I-SLIDE 262T (T-009)
昨年から沢山の受注を頂いております I-SLIDE 262T 。早い方であれば既に手元に届き、ご使用されているお客様もいらっしゃるのではないでしょうか。
262Tの詳細につきましては、既にMegabassホームページに「I-SLIDE ニューモデル企画」と題したインフォメーションが、随時更新されておりますので、そちらをご確認下さい。
さて、ここではI-SLIDEシリーズでも圧倒的な存在感を放つ262Tと、他の2タイプ(185と135B)との「違い」について、お話させて頂きます。
既に、購入された方や262Tのアクション動画をご覧になられた方ならお気付きかもしれませんが、262Tには「MAG HOLD システム」が搭載されておりません。要はフックがボディに引っ付きません。
では、なぜ185や135Bで定評のあったマグホールドを搭載しなかったのか、です。
まず、262Tは周知の通り262mmというメガバスで最も大きなルアーです。ボディサイズが大きくなると言う事は、おのずとフックのサイズも大きくなります。フックが大きくなると言う事は、フック自体の自重も増す。そうなれば、185や135Bで使用しているネオジム磁石では、到底フックをホールド出来ません。つまり、より磁力の強い磁石が必要となります。
262T用のフックをホールド出来る、強力な磁石を搭載したプロトタイプも幾つも作成し、プロスタッフやテスターの方々に、フィールドでテストして頂きましたが、総じて返ってくる答えは同じ。フッキングの確率が極端に落ちる、でした。
つまり、大きく重いフックをホールドさせるだけの磁力の強いネオジム磁石を搭載すると、バイト時に針が外れにくいという結果でした。
フックがホールド出来るギリギリの磁力の強さの磁石を使用しても、着水時には外れてしまう。当たり前です。フックの自重自体が重いのですから。
さらに、あれだけ大きなサイズのルアーなので、もちろん「つついてくるだけ」のようなショートバイトも他のI-SLIDEよりも多い。
となれば、やはり185や135Bのような、「ちょうど良い強さ」の調整が難しいという結論になりました。
この結論に至った最大の理由は、先にも述べましたがフッキング率です。そこを数字で判断出来るほど魚に口を使わせた、ということは、262T自体がもつポテンシャルの高さは大いにご期待して頂いて構いません。「寄せる」「くわせる」これが、間違いないのはテスト結果でもハッキリしていました。
しかし、「掛ける」というルアーの最大の目標であるのに対し、何の提案も出来ていなくては、意味が無い。本当に些細な事ですが、良く見ていただくと262Tはリングが2連結にしてあります。
この意味は何か。
フッキング時に魚がフックを吸い込みやすいよう、フックの可動域をより一層広くするためのものです。単純にロングシャンクのフックを使用すれば、となるかもしれませんが、リング1つに、ロングシャンクのフック、よりもリング2つにする方が、圧倒的にフックの稼動範囲の自由度が上がります。こんな些細な事ですが、圧倒的な差が出ます。今の時期から早春にかけてのビッグベイトが効く時期には、特にです。
そんな試行錯誤もあり、小さな事でも圧倒的な効果をもたらすギミックがある、「I-SLIDE262T」。
ぜひ、実際に使用してその破壊力をご堪能してみては如何でしょうか。
■推奨ロッド
■推奨ライン
フロロ30lb.