釣り車を考察 ! ~ ジムニー ジャダー修理対策編 ~ | Megabass-メガバス

FRESH VOICE

釣り車を考察 ! ~ ジムニー ジャダー修理対策編 ~

皆様、ご無沙汰しております。
長らくブログ更新できず、申し訳ありません。

「 何をしてたの ? 」 と問われれば、
勿論、釣りもしていたのですが ・・・
自慢できるような釣果も無く ・・・ (笑)

来るべきゴールデンウィークからの
春のベストシーズンの到来に期待を抱いて、
富山へのホタルイカやサクラマス遠征、
はたまた例年華やぐ5月の駿河湾サーフ
への釣行を思い描き、
過ごしていたのですが ・・・

そこには常に ・・・
頭の片隅にチラつく、
気掛かりな事がございまして ・・・

それは、我が愛車 ジムニー君のこと ・・・

人里離れた山奥から、海岸線の波打ち際まで、
常に一緒に釣り場へ向かうジムニー君 !
頑丈で、走破性高く、とても頼りになる
釣りには欠かせない相棒なのでありますが ・・・

このジムニーという車、その長い歴史と共に、
もはや伝統ともいうべき持病がございまして ・・・

走行中に突然、ジャダーとかシミーとか呼ばれる
強烈な 「 ハンドルぶれ 」 の現象に
見舞われる事がございます。

そもそもの原因は、その高い走破性を
実現するが為に、柔軟性高く設計された
(前輪)足回りに起因しており ・・・
良い意味で可動域を広くとったアバウトな設定が
経年劣化や摩耗の影響により、いよいよ許容を
越えて、抑えきれずにブレてしまうという感じ ! ?

私の車両の場合は、時速80km前後で走行中、
路面のギャップや轍で、僅かな衝撃を拾った際、
それキッカケにハンドルが
揺れだすような状態でありまして・・・

まあ新車で購入後、
4年目(走行距離約10万km)で初体験して以来、
修理対策しては、再発しての繰り返しなので、
もう慣れているといえば慣れているのですが・・・

無論、気持ちの良いものではありません ! (笑)

上記の通り、そもそもがメーカー設計通りの
足回りの 「 アバウトな設定 」 由来のものなので、
ジャダー発生原因は多岐に及び、
ホイールバランスの崩れが原因で起こるもの、
ベアリングの劣化が原因で起こるもの、
はたまた足回り各所のブッシュ類の劣化が
原因と思われるもの等、様々ございまして ・・・

これらの劣化具合が、複合的に影響し合って
バランスが崩れた結果、異常が発生している
のですから、質が悪いのであります ・・・

私も始めて体験した際は恐怖に慄き、
即行でディーラーに持ち込んだ結果、
提案されるがままに、
足回りのフル整備を実行 ♪

「 大枚はたいて完治したぜ ! 」

と数日後、意気揚々と富士川へと釣りに
行った深夜の帰り道 ・・・
修理虚しくジャダーが再発し、
ただただ絶句した悲しい思い出が ・・・ (笑)

その後はネットで情報を集め、
同様にジャダーに苦しんだ先人の方々が
あみだした比較的効果的な対策法を実践 !

手始めに安価で、取り付け難易度も低い
ステアリング・ダンパーを装着したら、
一撃にして症状が治まったのには
ただただ感動したしだい ・・・ (笑)

それから数年、ダンパーの性能も劣化し、
おまけに車両自体も、ますます経年劣化
することで、再びジャダーが再発 ・・・
試しにダンパーを新品に交換することで、
しばしの間、症状は治まりましたが、
他の部分での劣化を補えきれなく
なったのか、軽度ではありましたが、
ほどなくジャダー再発しつつ、現在に至り ・・・

苦肉の策として、ジャダー発生域の
スピード帯を使わずに車を走らせつつ、
騙し騙し釣行しておりましたが ・・・
さすがにいよいよ富山遠征等
遠距離での走行使用が目前に迫ると、
そんな付焼刃的な対応でもいられず ・・・

当初、釣果厳しい1~2月、激寒期の休日を
利用して再修理しようと考えていたものの、
アッサリと 「 寒さ 」 に挫け、先延ばし ・・・

「 3月になったら ! 」 「 春になったら ! 」
と延ばしに延ばし続けた結果、今に至り ・・・

小学生が夏休みの宿題を溜め込み、
夏休み最終日に地獄をみるという、
よくある漫画みたいな展開を地で行って ・・・
いよいよ追い込まれて修理に取りかからねば
ならず、この4月の休日は 「 釣り 」 を諦め、
ジムニー修理に取りかかったわけであります。

