こんにちはアラマキシンヤです。
今回は少し違った視点でのブログをお届けいたします。
発売中のBasser誌4月号の400号記念特集の中で『人生を変えたルアー』というテーマで伊東社長のインタビューが掲載されています。
この記事を自身が読む中で、自分に当てはめたらどうなんだろうと、ふと思いました。
「GIANT DOG-X」
数々の世界的名作を生み出されてきた伊東社長。
その中で僕の人生を変えるまでに決定的にコレ!だと思い浮かぶモノを1つあげるとしたらGIANT DOG-X。
DOG-Xシリーズの歩みについては是非History of Megabassを今一度読んでいただきたく思います。
【2つの出会い】
ちなみに僕とメガバスの出会いは中学1年生(1997年)。
当時、グランダー武蔵からルアーフィッシングの存在を知り、僕自身も周りの友達らとバスフィッシングにのめり込んでいきました。
もう毎日が発見とカルチャーショックの日々。同時期にPUNKやROCKとの音楽の出会いも重なったこともあってか、数あるルアーやブランドの中で何となくメガバスとROCKに自分の中でシンパシーを感じていて、メガバスはROCKだ!と口癖のように言っていました。
もちろん、メガバスは当時から圧倒的かつ唯一無二な存在感を放っていました。
後から気づくことになりますが、伊東社長もその昔バンドを組んで音楽で生計を立てる道筋もあったというのはメガバスファンの中では知らていることの事実。

※伝説のフィールドテスト&ルアーパフォーマンスビデオ「X-Bites」を参照!
【ビッグペンシル!?】
さて話しを戻しまして、冒頭にお伝えしたGIANT DOG-Xとの出会い。
当時、地元にあった上州屋さんにて、ある日リールのショーケースの中で一緒に並んでいたのがプラスチックケージに包まれたGIANT DOG-Xでした。
見た瞬間に僕の頭にイナズマが落ちました。
他のルアーとは一線を画すフォルムとカラー(GGオイカワ)の造形美。フォントの書体、パッケージングを目にした僕は何ともいえない衝撃的な感情が湧きあがりました。
40歳の僕の世代で他で例えるなら、i-Podの衝撃みたいな感じでしょうか。
なにせ衝撃が凄かったのを覚えています。
今では考えられませんが当時はこの98mm・1/2ozというサイズはペンシルの中では同サイズのものは少なく、世間一般的にはビッグペンシルという認識でした。

アラマキ私物、旧パッケージのGIANT DOG-X
こんなデッカイペンシルベイトでバスなんて釣れるの?
そりゃバス1匹釣るのに1年半かかっているような釣り人には現実的ではありませんでした。
【真昼間の青野ダムで衝撃が…】
とある日、いつもの週末のように友人と青野ダム(兵庫県三田市)へ電車でむかいました。
当日の僕はバスフィッシングはバスを釣ることが目的ではなく、バスフィッシング風なことをやっていることが目的になっていたように思います。
内容としては、買ったルアーや道具の自慢→キャスト大会→ルアーの動きを見て盛り上がる=釣れなくても楽しいという謎の循環でした。
本当はバスをめちゃくちゃ釣りたいんですが、バスフィッシングをやっている構図そのものが楽しいという図式ですが、その日は違いました。
7月の炎天下の昼間にダムサイトのベンチで暑いので一人休憩していました。
同行の友人はダムサイトから開けた場所へ1人向かいました。
ラインの先にはGIANT DOG-XのGGオイカワが結ばれており、おそらくドッグウォークの練習でもしに行ったのかと思った15分後…事件が起こります。
『ヤバい!バスがGIANT DOG-Xに食ってきた!』と休憩していた僕に駆け寄ってきた手元には30cm前後のバスを手にしていました。
『ま、まさか真昼間にバスがトップに出るなんて!』
当日の僕達にとってトップウォーターというものは、朝夕のマズメ時かボイルしている時にしか水面を割ることはないという固定概念の塊でしたので(笑)。
この1匹をだけにもかかわらず僕らの中ではGIANT DOG-X=爆釣ルアーという図式になるから単純です(笑)。
それから1年後にようやく、写真のGIANT DOG-X(GGオイカワ)を手にすることができ、それからというもの、青野ダムでペンシルベイトっていったらGIANT DOG-X!というぐらい1日に10匹釣る日もあるぐらい僕自身にとっても本当の爆釣ルアーとなりました。
時は立ち、ユーザー側だった僕はメガバス社員としてGIANT DOG-Xをお店の方やユーザーさんに案内し、プロモーションでPRするという立場になった事を考えると、人生はおもしろいし、中一の自分に出会えるなら、こんな未来が待っているよ!と言ってあげたいすね(笑)…いや、知らない方がいいですね(笑)。
【GIANT DOG-Xのネーミングの由来】
ちなみに余談ですが、GIANT DOG-Xはデカいペンシルではなく、ジャイアントなバスを釣るためのペンシルで伊東社長は名付けられたそうです。
そんなエピソードなども書いてあるのがBassser誌の伊東社長が連載している「THE JAPAN ORIGINAL」。
メガバスが歩み続けた日本のバスフィッシングの激動とも深くリンクする四半世紀を社長として、ひとりの職人として、伊東社長が語っていますので、是非読んでくださいね。