神通川サクラマス釣戦記 ～第九章～ 「 破竹之勢 」

これが何を意味するか ？
皆さん、もちろんお気づきでしょう。

そう 　『 群れ 』 　です ！

恐らく、ある程度のサクラマスの群れが、下流からまさに今、遡上してきた感じでしょうか ?
先日まで 「 うんとも、すんとも 」 言わなかった川が、早朝突然下流から順にサクラマスが釣れだすという、
なんとも違和感のある幸福 … （笑）

勘のいい地元アングラー達が、いそいそと釣り座を改めて上流へ移動させ、
さらに遡上していくサクラマスを待ち伏せようとしておりました。

一歩出遅れた私は、勉強も兼ねて釣り座を維持し、この後の展開を見守っておりましたところ …

それから１時間たてど …

誰の竿も曲がりません … （苦笑）

恐るべし桜鱒 … 。

恐らく … 間違いなく … 目の前の水の中にはサクラマスいると思われます …
が … 反応はありません …

出勤前の朝の時間をギリギリまで、何とか反応が得られないかと、
釣人が一生懸命ルアーをキャストし続けますが、一向に反応は無く …
満員御礼だった早朝の河原から、釣り人が一人、また一人と仕事へと向かい、
徐々に釣り場に平和な空気が漂い始めます。（笑）

明らかに良いはずの状況 …
魚は居るはずの状況 …

私は確実に魚が居て、遡上体勢にあるという前提を硬く信じることとし、
しばし釣り場全体を休め、釣り人少なになるのを、ポツラポツラとキャストをしつつ、待ちました。

しだいに釣り人が少なくなっていく釣り場
正午前となり、いよいよ昼食の為、ほとんどの釣り人が釣り場を離れていきました。

私は神通川で知り合った釣り友達と、陽射しを避けて神通大橋の日陰でしばし談笑し、
できるだけ釣り場を休めました。

そして人少ない午後０時 …
満を持して、今朝ほど３尾目が釣れた位置より、少々上流にあたる位置に釣り座を構えました。

狙いは立ち位置横をすり抜けて流れる流芯と、立ち位置から下流へ伸びるブレイク、
そしてブレイク上にある水没岩が発生させている流れのヨレ

サクラマスが遡上してきているなら、必ずやこのブレイクに沿って上流へ上り、もしかしたら
しばし水没岩や、水没岩の作り出す 「 流れのヨレ 」 に憑くだろうと予測 （ 期待 ? ）。

唯一自信のついたミノーのＵ字ターンで流れを斬りつつ、
ブレイク上と水没岩の間あたりでのターンを心がけつつ、
キャストしていた十数投目 …

対岸にクロスで入れたミノーを、着水後一気に潜らせ、深度を与えようとグリグリ巻き、
いよいよミノーが最大深度に達し、続いてややスローに浮きながらターン方向へ向かおうと、
リールハンドルの抵抗が軽くなった瞬間 …

ズン ！ ！

流芯ど真ん中 ! !

押さえ込むような重いバイト !

待ってましたとばかり ♪
富山の空に思い切り上段フッキング ! !

期待通りのはずなのだが、これまでが上手くいかな過ぎて、今イチ自分でも信じられないくらいの展開 … （笑）

流芯の流れに乗って、一気に下る魚 ! !
早朝に続き、真昼の神通川で、再び激しく泣き出すドラグ音 ♪

ぐんぐん下流へ伸びていく ドラゴンコール のライムグリーンのラインを見ながら、ふと思う …

『 何なんだ ? 今日は … 』

立位置から取り込み体勢まで考えておいたので、動きはスムーズ ♪
足場の良い岩の上に立ち、ロッドを高く保持 ！
確実にブレイクや沈み石とラインとの接触可能性を断ち、
流芯とブレイクの間にある、狭いたるみの位置で、魚を維持

騙し騙し魚を浮かせて、体力を奪うが、
その度に水面近くで見せるサクラマス独特のローリングには、結構緊張 … （汗）

なんとか数回のつっこみも無事にいなし、
ブレイク一段上のタナまで魚を誘導
自らも足場の岩からスムーズに下り、ランディングネットを開放し、素早く腰まで入水。

ここまでの釣果で少々自信のついたネットランディング ♪
大切なのは 「 思い切り 」 ！
魚を視認し、「 イケル 」 と決めたら躊躇しないこと !
「 おっかなびっくり 」 という状態は一番よくない
貴重な魚だけに、とにかく早くネットインしてしまいたい心理は十二分に分かるが、
しっかりと魚をみて、 「 冷静 」 に 「 思い切りよく 」 ！
十分にネットを沈めておいて、ロッドのバットパワーで魚を寄せて …

獲る ！

？

？ ？

よぉし ！ 確保ぉ ～ ！ ！

この日、２尾目 !
祝 ! 単日リミット達成 ♪

どうにか … 読めたの … かな ? （笑）

（ 長文になりましたので、続きは次回 ）

使用タックル

ロッド ： トラウトロッド
リール ： シマノ 4000
ライン ： DragonCALL 8braid PE 1号 ＋ ナイロン 25lb
ルアー ： フローティングミノー