夜明け1時間前
暗い沖へ、ルアーをキャストしつつ
浜辺をカニ歩き ・・・
期待を込められる 「 流れ 」 を探す。
1週間前はソゲが、大量に接岸していた浜。
コノシロも、打ち上がっていたらしく、
魚っ気が、あったらしいが ・・・
いつもなら、この時間帯には、
釣り人が並び始め ・・・
急かされるように、否応なく
釣り座を確保する展開になるはずなのだが ・・・
この日は、明らかに人気が無く ・・・
ポジショニングが自由過ぎて ・・・
それはそれで、一抹の不安がよぎるという ・・・
自己矛盾 (笑)
いよいよ東の空が白み始めれば ・・・
ルアー抵抗に違和感を覚えたポイントに
釣り座を構え、本腰を入れて詳細に流れを探る。
潮位は、ほぼ干潮。
水深の無くなった目の前の海は、
沖に形成されつつあるサンドバーが
中途半端に波を崩し、
グシャグシャとした水面で、
一見、なんとも釣りづらい ・・・
ブっ飛ぶ KAGELOU 124F を
広範囲に散らしつつ ・・・
時折確実に捉える、妙な流れの抵抗感を、
見失わないよう、執拗に探りつつ ・・・
マズメの、この時間に
未だに KAGELOU にアタリが出ない事に
益々不安を覚えつつ ・・・
いよいよ流れの位置を、
完全に把握した時点で、
時合を活かすつもりで、試しがてらにルアー交換 !
飛距離的に問題がなかったので、
太めなシルエットの カゲロウ から
スリムな形状の X-140SW に ♪
厚みは無いが、確実に感じる沖への流れ ・・・
投じた X-140SW を流れにひっつらせつつ、
水面を滑らせてみた一投目 ・・・
コンコンコン ・・・
と突如、小さな感触が伝わるも ・・・
聞いている間に、ほどなく終わってしまい・・・
発展せず ・・・
「 これが話の、コンシロなのかね ? 」 と思いつつ、
も一度、同じラインに X-140SW を送り込み
水面を探ってみると ・・・
コンコンコンコン ・・・ と再び同様の反応 ♪
しかも、今度は、ちょっぴり長く
「 コンコン 」 言ってる ♪ (笑)
恐らくコノシロボールなのだろうが ・・・
一応正体を確かめるべく、
「 次、コンコン言ったらフッキングしてやろう ! 」
と決めた矢先 ! ?
そのまま流していた X-140SW が、
再び 「 コンコン 」 言い出したので ・・・
即座に打ち込む 鬼アワセ ! ! (笑)
「 ビシッ ! ! 」 と決まった感触 !
すると加重された パンゲア が、妙に躍動する ?
コノシロのわりに、やけに重量感を感じるし ・・・
少々ドラグ音を鳴らしつつ、横走りまで始める ?
干潮の浅瀬を走り回る魚の引きを楽しみつつ、
グイグイと寄せ、ランディングしてみれば ・・・
その正体は ・・・
肉厚な黒鯛さん ! ( 50cm )
X-140SW がコンコン言ったのは、
どうやら彼がじゃれついていたみたい ♪
厳ついが、小さい口で、
水面を滑る X-140SW に
必死に噛みついていたところ ・・・
繰り出した鬼アワセで、
ルアーの腹部辺りにアタックしていた
黒鯛の顎下に、運良くフロントフックが刺さり、
その後のファイトの最中、
他のツーフックがフォローし、
ラッキーにも、がんじがらめの
フルフッキングになったもよう ♪ (笑)
さんざん KAGELOU を通したコースに、
スリム形状の X-140SW を、なぞらせた途端、
即反応 ・・・
ルアー形状に反応したとしか思えないんだ ・・・
サヨリやイワシ等、
海には極端に細い形状のベイトがいるのだから、
スリムなルアー形状に対して
特段、魚が違和感を持たないのは理解できる。
だが、そういったマッチ・ザ・ベイトとは、
また別レベルで、何故か、このスリムな形状に
フィッシュイーターは、惹かれるらしい ・・・
スリムミノーが提唱されて20年近く ・・・
相変わらず、理由は分からないが、
スリムなシルエットが、
時に、魚達を魅力する事実に疑いようはなく ・・・
結果として、私のベストのフロントポッケには、
季節を問わず、常に X-140SW が控えていて ・・・
時折こうしてキッチリ火を噴くのです ♪
今回の使用タックル
ロッド : Shadow PANGEA SP-100 M
リール : シマノ 4000
ライン : DRAGONCALL 8braid PE 1.2号
ルアー : X-140 SW ( BLUE-PINK GOLD )