釣果を上げているO.R.C.(オーバーレヴクランク)について書いてみましょう。

 

 

 

O.R.C.の開発のきっかけとなったのは、春から晩秋のオカッパリで活躍するルアーを作りたいという想いです。とくに秋は、それまで縦ストに着いていたバスが広範囲を回遊する季節でもあり、遠投できて、スピーディにサーチできるルアーが必須ですよね。そこでいろいろなアイデアを出し合った結果、サブサーフェスクランクに決まりました。

 

もちろん、今までと同じものを作っても意味がありません。これまでにない、もっと刺激的で、もっと釣獲能力に優れたサブサーフェスクランクです。このシチュエーションを最も得意とし、開発部の構想を形にしてくれるアングラーはKATSUUさんが適任だということで、初期プロトから最終形まですべてのテストをKATSUUさんにお願いして開発がスタートしました。

 

しかしいざ開発に取り掛かると、これがけっこう難題でした。過去にメガバスが送り出したグリフォンゼロやノイジーキャットフリッパーなどを見てもわかる通り、サブサーフェスクランクはそのほとんどがまん丸いフォルムで、アクションはウォブリングが主体。つまりフォルムにしろ、動きにしろ、他との明確な違いを表現しづらいジャンルなのです。

 

またサブサーフェスクランクは固定重心のものがほとんどで、重心移動というキーワードが前面に出てこないジャンルです。これはリップの角度が立っていて、巻き始めても前傾姿勢にならないからなんですね。キャスト時に後方に移動した球が元に戻りにくいため、構造的に重心移動機構のメリットを活かしにくいのです。

 

 

つまり、今までと同じ発想では遠投のための重心移動も組み込めず、動きもフォルムも、かわり映えのしないものしか作れないということです。

 

どうしたものかと悩むうちに浮かんだのが、メガバスが誇る新世代の重心瞬間移動システム・LBO(LBO II)の存在です。LBO IIはボールが移動するタイプと違ってわずかな角度で、いや着水の衝撃でさえウエイトが戻るため、水平姿勢のサブサーフェスクランクに搭載しても重心移動のメリットを活かすことができます。

 

さらにLBO IIはそれ自体がシャフトバランサーと同じ低重心のシャフト状ウエイトなので、これを軸にしたロールアクションを出しやすい。このふたつを実現するだけで、よく飛び高速のロールアクションで泳ぐ、今までにないサブサーフェスクランクが実現できるのではないかと考えました。

 

 

しかしそれでは終わりませんでした。せっかくのロールアクションであれば、それによる明滅効果を活かさない手はありません。そこで、フォルムはフラッシングを強調するためのフラットサイドと、とことん欲張りました。

 

 

 

さらにさらに、O.R.C.にはジャイロバランサーも搭載しています。ジャイロバランサーとはアンスラックスの頃から組み込まれているメガバス独自の機構で、固定のシャフトバランサーを回転軸としてボディがロールするたびにラトルが高速で壁にぶつかる仕組みです。R.A.B.(ラダーアクションバランサー)とも似ていますが、それより構造がシンプルで、より少ないスペースで組み込めるという特徴があり、O.R.C.のようなコンパクトなルアーにはピッタリです。

 

 

 

 

LBO IIとジャイロバランサーとの相乗効果(=ジャイロバランシングLBO)で、高速で巻かなくても自発的に激しく動くO.R.C。仮にジャイロバランサーがなかったとしてもLBO IIだけでこの動きは出せるのですが、ジャイロバランサーを入れたことでラトルのアピールが加わり、サーチ能力が向上したことは大きいですね。

 

逆にLBO IIがなくてもラトル音は出せますが、単純にウエイトを入れただけならここまでハイピッチでは動きません。やはりLBO IIの軸が通っているからこそ、ラトルのピッチがここまで上がるのです。

 

こうしてO.R.C.は、いままでになかった「高速で明滅するサブサーフェスクランク」という新たなジャンルを確立しました。名前のO.R.C.はOVER REV CRANKの略、つまりリミッターを振り切って高速で動くクランクベイトという意味です。

 

使い方は水面、あるいは水面直下でタダ巻きするのが最も効果的です。ストップ&ゴーでも使えますが、このルアーの良さを最大限に活かすなら引き波を立ててのリトリーブで使っていただくのが一番。ハイピッチなローリングによる明滅とラトル音が深いレンジにいるバスも表層に呼ぶので、たとえば野池のど真ん中でもヒットを期待できます。水深を気にせず投げてみると良いでしょう。

 

キャラクターは全体にギルをイメージ。すべてのカラーでエラにストライクドットが入っている。

 

クランクベイトの良さとトップの楽しさを同時に味わえるO.R.C. 秋はトップにも反応が良い季節なのでまだまだ楽しめます。バンバン投げて、サブサーフェスクランクの新しい世界を体感してください。

 

 

 

>>> O.R.C (OVER REV CRANK) Products page

 

 

 

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