この一ヶ月、地元河川の本流域を遡上して来るという 「 戻りアマゴ 」 を
ひたすら追いかけてみましたが ・・・
当初、ふと思い立った釣行にて、
運よく、あっさりと釣れてしまった事が良くなかったらしく ・・・
なっかなかに手強い日々 ・・・ (笑)
何か、納得できる答えとまでは言わないが、結論めいた指針というか、総括が欲しくて、
ひたすら河原を彷徨い、データを集めるように竿を振り続けてみました。
一ヶ月で、出会えた 「 戻りアマゴ 」 は、トータル4匹 ・・・
うち2匹は、運よく最初の釣行にてパタパタと釣れてしまった2匹なので、実質3日釣れた日がありました。
一昨年、神通川 ( 富山県 ) にてサクラマスを一ヶ月狙った際の釣果も計4匹 ・・・
さらに、その内の2匹は、今回の釣果と同様、1日での釣果で、実質3日での釣果 ・・・
遡上魚を狙ったデータが同じ釣果率となったのは偶然にしろ、興味深く、
また釣れ方まで綺麗にかぶると ・・・
何か不思議なモノを感じますな ・・・
今回、一ヶ月魚を追ってみた中、魚が釣れたタイミングは ・・・
最初の2匹は平水時 、3匹目は雨後の増水 ・ 濁り時、4匹目は渇水時、と綺麗にばらけまして ・・・
データ的には、どのタイミングでも釣れております。
基本、降雨は少なかったのですが、
2回程まとまった雨があり、増水 ・ 濁りのタイミングがありました。
セオリー通り、「 平水に戻りきる一歩手前くらいの、ササ濁りの状況下で爆発か ? 」 などと
期待に胸膨らませて、足繁く川へ通ってみたのですが ・・・
私的には、残念ながら、特別いい思いはできませんでした ・・・ (笑)
と、言いつつ ・・・
1匹、濁りと増水のおかげらしき魚と出会えてますから、感謝しないといけないのですが ・・・ (笑)
降雨の印象としては ・・・
水量落ち、反応の鈍くなった河川状況において、増水と濁りによって、川を一旦リセット !
魚の移動も促され、ポイントがシャッフルされるイメージで、
これまでの叩いたポイントがリフレッシュされ、改めて期待を込めて探れる展開ですが、
一方で、少しづつ絞り込んできた魚の居場所を、一瞬で白紙に戻される感覚もありました ・・・ (苦笑)
また、降雨とは逆に、田畑への取水が始まり、川の水が減った状況の方は、
流れが緩む ・ 魚の活性が下がる等、基本的にはマイナスな要素の方が多いのですが、
魚が憑きそうな水深 ・ 水量を期待できるポイントが絞れ、狙い易くなった感があったりもしました。
次に、戻りアマゴの印象ですが ・・・
ルアーへの反応は、すこぶる良いと思え、
サクラマスのような 「 口を使うタイミングが読みづらい 」 というよりは、
比較的、居れば素直に、ルアーに即アタックするように感じます。
ただ少し気になるのは ・・・
ミノーイング ( = ルアー釣り ) の特性として、アピールの強さから、
最初の1匹を釣るまでの魚の反応は、非常に良く ・ 速いが、
いざ魚をかけてしまうと、その場にいた他の魚に、かなり強くルアーの存在を印象づけてしまうらしく、
口を使わせるまでの過程が極力ナチュラルなエサ釣りに比べると、
かなり警戒心を植えつけてしまい、連発可能性は低下するんじゃないかという感じがしております。
また、水色に関して、
濁りはプラスか ? 澄んだ水のほうが良いのか ? でいえば ・・・
河川の釣りでは定番の、所謂 「 ささ濁り 」 がベストなのでしょうが、
個人的には、澄んでいた方がやり易い印象 ・・・
澄んだ状態でこそ、フラッシング ・ アクション等、ルアー独自のアピールを十分に活かす事ができ、
広範囲を手早く探るルアー釣りには適していると思われ、
濁りでアピールが半減するのは、マイナスな感じ ・・・ ( ルアー操作自体もアバウトになりがちですし ・・・ )
ベストとされる 「 ささ濁り 」 というのも、
濁りの有無云々というよりは、
降雨によって濁りとセットでもたらされる増水による
流れの勢いが、残っているタイミングが吉という感じでしょう。
今回釣り場となった地元の釜無川は、基本、川幅狭く、深度もそれほど無く、
釣れてくる 「 戻りアマゴ 」 の平均サイズも、さほど大きくないため、
5cmサイズのミノー ( GREAT HUNTING 50 FLAT SIDE ) の使用が主となりましたが、
増水状況では、5g前後のシンキングミノーでは、流れに浮いてしまい、
攻め切れていない感があった場面もありました。
ただ一方、これが 7cmサイズだと、今度は対象魚に対して、ちとオーバーな印象もありまして ・・・
狙うは40オーバーの 「 戻りアマゴ 」 なのですが、
運よく出会える多くの 「 戻りアマゴ 」 のサイズは、だいたい尺サイズですので ・・・
悩ましい ・・・ (笑)
この一ヶ月、朝・昼・夕 と時間を作り、いろんなタイミングで河原を歩いてみました。
ホントかなり歩きました ・・・
どれくらい歩き回ったかと言うと ・・・
解禁前の鮎の密漁と間違われ、警察に通報された挙句、河原で職務質問されるほど ・・・ (笑)
なかなかに、厳しくも楽しい釣りでした ♪
こういった遭遇確率の低い遡上魚を狙う場合、
できれば数人の仲間で、点々と異なるポイントを広範囲に釣り歩いて情報共有し、
いざ魚影を発見したポイント周辺を、皆で集中的に探るのが効率的だろうと思われます !
が ・・・ ! ?
今回、ひたすら1人、河原を上へ、下へと彷徨い歩くという地道な展開でも、
いずれ何とか魚には出会えましたので、これはこれでまた、面白いかと ! (笑)
これまで知らなかった地元河川の中・本流域 ・・・
遠めに眺めれば、変化の少ない風景でしたが、
いざ川面に下りて、流れを見ながら歩けば、なんとも美味しそうな流れがいくつもありました ♪
炎天下、アタリ乏しい河原を彷徨い歩くのは、なかなかに修行ではありますが、
反応得られずも、目にしたポイントには、
増水時 ・ 渇水時等、さまざまなタイミングでこそ活かされそうな場所が多々あり、
状況に応じて、気になる材料となるであろう発見でした。
まぁ 結果的には ・・・
状況に合った、効果的なポイントを見繕う中、そのうちのどれかに ・・・
「 魚が潜んでいる ! ・・・ かも ? 」 くらいの命中精度でしたが ・・・ (笑)
それでも、自分で材料を探し集め、いろいろ想像しながら自由に組み立てつつ、
期待を込めて河原に通うのは、楽しいもので ・・・
無反応な日々の中で、突然、本命に出会えた喜びは ・・・
なっかなか、いいもんですよ ♪
推奨タックル
ロッド : GH67-3LS カムループス・スティンガー 673
リール : シマノ 2000
ルアー : GREAT HUNTING 50 Flat Side (FS)
ライン : PE 0.8号 + フロロ 5lb