尚、前述の通り、私のジムニー君には、
既にジャダー対策としては、
ステアリング・ダンパーが装着してありますので、
今度は何か別の方法で対策を追加施行せねば
ならないわけでありまして ・・・

今回は、ステアリング・ダンパー同様に
ジャダー対策として評判の良い 「 シム増し 」
という方法を試してみることにしました ♪

具体的には ・・・ 「 シム 」 と呼ばれる、
厚さ0.5mm以下の小さな薄いワッシャーを、
車両前輪のベアリング部に追加することにより、
ベアリングを通して車軸(ドライブシャフト)の
挙動に圧力をかけ、動きを抑制することにより、
ブレの発生を防ごうとするものらしく ・・・

この小さな 「輪っか」
が、結構な効果を生むとのことだが ・・・ ! ?

もっとも前述したステアリング・ダンパーは、
車体のジャッキアップもせずに、
ポン付けで装着が可能でしたが、
こちらの 「 シム増し 」 は小さく、価格も安価
ではありますが、その装着には手間がかかり、

結構面倒臭い ・・・ (笑)

自宅駐車場で工具を並べて、お店を開き
固着し回らないボルトやら、大量のグリスやらと、
プラスチック・ハンマーとパーツクリーナーを
相棒に、四苦八苦しながら格闘し ・・・

なんとか足回りを分解 ♪

ついでに、せっかくなんで各部を清掃しつつ
妙な異常が無いか一応確認なんかもしながら、
グリスアップし、オーバーホールしていく ♪

どうにかこうにか目的の、
ベアリングを固定している「 キングピン 」 と
呼ばれるパーツに辿り着き、
その突起部に0.5mm厚のシムを追加装着 !

さすれば、来た道を戻るが如く、
逆の手順で、改めて足回りを再組み付け ♪

同様の作業を、もう一方の車輪側にも施し、
左右両側の足回りの作業が完了したのは
すでに夕方近く ・・・

たっぷりと時間をかけ、丁寧な作業を
心掛けた結果、本人的には、素人作業ながら
何とか問題なく施行できた感が
あったのですが ・・・

我ながら ・・・
ホント期待を裏切らない ・・・

このあと問題が発生する ・・・ ! ?

シムの組み付け自体に問題は無かった。

作業後の試走行では、明らかにハンドリングに
重みが増し、ドッシリとした剛性感がプラスされた
感触で、 「 シム増し 」 の確実な効果が
感じられるものだった ♪

・・・ が一応、試走行の確認がてら
2WDから4WDへの駆動切り替えを
試してみた時だった ・・・

何かオカシイ ・・・ ! ?

4WD切り替えボタンを押し、
車体から駆動の切り替え音が聞こえ、
運転席パネルには、4WD走行の警告灯が
確かに表示されているのだが ・・・

何かがオカシイ ・・・ ! ? (汗)

そう ・・・ 普段4輪駆動で走行する際、
僅かではあるが、確実に感じるはずの
ハンドリングの抵抗感に、変化が無い ! ?

そして実際、車体を調べてみたところ ・・・
4WD走行にはなっておらず、前輪に
駆動が、かかっていなかったのだった・・・ (泣)

ヤッテシマタ ・・・

修理するつもりで、壊すパターン ・・・
何をミスしたのか見当もつかない ・・・ (笑)

そして自暴自棄とパニックのまま
休日は終わってしまう ・・・

明くる日以降も、気持ちは落ち着かない ・・・
一応2駆状態で、問題なく走行できているので
とりあえず生活に支障はないが ・・・
気持ちは滅入っている ・・・

何故って ?

