天ぷら気味なキャスト ・・・
ぎこちないロッドワーク ・・・
久しく覚束ない釣り人の操るミノーを、
早春の冷たく透明な流れの中、
夢中で追いかけてくれる獰猛な鱒の姿 ・・・
思わず笑みがこぼれる ♪
3月1日 渓流解禁♪
今年も、毎年恒例となっている
地元の釣り場へとやってきた ♪
この日は、早朝から生憎の雨模様 ・・・
放流魚を期待して混み合う朝の時間帯を避け、
小雨となった昼前、水温の上昇等を期待して
ミノーイングに有利なタイミングを見計らい
釣り場に立つ。
禁漁以来、5ヶ月ぶりとなる渓流
通い慣れた目の前の釣り場も、
昨年来の降水量の少なさの影響は顕著で ・・・
水際の護岸には、水面から30cmほどの幅で
通常水位を示す、白く乾いた余白ができている。
水量の少なさ ・・・
水深の無さ ・・・
勢いの無い流れは、なんだか気持ち淋しい ・・・
もっとも、この日は解禁というお祭り日 ♪
漁協による魚の放流が行われているわけで ・・・
そんなにシビアに状況を鑑みる必要は無い。
減水した野池のバス釣りと同様の感覚で、
少ない水量 ・ 浅い水深は、
魚の密度を高めるに似て ・・・
否が応でもミノーのアピールが
魚の視界に入るはずだから ♪
さて、この日の状況、浅い水深を考慮した結果、
相棒となったのは、コンパクトで軽量な ・・・
アップキャストやらダウンキャストやら、
流れの中を縦横無尽に泳がせる為、
何かと使い勝手がよいシンキングタイプを使用 ♪
色は、ベイトライクにナチュラルなシルバーにして、
強烈なフラッシングを誇る、
タクミ・ワカサギを使ってみた ♪
釣り開始時は曇天。
前日からの冷たい雨による寒の戻りで
寒く感じられるほど
久々の渓流歩き ・・・
滑る川底と、不安定な足の運びに四苦八苦。
久しい3g渓流ミノーのピッチング・キャストは、
弾道 ・ 精度ともに酷い有様で ・・・
思わず苦笑。
慣らし運転がてら河原を歩きつつ、
流れに GH45 を撃ち込み、
散らし踊らせていれば ・・・
モザイクな流れの中、気づかぬ間に、
灰色の影がルアーの背後に憑いていて ・・・
程なく再び、流れに溶けるように消える ・・・
キャストに続き視力も、
いまだ渓に馴染んでいないらしい ・・・
やっぱり苦笑い。
そうこうしている間に、
昼過ぎからは、お誂え向きに天気が回復 ♪
いよいよ雲の切れ間から陽が差し込み
川面を照らし始める !
水量少なく、水深の浅い状況
川底まで容易に届く陽の光は、
すぐさま水温に影響したようで、
明らさまに魚の活性が上がり始める ♪
曇天下で、もう一歩躊躇いがちだった
魚のチェイス姿勢は、如実に変化 ♪
そこへ更に、川面を照らす陽の光で、
こちらもパワーアップした
GH45 のフラッシングアピールが駄目を押す ♪
早朝から嫌という程、
目の前を流され続けた生餌で
鱒の食性は既に麻痺状態の感じだが ・・・
好奇心と興味に訴えかけるミノーの魅力は、
瞬発的に、無視し辛いものであるらしく ・・・
先刻まで幽霊のように
GH45 の背後に現れては消えていた魚影が
次々と躊躇無くバイトし始め ・・・
魚の好みそうな流れの中に GH45 を留め、
時折小さな誘いで、
優しくフラッシングを振り撒けば ・・・
お決まりにバイトの展開 ♪
川を、上へ下へと往復しながら、
ひたすら流れにミノーを撃ち込み、
時折追尾する魚影の反応に、一喜一憂しながら
日暮れまで、夢中で竿を振っていたら・・・
ふと気がつけば ・・・
河原を歩く足取りはスムーズそのもの ♪
ヘナチョコだったピッチング・キャストは、
なかなか鋭く、低弾道に成長していて ・・・ (笑)
すっかり渓に馴染んだ
トラウト・アングラーが完成していたのでした !
さあ ! これにて準備は万端 ! (笑)
GREAT HUNTING 開幕ですね ♪
今回の使用タックル
ロッド : GH67-3LS Kamloops Stinger 673
リール : シマノ 2000
ルアー : GREAT HUNTING 45 Flat Side FS ( TAKUMI WAKASAGI )
ライン : PE 0.6号 + フロロ 5lb