曇天の深夜
雲の合間から、時折こぼれる月明かりが
濁り水の中を泳ぐルアーを、
ちょっぴりでも魚から見つけやすく
してくれる事を願いつつ ・・・
増水し、暴れる流れに
ルアーを撃ち込み続けている。
期待の筋を、表層でひと流しし ・・・ 無反応。
ならばと、続いて中層をひと流しし・・・ 無反応。
残念ながらの展開に、
若干テンションは落ちるのだが ・・・
まだまだやれる事は多い。
当然、やり残しているボトム域に
ルアーを刺すわけだが ・・・
手駒としては ・・・
・ シンキングミノー
・ シンキングペンシル
・ バイブレーション
このあたりが候補に挙がるわけだが ・・・
この日のように増水した状況では、
浮きやすく、流されやすい
シンキングミノーや、シンキングペンシルを
ボトム域までイメージ通りに送り込むのは、
結構、勘を必要とし ・・・ 手間がかかる ! (笑)
その点、バイブレーションはコンパクトで、
流れの影響を受け辛く、比重も高い為、
ルアー位置を把握し易く、リニアな操作が
可能なので、こういった状況でも扱い易い ♪
そんな思いで、
ルアーケースより取り出したるは ・・・
狙いの流れの筋の、勢いと水深に相談して、
重めの Heavy Weight を選択 ♪
カラーに関しては ・・・
濁りといえば 「 ゴールド ! 」 といきたかったが、
確実に 「 またかよ ! 」 とか 「 飽きたよ ! 」 の
声が聞こえてきそうだったので ・・・
今回はレインボーカラーをチョイス ! (笑)
ちなみにコットンキャンディーとも称される
レインボーカラーでありますが、
個人的には、マッディーからクリアな状況まで
対応できる万能カラーだと思っています ♪
さて ・・・ そんな カットバイブ (HW) を、
狙いの筋に投げ入れ、まずは一応確認がてら
表~中層をタダ巻にて、手早くチェックし ・・・
安定の無反応 ・・・ (笑)
さすれば、いよいよ核心のボトム域へ ・・・
しっかりと CUTVIB (HW) を落とし込み、
着底を感じた後、素早く底を切り
スローリトリーブすれば ・・・
やっぱり無反応 ・・・ (苦笑)
それでも、しばし
ボトムをバイブで探索し続ける事で、
しだいに正確に把握できてくる
地形と流れの関係性。
頭の中にできた地形イメージをもとに、
浮かび上がる怪しい位置に対して、
より精密な CUTVIB (HW) の爆撃を開始 ♪
そして数投のタダ巻での攻撃が無視された後、
嗜好を変えて、スパイスがてらに繰り出した
リフト&フォールに ・・・
ドス ! !
着底の後、CUTVIB をリフトした瞬間の衝撃 ! !
加わった重みを、とりあえず無視し、
リフト動作そのままに パンゲア を曲げ、
負荷を強めれば ・・・
「 グングン ! 」 と魚が首を振る感触が伝わり ・・・
呼応して 「 ジリ ・・ ジリ ・・ 」 と短くドラグが滑り、
間もなく ・・・
「 ジィーーーー !!! 」 と一気に激しく鳴き始める ♪
増水した流れに乗って、
しばし走りまくり、暴れまくるも ・・・
フッキングは、かなり良いらしく、
危なげなく無事ランディング ♪
ナイスサイズなスズキさん ♪
流れの中に潜み、かなり用心深く
ルアーを無視し続けてくれましたが、
CUTVIB (HW) の上下動には、
我慢できなかったもよう ♪ (笑)
この展開があるからリフト&フォールは ・・・
やめられない ♪ (笑)
さすれば ・・・
手早く撮影を済ませ、魚を無事リリースした後、
再び期待のポイントの前に立ち、
2匹目のドジョウはおるまいかと、
先刻と同様 カットバイブ (HW) を、
持ち上げては落とすという動作を繰り返し ・・・
そして間もなく、流れを追いつつ移動しながら、
繰り出していたリフト&フォールに、
先刻と同様、ルアー着底後の、リフトの瞬間 ・・・
ゴフ ! ?
PANGEA が心地良く急停止 !
キタキタキターーー ♪
と、リフト姿勢のまま、
仰け反るようにフッキングを見舞えば ・・・
「 バタバタ 」 とした生命感と共に、魚が浮き ・・・
あっさり寄ってくる ! ?
重みの無い抵抗を、問答無用で無視して、
ランディングしてみれば ・・・
コチくん ! (小型)
良い地形と、良い流れには ・・・
やっぱり、ちゃっかり、
実は、いろんな魚が潜んでいて ・・・
上下動には、反応してくれました !
・ 黄金色が持つ特別な力
・ スリムという形状の不思議な魅力
・ ジャーキングが放つ強力なパワー
に続き ・・・
仕組みは謎だが、何か特別な力があると
思わざるをえないシリーズ 第4弾 ! !
LIFT & FALL !
これもまた
「 憶えておいて損は無い ! 」
いやむしろ ・・・
「 憶えておかないと損しかない ! 」
というべきスキルだろう ! (笑)
さて今回リフト&フォールにて活躍した ・・・
基本となる 「 タダ巻き 」 での使用において、
優れた性能を発揮するのは勿論ですが ・・・
エッジの効いた形状は、負荷のかかるリフト時
にも当然水切れよく、軽く心地よい動作抵抗で、
また基本としての水平なスイム姿勢に、
扁平にデザインされた腹部の形状が相まって、
比較的スローなフォーリングを魅せ、
フォール時の挙動も安定しており、
リフト&フォールの場面でも、使い易いです ♪
尚、ひとつ注意すべきは、使用するロッドで ・・・
基本、ボトム接触を前提とした操作を
必要とするので、可能な限り感度に優れた
ロッドを使用するのが得策であり、
また、流れの中、負荷に負けずに、
機敏にバイブをリフトさせる為には、
剛性が高く、パワーのあるロッドが扱い易く ・・・
MEGABASS であれば ・・・
Shadow-XX ・ Shadow-PANGEA といった、
高感度で高剛性なロッドを
使用するのが適切でしょう !
「 上下動するだけで反応が変わる ? 」
「 本当かね ? 」
「 信じ難い ・・・ 」
「 タダ巻きだとバイトしない理屈が分からない ! 」
そう ・・・ 未だに私も分からない ! (笑)
でも、強烈に効く場面がある事は保証します !
まあ騙されたと思って、竿を振るべし !
まずは CUTVIB を 上げたり ♪ 下げたり ♪
そう ! 話はそれからだ ! (笑)
今回の使用タックル
ロッド : Shadow PANGEA SP-100 ML
リール : シマノ 3000
ライン : DRAGONCALL 8braid PE 1号
ルアー : CUTVIB HW ( LZ RAINBOW )