ラテス の連発劇に酔いしれ、 カッター128 の一撃を楽しんだ後、
調子にのって、まもなく訪れる夜明けの富士川サーフも楽しもうと、まだ暗いタイミングで、浜へ向かう。
午前5時。まだまだ暗い浜。
立ち位置を決めようと、浜を一望すると
河口から、はるか向こうまで、黒い人影が等間隔で並び、既に入れる隙間は一切なかった … ( 笑 )
どうやら前日の朝マズメ、ヒラメが連発し、情報が流れたらしく、大盛況 !
そんな話を聞くと、益々参加させていただきたくなり、なんとか入り込めるスペースがないかと
右往左往するも、皆さん自然と折り合いがついて、これでもかと言うくらい綺麗に等間隔で並ばれており、
とても入れない。( 笑 )
釣り人の性としては 「 入りたい … 」 が、 釣りのモラルとして、どう考えても
「 ここで強引に入れば、全部のスペースに入れる話になってしまうよな( 笑 )」 と …
そんな失礼できるわけも無く、出遅れてしまった私は、名残惜しくもサーフをあきらめ、再び河川内に戻る。
いよいよ東の空が白み出す頃、静かな河川内にてキャストし続けるも反応はない …。
「 サーフはヒラメでているのかな ~ 」 と気になって仕方ないが、
このプライムタイムに場所が開くことは益々無いわけで、黙々とキャストを続ける …
そうこうしているうちに、いよいよ太陽がしっかりと姿を現し、冷えきった体に恵みの熱を感じさせてくれる。
背中に心地よい太陽光を浴びながら、ふと目の前の河川を眺めると、一筋の太い潮目が走り、揺らいでいる。まあ一般的に川の流れが効くと現れるもので珍しくもないが、何とも言えずよさげな感じ。
不思議な感覚だった …
( 今、思えばあまりにアタリが無かった為、潮目でも何でもいいから頼りたかっただけかもしれないが … 笑 )
「 この良さげな潮目に何を投げてくれよう ! 」と、しばしルアーケースをあさり、ルアー選択に迷っていると、
横で友人が潮目に投げたキャストに一撃でヒット !
友人の強烈なフッキングに対して魚が激しく暴れている ! !
「 跳ねない … エラ荒いもしない … もしやデカイのか ! ? 」 と色めきだって見守っているも、
魚は寄せては返しを繰り返し、なかなか岸へ寄らない。
ちなみに友人使用のロッドは メガバス i X – 96 M H !
ミディアムヘビーのロッドがぶち曲がり、絞られ続けている。
「 モンスターなのか ? モンスターだよね ? 」
益々色めき立ち、見守る中、
ようやく疲れた魚を川縁まで寄せると、そこにはイエローのラインと、V字の尾ひれのお姿が …
イナダでした ! ! ( 笑 )
リバーイナダ ! ! ( 笑 )
現在富士川河口形状、広く開いた状態なので河川内に迷いこんでしまったのでしょう。
ちなみにヒットルアーは X-120 SW ! ! お見事 ! ! !
「 何と時代は、いよいよリバー青物か ? 」 と笑いつつ、友人らと期待してミノーを連射するも、
次第に潮目が消え、バイトなし …。
「 青物は移動が早いから、今頃国道1号の下あたりだろ ~ 」 などと笑いながら、
ふと広範囲サーチ用に交換したバイブレーションを対岸に向かってド遠投したところ、
丁寧に落としたテンションフォールに対して
『 コン ! ! ! 』
と小さな反応 ! !
プロトロッドを思い切りあおり、フルパワーでフッキング ! !
フルベンドしたロッド越しに生命感が伝わり、期待度は増すが、次の瞬間魚が浮いてきて …
ジャ~ンプ ! !!
「 シーバスだね … ( 苦笑 ) 」
1ozバイブのフル遠投距離でかけた魚なので、やり取りは楽しいが、大型では無いので
スルスルととロッドパワーで寄せて、無事捕獲 !
川岸に横たわったのは小型のタイリクスズキでした !
ここ数日の釣りでも何匹か釣果に混ざっていたタイリクスズキ。
昔から、年によって釣れたり、釣れなんだりという感じだが、間違いなく生息しており、
シーバスアングラーとしては、できれば超大型になって再会したく思うしだい。
「 大きくなれよ ! 」 と優しくリリースしたのでした。
釣りにはマズメというプライムタイムがあります。
「 朝マズメ 」 「 夕マズメ 」ですね。
どちらも、魚の活性を上げ、間違いなく釣り人に有利な時間なのですが、
私の経験は明らかに「朝マズメ」付近は、とりわけ特別な時間帯であることを感じます。
これからの時期、ちと寒いのが痛いですが、防寒をしっかりして、早朝の釣り場へ出てみましょう !
夜明けの美しさ … 太陽のありがたさ … 魚の乱舞する貴重な光景 …
実感できると思います ! !
今回の使用タックル
ロッド : テストロッド
リール : GAUS 30X
ライン : ドラゴンコール 8braid PE 1.2号
ルアー : バイブレーション