東の空が薄明るくなり、次第に青紫色に染まる。
先刻まで、ただただ暗く、黒かった目の前の海が、灰色く反射し、その表情を見せはじめる。
期待の時間
夜中の間、何事も起きなかった状況が、嘘のように劇的に変化し始める。
ワラワラと何処からともなく湧き上がり、浜辺をうろつくベイトの群れ。
目の前のシャローを横切る時、いよいよ朝の静寂が乱され始め …
『 パン ! ! 』
『 ボォフ ! 』
『 バス … 』
破裂音が響き始める …
日の出と共に、いよいよ視界は開け、状況が見えてくる。
そこかしこで起こるボイル !
飛び散るベイト !
宙を舞うシーバス !
予想通り、期待通りの状況に、確信を持って先日の爆釣ルアーを投じ、バイトを願うも何故か無反応 …
「 コースがお気に召さないのか ? 」 と立ち位置を変えつつキャストするも、依然無反応 …
ちと考え込み、ボイルの様子を観察し、吹っ飛ばされるベイト ( イナっ子 ) を確認した上、
サイズを合わせた XLUSH ・ CUTTER128 とルアーをローテするも完全無視 …
そうこうしている間に、いよいよしっかりと陽が顔を出し、周りの風景は金色に染まり始め …
焦る … ( 笑 )
ルアーケースを探る手がせわしない中、私が頼ったのは、ベイトサイズなんぞ無視した X-80SW ! !
小粒な ハチマル にすがるように期待して、逃げ惑うベイトボールにタイミングを合わせてキャストし、
着水後は ハチマルSW のスローシンキング設定を活かして深度を落とさず、
トゥイッチングによる水面直下でのパニックアクションを連射 ! !
… すると応えは早かった ♪
『 ドス ! ? 』
トゥイッチ動作そのままにフッキング !
追いアワセるが如く パンゲア をあおりフルベンドさせると、ロッドグリップに伝わるビンビンの生命感 !
魚は黄金色に染まった海を、沖へ向かって走りだし、早朝の浜に軽快にドラグ音が鳴り響く♪
サーフを右往左往と走り廻り、波打ち際に寄せては返しを繰り返すこと3回ほど。
寄せ波に乗せて浜辺にうちあがったのは 綺麗な80cmのシーバス ♪
外唇とエラ蓋との外掛かりだった為、元気に暴れた模様。
ハチマル様様な、目覚めの一撃となりました !
首都圏・大阪湾といった湾岸エリアのシーバスを魅了した ハチマル の卓越したローリングアクションと
脱軌道アクションは、射程範囲にさえ入れば当然の如くサーフシーバスをも誘惑可能 !
今回のような ベイトサイズ を無視する天邪鬼なスズキ達を、いとも簡単にストライクさせる
抜群の戦闘力を有しており、それは時として ハチマル・マグナム の御株を奪う活躍をします !
釣行時には常に、ルアーケースの中に X-80SW を忍ばせておくこと推奨です ! ( 笑 )
今回の使用タックル
ロッド : Shadow Pangea SP-106 M
リール : シマノ 4000番
ライン : DragonCALL 8braid PE 1.5号
ルアー : X-80SW ( GG CHART-BACK KONOSHIRO )