MEGABASS Engineering Team Blog (N-002)
2015NEW PRODUCTS
Code name: X-DRIFT
2015年もスタートしフィッシングショーに向けて慌ただしい毎日を過ごしている開発員です。
そんな中こちらも1月末の出荷に向けて急ピッチで生産されているルアー「X-DRIFT」を今回ご紹介します。
このルアーの特徴はなんと言ってもアイテムの名前にもなっている、「ドリフト」です。
フレッシュウォーターフィッシングとは違い、ソルトウォーターフィッシングでは潮の干満が発生するため必然的に常に流れの中で釣りをすることになります。
この流れがいかに大切かはソルトアングラーなら皆さんがご存知のことですが、この流れを味方につけ、利用することで釣果は大幅に変化します。
X-DRIFTはこの『流れ』をダイレクトに狙うことができるのはもちろんですが、それは今までのミノーやバイブレーションでも可能だったテクニックです。
最もX-DRIFTが効果的なシチュエーションは流れの中の『変化』や『ヨレ(反転流)』を攻める場合です。
例えば、橋脚やテトラといったソルトでの鉄板スポットでは必ず流れの変化と反転流が発生します。
そういった変化や反転流で、シーバスは小さな力でフィーディングスポットに定位し、その反転流に迷い込んできたり、逃げ込んでくるベイトを捕食しています
いわば、ソルトウォーターフィッシングでの一番のフィーディングスポットが、そういった流れの『変化』や『反転流』ということです。
そういったスポットに逃げ込んでくるのはベイトフィッシュだけではありません。
エビやカニなどの甲殻類、ハゼなどに代表されるボトム系ベイトフィッシュも流され、逃げ込んできます。
ただ一言でドリフトと言ってもそのスポットを通すことができればいいという訳ではありません。
フォールスピード、姿勢、リフトとフォール中のアクションなど、ただ横に引くだけではないだけに色々な使い方ができなければなりません。
また、ドリフトさせる場合に最も大切だったのは『どれだけ流れだけでルアーをアクションさせつづけることができるか』でした。
小さな力で泳ぐことが出来るルアーは、必然的に流れの中の1スポットや、反転流で長時間ルアーを定位させ、バイトチャンスを多く作ることができます。
一方でファーストリトリーブできるルアーは流れの中をスピーディーに探るには効果的ですが、良いスポットも早く流すことになってしまうため変化や、反転流を攻めるのには向いていないということです。
加えて、そういったストラクチャーによって発生する流れの変化、反転流近辺ではボトム変化も激しく、根がかりというトラブルは必ず多くなります。
そこでテストを繰り返した結果、ボトムコンタクト時にもフックがボトムに接触し難い位置、サイズの一本仕様にすることで、中層だけでなく、ボトム付近でのドリフトでも根掛りを軽減する仕様に辿り着きました。
フッキングの心配をするアングラーも居るかもしれませんが、テスト時には68mmという小型サイズということもあり丸飲みされることが多く、フッキングミスやバラシの欠点を感じることは皆無でした。
またテールに装着されているティンセルはアクション時に魅惑的な揺らめきを発生させ、甲殻類をイミテートさせたいシチュエーションで効果を発揮します。
フックアイにはメタルエッジシリーズにも搭載されている回転可動式・フロントフックアイを採用。
ドリフト・フォール・リフトといった3次元的なエリア攻略が可能な「X-DRFT」ぜひお楽しみください!