雲に隠れ、霞む満月
月明かりの中、よく冷えた北風に逆らいつつ黙々と河原を歩き、一人ポイントへ向かう。
期待の下げ潮
加速する川の流れとともに、明確に絞られていく魚の位置
そして同時に、上昇していく魚の活性 ・・・
川の水は既に冬
一見、生命感を感じられないほどに、よく冷えきっている ・・・
幸いウェーディングは不要
足首ほどの流れの中に立ち、狙いの流れから少し距離をとってポジショニング。
狙いは、一本の絞れた流れ
周囲よりは深いチャンネルとは言え、無駄にプレッシャーは与えたくない。
狭いポイントへのアプローチに際し、今回用意したのは ASTELION の AST-86ML !
8フィート6インチの軽快なレングスに、MLの汎用性の高いパワーレンジにて、
小~中規模河川のゲームに、ぴったりなスペックを搭載。
勝手知ったるポイントに対し、ショートロッドによるキャスト精度が活かされる。
そして アステリオン の先に結ばれしは 私の中で、秋の流れの定番 ・・・
LATES ! !
水面~水面直下を艶かしくロールアクションしつつ、攪拌しながら泳ぐサーフェスミノーの存在感に期待 ♪
勝負はシンプル ・・・
流れに対しややアップに ラテス をキャストし、U字ターンで点々と流れを輪切りにしていく ♪
ただただ注意すべきはプレッシャー ・・・
魚に違和感を与えないことには細心の注意を ・・・
AST-86 ML を静かに振り抜き、流れの向こう、対岸際にキャスト !
ショートして流れに直で入れてしまうのは、もったいない ・・・
オーバーして着地してルアー破損、もしくはスタックは最悪 ・・・
キャスト精度をフルに活かし、確実に狙いのスポットに ラテス を届け、
しっかりとサミングし、できるだけ着水音を殺し、違和感を抑える。
さすれば後はテンションを張って、静かにゆったりとリトリーブして、 LATES を流れに馴染ませ、泳がすのみ ・・・
月明かりに照らされながら、流れの中を背中をだしつつ横切り泳ぐ ラテス を目視して追っていれば ・・・
ポフ ! !
突如、深夜の河原に響く破裂音 ♪
確かな吸着感を手元に伝えつつ、大きく弧を描く アステリオン !
反転した魚は、勢い一気に流れを下りだし、
いよいよ ASTELION がMAXベンドしたところで、今度は ガウス30X のドラグが泣き始める ♪
不安感は一切ない。
ただただテンションを維持するようラインを回収しつつ ・・・
アステリオン の曲がるに任せて、じっくりと魚を寄せる。
時折、暴れ抵抗する魚を無視し、ただただゆっくりと ・・・
丁寧に巻き寄せれば ・・・
何の危なげもなくランディングが完了 ♪
全国各地、例年よりも早い初雪の知らせとなり、
すっかり冬を感じる寒さとなっておりますが ・・・
魚達は、虎視眈々と冷えきった流れの中に潜みつつ、まだまだ盛んにベイトを襲っております ♪
いや ・・・ むしろ冷え込んでこそ、
より体力があり動ける 「 大型の魚 」 との出会いが近くなる状況とも ・・・ ♪
寒さに負けるには、まだ早い ! ! (笑)
ギリギリまで秋を楽しむべし !
そう ! 撃つべし ! !
今回の使用タックル
ロッド : ASTELION AST-86 ML ( ⇒ アステリオン特設ページ )
リール : GAUS 30X
ライン : DragonCALL 8braid PE 1.2号
ルアー : LATES