次の週末も釣りに行けない事が
確定しているわけだから ・・・ (笑)

そうして迎えた週末の休日
早朝より、改めて足回りをバラし、
今一度組み直してみたのだが、
やはり症状は改善されない ・・・

焦りはつのるも、原因に心当たりも
無いので、ひたすらバラしては
異常が無いか注意しつつ、組み付ける。

あれこれ試してみるも
ただただ改善の見えない繰り返しに、
そのうち作業自体が雑になり始め ・・・
とあるボルトが一本折れる ! ?
さすがに焦り、とにかく車両自体は
動ける状態に戻しておこうと
益々作業を急いだら、
今度は別のボルトの頭をナメて ・・・

自暴自棄が加速する ・・・ (笑)

これは良くないと、作業を止め、
頭を冷やしつつ、ネットで関連情報を探る。
すると 「 4WDにならない事例 」 について
様々なケースを端からさらっていった結果、
主だったケースが、3つほどに絞れ ・・・
私の行った作業的に、関係すると思われる
箇所がいくつか浮かび上がり ・・・
重点的にチェックすべき箇所が絞られた !

そして冷静になった翌日、
改めて気になる箇所を、
丁寧にチェックしてみると ・・・

前輪に駆動を伝達させる際、
2駆と4駆の切り替え機構 ( エアロッキングハブ )
に空気圧を利用しているのだが、

その空気の出入りするホースの1本 ・・・

片側の口に ・・・

5mmほどの亀裂を発見 ! ?

嬉しいんだか、悲しいんだか ・・・

未だ素直には喜びづらい、何とも言えない
感覚を抱きつつも行動は素早く、
すぐさまディーラーにパーツを注文 !

翌日到着した新品のホースを、
藁にも縋る思いで、車体に組み付け、試走行 !
祈るような思いで4WDスイッチを

押してみたところ ・・・

小気味よい作動音と共に、
ハンドリングに抵抗が追加され・・・
無事、4WD走行できるようになったのでした ♪

この僅かな亀裂から空気が漏れ、
圧が低下した結果、正確に機構が作動できず、
きっちりと4輪駆動に移行できなかったもよう ・・・

いや ・・・ 一瞬で気持ちが軽くなりました ♪

翌日は、嬉し過ぎて仕事を休み、
急遽、久々の海へ ♪

一応にも、実際問題なくサーフを4WD走行
できるか試しに富士川へ向かったのですが ・・・

深夜2時の誰もいない砂浜 ・・・

ジムニーは問題無く直っていると信じつつも、
サーフ入り口で2WDから4WDに切り替え、
いざサーフインする瞬間は、やはり緊張 ! (笑)

万々が一、4WDに不具合が発生していて
スタックしても、軽度で済むように、
加減しながら注意深く、ゆっくりと砂上へ ・・・

ノタノタと砂の上を進んで行くジムニー君 ♪

ハンドルに伝わる確かな駆動感は、
徐々に私の自信を深め、
いよいよ久々の河口まで到着した時には、
安心と確信に変わったのでした ♪

こんな流れの中、
気分爽快で、釣り場調査を実行したのですが ・・・
久々の海は、全然私に優しくなく ・・・ (笑)

終始強烈な東風で、
手荒く歓迎してくれまして ・・・
まともにルアーも飛ばず、
なかなか厳しい状況でありましたが ・・・

マズメ時には大量の海鳥が、
沖合いの海上で、激しく旋回しており、
何かしらの存在を臭わせておりまして ・・・

波っ気のおかげか、
薄いサラシの広がったシャロー域には、
小型のシーバス君達が群れているようで、
フッコ君が、私と遊んでくれたのでした ♪

とまあ ・・・

己れで撒いた種が原因で、
勝手にドタバタした4月だったわけですが ・・・

毎度ながら、直しているのか、壊しているのか
分からない、私のDIY整備は ・・・

「 下手の考え休むに似たり 」

に通じるものがあると、
自分でも感じてはいるのですが ・・・ (爆)

釣りも同様、世の多くの事象は、
下手が考えもせず、やりもしなかったら、
何の経験も成長も得られないわけでして ・・・

下手だからこそ行動し、
時に自暴自棄になりながら考え、
悩み、苦しみながら経験し、学んでいくのが
健全ではないかと思っているしだい !

まあ何はともあれ ・・・

どうにかゴールデンウィークに間に合って、
無事ジムニー君の修理も終わり、
ジャダー対策も施せましたので ・・・

私、安心して思い切り ♪
海へ山へと走り回ってきたいと思います !

では皆様も、良いGWをお過ごし下さい ♪

今回の使用タックル

ロッド : Shadow-XX SXX-100M
リール : SHIMANO 4000
ライン : DRAGONCALL 8braid PE 1.2号
ルアー : ミノー