2週に続き日本列島を襲った台風18・19号のおかげで、まともに釣りもできずに、
河川内禁漁となってしまった富士川。
台風の影響によるウネリも収まり、すっかり穏やかになった週末。
久々のサーフに立ち、深夜より竿を振る。
変化した河口や、サーフの地形を把握するよう、ポツポツとキャストを繰り返しつつ、
何も起こらず迎えた朝マズメ …
期待のシャロー域に立ち込み、潮位の下げとともに浅瀬からベイトがこぼれ落ちるタイミングを狙っていると、
期待通りに大量のベイトが目前で蠢きはするが、とっても平和な様子 …
フィッシュイーターの存在は感じられない …
それでも 「 何とか獲物はいないか ? 」 と手を変え、品を変え、キャストし続けるも、反応は無く …
そうこうしているうちに、いよいよ太陽がしっかり昇り、
暖かな心地よい秋のサーフを、朝のプライムタイムを楽しんだアングラー達が引き上げていく。
私は、明るくなり視界が良いところで、改めて釣り場を把握しておこうと河口周辺を探っていた。
台風の降雨により増水し、相変わらず白濁した流れをとうとうと吐き出す河口。
白茶濁りの中を、いくつかのベイトボールが右往左往し、たまに散る。
友人らと、ポツラポツラとキャストしつつ、河口の流れを眺めていると、遥か沖合いでボイル !
飛び跳ねる魚体のシルエットから中型のシイラなもよう。
「 濁りで見えないが、鮎落とされ、流されているんだろうな … 」 と独り言を呟きつつ、
私は普段愛用している パンゲア の 10feet から、
サーフゲーム特化に持ち替えてきていた テンロク ( SP-106 M ) に、
富士川伝統の ウッド製 3フックのポッパーをおもむろに結ぶ。 ( 笑 )
パワーと粘りを両立した PANGEA のシャフト。
軽量で強靭な6軸ブランクスをしならせ、35gの 「 伝統 」 をフルキャスト ! !
「 ドッパーン ! ! 」 と存在感たっぷりの水飛沫を上げて着水後、
さらにアピールがてらの ワンスプラッシュ ! ! ( 笑 )
思い切り存在をアピールしたところで、今度は河口の流れに身を任せ、
ヨロヨロと流される落ち鮎のイメージで漂よわせ、フラフラと泳がせていると …
『 パーン ! ! 』
突如、立ち上がる水柱 ! !
波音をつんざく破裂音 ! !
黒く太い魚体が水面を割って、もんどり打つ光景 ! !
そして … 一瞬の接触感を残して、訪れる静寂 …
水面に微かなヨジレを残しつつ、何事も無かったかのように動き出す時間 …
いきなりの 『 炸裂 』 に、言葉を失うも、否応なしに一気に高まる 期待 !
続くキャスト。
再び同様のコースにルアーを通し、しばしヨタヨタと泳がせ …
反応のあった辺りで、アピールがてらチョコチョコとルアーをアクションさせると …
『 ボォフ ! ! 』
再び立ち上がる水柱 ! !
水面を割った魚体が、水中へ戻ると同時にラインにテンションが生じ、一瞬で加重 !
パンゲア が一気に絞り込まれる ! !
重々しく沖へ走る魚 !
水面は割らず、軽快にドラグ音を響かせてサーフを走りまわる !
抵抗する重量感に、心が躍り、力が漲る。
目の前で繰り返される水柱に、色めき立った友人らと、夢中でキャストを繰り返し、
水面を荒らすこと数時間 …
前触れ無く起こる水面破裂 ! !
直後、テンションが消えたり …
はたまたドラグ音を鳴らしつつ走り去ったり …
運よくフッキングがきまると、一瞬でロッドはぶち曲がり、問答無用で開始される強烈なファイト …
白昼、とても刺激的な風景を見させていただきました ♪
今回、サーフゲームということで、遠投性能に優れ、トルクに溢れる
PANGEA の テンロク ( SP-106 M ) を持ち込んでいたこと …
ポッケの中に数々のランカー捕獲の伝説を有する伝統のポッパーを 何故か 忍ばせていたこと … ( 笑 )
何より、運よくこのタイミングに居合わせられたことに感謝でした。
今回の使用タックル
ロッド : Shadow Pangea SP-106 M
リール : シマノ 4000番
ライン : DragonCALL 8braid PE 1.5号
ルアー : ポッパー