「存在の耐えられない軽さ」的な ? ~ GREATHUNTING 50 FlatSide ~ | Megabass-メガバス

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「存在の耐えられない軽さ」的な ? ~ GREATHUNTING 50 FlatSide ~

気付かれさえしなければ ・・・

想像以上にシンプルに

駆け引きは結末する !

梅雨の中休みとなり
晴れ間の広がった週末。

前日の降雨で増水・濁流となり
釣りにならないであろう富士川を諦め、

山奥の渓へとやってきた ♪

スタートとなる堰堤で、
この日の魚のご機嫌を伺いがてら
ミノーを撃ち込めば ・・・

堰堤直下の泡下から黒い影が飛び出し、
一瞬ミノーを追うも、何故かUターン ・・・

感じた違和感に、
ルアーカラーを金から銀へと落としての
再キャストにて即バイト ♪

何となく含みを覚える ・・・

堰堤を越え、崖下の流れを観察する。

すると流れの中に魚影を確認したのだが、

意気揚々と斜面を下りだした、次の瞬間

魚は岩陰に猛ダッシュ ・・・

不穏な空気が漂う ・・・

気を取り直し、いざ川を釣り上る ♪ (笑)
先刻の釣果を参考に、チョイスしたのは ・・・

シルバーな GH50 ! ( 匠ワカサギ )

尚、フックが赤針に変更されているわけだが、
ありものを使っていただけで・・・

特に深い意味はない ! (笑)

ちなみに渓流でのカラー針の使用に関し、
その影響を特別プラスにもマイナスにも
個人的には感じたことは無く ・・・

まあ基本的には無難な黒いフックが、
平和でいいんじゃないかと思っている次第 ・・・

転々と淵を撃ちながら、釣り上る。

ポロポロと魚は釣れるのだが、
そんな中に GH50 を追尾するも、
何故かバイトを躊躇する魚が目につく ・・・

とりわけ堰堤のような広いポイントは顕著で ・・・
あくまで、ゆっくりと一定間隔で GH50 を追尾し、
引きしろ無くなり、ルアーをピックアップした途端
魚は反転 ! ? 猛ダッシュで逃げ隠れ ・・・

その後、一切反応しなくなる ・・・

そして、とある堰堤にて ・・・

少々高い足場からアプローチした際、
GH50 が着水直後、突如泡下から
飛び出した2匹のイワナが、競争原理も発動して、
先刻までとは明らかに異なる勢いで
GH50 を追いかけ、バイトした様を見て ・・・

ふと感じる ・・・

「 もしや釣り人を見てるのか ・・・ ? 」

アプローチ前に、釣り人の気配を察知すると、
様子見がてらの超警戒ロング追尾モード ?

先刻は、偶然足場の高いアプローチだった為
堰堤の岩下・泡下から人の気配を察知できず
結果通常モードで、無警戒チェイスという感じ ?

振り返れば、ここまで
違和感無くバイトしてきた魚は、
どれも小型サイズの淵や落ち込みで、
魚側からの視界が狭い状況だった ・・・

眺めの良い開けた、広めな淵や堰堤は
人間からも、魚からも
当然視界は良いはずで ・・・

釣りの基本に立ち返る !

さすれば、ここからは ・・・

木化け・石化けの如く !

アプローチに細心の注意を払いつつ ・・・
とりわけ堰堤等、開けたポイントに際しては
魚に気付かれぬよう
腰を屈めて慎重に近づき ・・・

極力気配を消し、殺気も無くし ・・・

己れの存在感を失いつつ ・・・ (笑)

怪しげな岩陰に グレートハンティング50
タイトに見舞った一撃 ! !

着水直後のワンアクション ・・・

「 ギラッ ! 」 とヒラを打った GH50 に向かい、
即座に岩陰から、黒く長い影が走りだし ・・・

魚に察知されぬよう片膝姿勢のままに、
カムループス に激しく鞭を入れ、
連続トゥイッチを繰り出せば ・・・

踊る グレートハンティング50 の背後、
激しく左右にステップを踏みつつ ・・・
大きく口を開けながら、
野性剥き出しで魚は猛追し ・・・

ドン ! !

澄んだクリアな水の中、
絡みつくように魚体をクネらせ
光りを放ちつつ、
激しく暴れる魚体に ・・・

逞しい生命力を感じる !

雰囲気のある堰堤の岩陰に
巣くっていたのは ・・・

ジャスト尺岩魚 ♪

釣り人の気配を察知させなければ ・・・
平常通りに素直な ! ?
いや ・・・ むしろ予想以上に獰猛な
反応を魅せてくれました !

魚が 「 ルアー 」 を意識する前に、
「 釣り人 」 を意識しているということは ・・・
端的に言って 「 スレている釣り場 」 と
いうことになりましょうが ・・・

水中で、光を放ちながら怪しく蠢く GH50 は、
魚にとって本能的に魅力的なもので、
周囲に釣り人の気配が感じられず、
安全な状況と思われるならば ・・・
やっぱり、本来どうしても ・・・
襲ってみたい対象なのでしょう ! (笑)

魚に察知されない
限りなく薄~い存在感 ・・・

「 気付かれない ! 」 or 「 悟られない ! 」 という
人間社会では、ちょっぴり寂しく思える境遇も ・・・
こと 「 釣り 」 に関して言えば ・・・

最高の才能と言えるかも ! ? (笑)

今回の使用タックル

ロッド : GH67-3LS Kamloops Stinger 673
リール : シマノ 2000
ルアー : GREAT HUNTING 50 Flat Side FS ( TAKUMI WAKASAGI )
ライン : PE 0.6号 + フロロ 4lb