釣行2日目。
いよいよ本格的に日の出と共に竿を振る。
昨日、半日車を走らせ、川を眺めて得た感想は、昨年の神通川に比べて、圧倒的に少ない水量 ・・・
狭く・浅い川という印象だった。
また、今回、昨年の神通川での釣果データをもとに、タイミングを計った釣行だったが、
狙いの河川は、既に水量落ち着き、濁りは皆無だった ・・・
川を下りつつ、「 合流 」 ・ 「 瀬 」 ・ 「 ベンドの深み 」 ・ 「 沈み岩のある深み 」 等 ・・・
目の前に現れる目ぼしいポイントに、次々とミノーを撃ち込むも無反応 ・・・
サクラマスはもちろんだが、ウグイ・ニゴイなんかの外道の姿も見えない ・・・
相変わらずの無反応な世界観 ・・・(苦笑)
それでも何とかヒントはないものかと、我慢して、ひたすら竿を振り続けていると、
ふと流れを横切きって泳がせていた VISION 95 に追加された違和感 ・・・
枯葉でも拾ったかと、そそくさと回収してみれば ・・・
何かの稚魚 ・・・ ヒット ・・・
なんともいえない罪悪感が漂い ・・・
またも不吉な予感がするも ・・・
思い直し、振り払うように再び竿を振り、ミノーを川面に撃ち続ける。
悩みながら竿を振りつつも、先刻の稚魚が気になり ・・・ 少し考える ・・・
ここまで朝から5時間、一般的な8~9cmクラスのミノーをレンジ別に使ってきたわけだが、無反応 ・・・
唯一出会ったお魚のサイズが、稚魚サイズ ・・・
川は狭く・浅い ・・・
「 ちとミノーサイズ落としてみますか ? 」 と ・・・(笑)
物は試しと、ポッケから一個だけ用意してきた X-70 を取り出し、ルアーチェンジ !
ちなみにカラーは、一応、稚鮎を意識しての鮎カラー
( * 鮎の遡上がある川なのかも知らないのだが ・・・ 笑 )
サクラマス相手に、フックサイズが貧弱なのがヒジョーに気にはなるところではあったが ・・・
まあ、バランスを崩したくもないので、そのままいってみた ♪
朝から撃ち続けたエリアを、改めてサイズダウンしたミノーで洗ってみる。
潜行深度が浅いので、深みは外し、瀬からの落ち込みあたりの流れを集中的にランガンしてみたのだが ・・・
とあるポイント。
流れと、瀬からの落ち込みにテトラが絡んだポイント。
上流側にポジショニングし、テトラ脇に ナナマル をアプローチさせ、ダウンクロスで流芯を横切らせた1投目 ・・・
ピリピリと元気に泳ぐ X-70 がいよいよ流芯を抜け、脇の緩流帯に入り、しばらく泳がすもバイト無く ・・・
「 此処でもダメか ・・・ 」 と、トゥイッチ入れつつ、歩き下りながらルアー回収をと、足元に視線を落とした矢先 ・・・
「 チリチリ ・・・ 」
か弱いドラグ音 ! ?
同時に手に伝わった生命感 ! !
「 ハッ ! 」 と視線を足元から、流れの中の ナナマル に向けると ・・・
水面下15cm程 ・・・
流れの中で、銀色の魚体が、X-70 の背後で暴れている ! !
一瞬だった ・・・
シルバーの魚体が 「 く 」 の字に折れ、続いて逆 「 く 」 の字に折れ・・・
水中で首を振られ 「 イヤイヤ 」 をされた瞬間、あっけなくフックアウト ・・・
ゆっくりとモスグリーンの流芯の奥へ、溶け込むように消えていった ・・・
午前10時46分
しばし、呆然と立ち尽くし、何処とも無く周囲を見回した後、
唇を噛み締めつつ、再び流れを見つめる ・・・
ルアーを回収し、フックを確認する。
形状に変化は無い ・・・ フック負けしたわけではない ・・・
ルアーを持つ手が小刻みに震えている ・・・
「 誘い 」 をかけておいて、自ら視線を外すという矛盾した行動 ・・・
愚かなミスだった ・・・
些細な気の緩みだとは思う ・・・
朝からぶっ通しで川原を歩き続け、竿を振り続けているのだから、さもありなんと理由もつけられる ・・・
しっかり目視していても、流れの中で揺らめくミノーアクションに、
同様に浅掛かりして、フックアウトという結果だって多いにあり得る ・・・ のだが ・・・
ただ、どう理由をつけても ・・・
この代償は高くつくだろうなと ・・・ ヒシヒシと感じたのでした・・・
その後、しばしポイントを休ませつつ、再び攻めてみるも無反応 ・・・
午後3時 すっかり遅くなった朝食をとり、
再び 夕マズメ~日没 のタイミングに賭けてみるも、
残念ながら二度と反応は得られなかったのでした ・・・
使用タックル
ロッド : トラウトロッド
リール : シマノ 4000
ライン : DragonCALL 8braid PE 1号 + ナイロン 20lb
ルアー : X-70 ( WAGIN AYU ) ・ VISION 95 ( AL TENRYU-AYU )