梅雨 … 増水 と 濁り … とくれば トラウト もいいよね ♪ | Megabass-メガバス

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梅雨 … 増水 と 濁り … とくれば トラウト もいいよね ♪

梅雨時期、連日の降雨による「 増水 」や「 濁り 」が河川・河口のシーバス釣りに有効なのは前回の通りだが、この「 増水 」と「 濁り 」という要素は、河川の釣り全体に言えることで、
当然渓流等のトラウトの釣りにも当てはまる。

シーバスの釣りと同様に、「 降雨 」は多くのエサを流下させ、また「 濁り 」は警戒心を緩ませ、
流れの中でトラウト達は活発に捕食行動をとる。
通常、海と比べてエサとなる対象物の少ない過酷な渓流域では、
容易に大量のエサと出会える唯一のチャンスなわけで、その影響は顕著。
また、この「 増水 」の合間に魚も移動するようで、普段なかなか見られない大型と出くわすのは
大抵こんなタイミングである。

そんなことを思いつつ、まとまった降雨の後、梅雨の中休みとなった日曜日の午後、
地元の河川へ出かけ、竿を振ってみた。

この日、狙いの河川は、濁りは収まりかけで普段に比べて僅かに見づらい程度、
水量はちょっぴり多いかなといった、まずまずな状況 ♪

私は、普段通りミノーイングスティックと化している愛用の Destroyer F1-61XS
X-55 GREAT HUNTING (以下グレハンと略)をセットし、河川を釣り登りながら、現われる淵々に
グレハン を撃ちこみ、流れの中で踊る グレハン に時折じゃれつくイワナと遊びながら、
大型との出会いを願っていた。

そして、とある淵 …
そんなにたいそうな淵ではない。
大きさ的にも小ぶりだし、たいして深度がある訳でもない淵。
ここまで釣り登ってきた間に目にした中でも 「 中 」 or 「 中下 」 程度の印象のポイント。

当初、下流側からアップクロスに グレハン をアプローチさせ、流れの中を踊らせながら流下させて
無反応 …。

何となく気になり、歩を進めて、少し上流よりから、改めてのアプローチ。
奥の流れに グレハン を撃ち込み、ナチュラルに流されつつ、2本の流れが合流したポイントへ、
小魚が必死に泳ぐも、流れに負けてじりじりと流され落とされるイメージで、
ダウンクロスでコントロールしつつ、ゆっくりとロッドを倒し込み、
じわじわと グレハン を淵尻へ送り込んでいくと …

『 ガツン ! ! 』

いきなりの衝撃 ! !

反射的に見舞うフッキングに対して、グイグイと首を振る感触 !

2つの流れの合流、流芯ど真ん中でのバイトで、異常に重い !

「 ジ … ジリ … 」

閉め気味のドラグが泣く …

白緑に濁る流れの中で、魚体がもんどりうち、「 ギラン 」 と光る !

下流の淵へ、流れ落ちられると厄介な為、 魚の抵抗を無視し、川の流れに逆らって強引に
F1-61XS のパワーで上流の流れの脇に魚をひっつり、無理やりランディング !

『 一見、何気ない淵 』

いざ魚が出た後、改めて見てみると、
2本の流れの合流部、
双方の流れに流下してくるエサを捕食できるわけで、効率は良さそうだ。
それにしても、もっと手前に小型の堰堤やら、それなりの深さと広さ、それに物陰まで備えた淵が
点在しており、釣り人の感覚としては、大型の魚には、そちらのほうがお似合いな気がするのだが …

あまり空間が広いと、他の魚との捕食競争が起こり得て、
大型の魚に不利な状況が生まれるのかも知れない …
ほどほど小型で、ほどよい深度で、河川がチョークしたシチュエーション …
上流から流れてくるエサを、ほぼ全て確認しえて、また独占できる位置 …
ちょっぴり上流にある広い堰堤下に巣くうのではなく、
あえてこの狭い淵、流れの集中した小型の淵にポジションをとり、
他の魚を排除した上で、実はエサ食い放題なのか ?

「 ぐぅ … 賢いな … だからこそ大型に成長できるのか … 」

「 どうやって、学ぶのだろう ? 河川全体の中から、どうやってあの位置を絞り込むのだろう ? 」

知りたい事が、次々と出てくる …

『 ってか … そもそも君達、普段は何処にいるのよ ? 』

是非、聞いてみたくて、水溜りの中に佇む岩魚を、しばし眺めていたのだが、
かなり不機嫌らしく、目も合わせてくれなかったのだった …

今回の使用タックル

ロッド : デストロイヤー (フェイズ1) F1-61XS
リール : シマノ 2000
ルアー : X-55 グレートハンティング ( LASER GINKURO )
ライン : PE 0.8号 + リーダー ( ドラゴンコール スーパーフィネス 4lb )