異常気象な夏…。
猛烈な暑さ。
都市部でのゲリラ豪雨。
全国各地で被害をもたらした「これまで経験したことの無い集中豪雨」・「命の危険を伴う豪雨」。
そして、全く雨が降らない渇水地域 …。
一体どうなってしまったんだろう?
そんな想いの中で、先日、下界の熱さを避け、山奥の渓流探しに、山中を彷徨っていた時だった。
当ても無く林道を走り回り、見つけた渓流。
水は枯れ、流れていない …。
山奥に入り込めば、多少なりとも山間部で降った雨水が存在するかと思ったのだが …
こんな山奥でも、全く雨は降っていない…。
流れが消えた渓に、取り残された淵。
こんな水溜りが、点々とある。
水辺に近寄り、付近を見ると。いくつもの沢蟹の死体…。
かわいそうに…
高水温・低酸素…過酷な状況なのだろう。
これだけの沢蟹が生息している渓流。
水さえあれば、流れがあれば、とても豊かな渓なのだろう。
ふと、点在する水溜まりに波紋が広がる。
私の影に驚いて、何かが石の下に逃げ込む。
そっと石をどけて見ると、20cm程のアマゴを発見!
魚たちは、この過酷な状況の中で、なんとか生きていた。
魚の存在に感動し、点在する水溜りを確認して回ると、
とある淵にて、尺(30cm)程のアマゴが泳いでいた。
無警戒に溜まりの中をグルグルと泳いでいる。
私は、写真を撮ろうと、そっと水辺に近づくも、アマゴは逃げない。
カメラを構え、ファインダー越しに魚を見ると、どうも様子がおかしい…。
同じ位置を回遊し、口とエラを激しくパクパクさせ、とても緩慢な動き…。
恐らく酸素が無いのだろう…。
高水温と、低酸素状態にやられて、意識が朦朧としてしまっているのだろう…。
こんな赤茶け、止まった水の中では無理も無い…。
魚体が大きな分、先ほどの小型のアマゴより、必要とする酸素量が多いのかもしれない。
厳しい状況だ…。
先日降った久々の雨で、多少は回復しただろうか?
近いうちに確認しに行こうと思う。
週末には、台風の接近に伴い雨が降るということだが、どうだろう?
被害をもたらす程、降るのは勘弁願うが、
山や森に、そして川に潤いをもたらす恵みの雨が降ることを願う。
どうか必要な場所に、必要な分を!