先日、9/28(土)~9/29(日)に開催された第1回陸王オープン(予選)へ参加して参りました。『陸王』ということで、もちろん陸っぱりです。
主なルールは以下の通り。
・A~Dブロックのうち、1つのブロックを選択しエントリー。
・エントリーしたブロック内で、2日間の合計3尾の長さを競う。(指定アプリでメジャー写真を投稿。入れ替えはアプリが自動で行う)
・釣行時間は 5時~18時。
・エントリーしたブロックの指定フィールドであれば、2日間自由に行き来可能。
・タックルは5セットまで可。ただし、持ち歩けるタックルは2セットまで。(ライン巻き替え自由、替えスプールは2個まで)
・ライフジャケットの着用推奨。
・ウェーダーを履いた入水不可。安全を考慮した上で、くるぶしまでの入水可。
・ランディングネット使用可。ただし、ランディングは自身で行う。
・その他、ローカルルールに乗っ取り釣行する。
私が出場したのは、Bブロック(大江川・五三川・河口湖・西湖)。
その中でも、静岡から比較的練習に通いやすい(高速使って1時間半~2時間はかかるが…)河口湖&西湖を主戦場としました。
元々、クリアレイクへの苦手意識が非常に強い中、大会当日はいかに!?
それでは振り返っていきます。
【戦略】
自身が選択したBブロック。ルール上4つのフィールドを行き来できるが、距離面を考えると、①岐阜県にある大江川&五三川、②山梨県にある河口湖&西湖の2グループに分類されます。そのため、河口湖&西湖をメインに練習に励みました。
例年のフィールド状況を振り返ると、台風など大雨の影響で、9月頃からフィールド全体が増水傾向になります。河口湖はシャローカバー、西湖はシャロー~ファーストブレイクにあるウィードを中心に、岸に魚が寄るチャンスです。特にカバーが形成されれば、得意とするカバーの釣りがフルに活かせる条件が整うのでは!?と感じていました。
練習をしていく中で、河口湖はシャローカバー、西湖はウィード周りを中心に、共にベイト(ギルやワカサギ)が入ったタイミング勝負!!といった状況でした。
これは、河口湖のシャローカバー撃ちでキャッチしたキッカーバス。
しかし、練習で口を使わせた状況はその日限りで、日替わりでバス・ベイトのポジションが変化するため、それをその日その日に合わせて追うことができるかが当日のキーでした。練習を通じ、両フィールド共に、ホットスポットはいつくか目星をつけていたので、風向きや陽の傾き方でシェードが形成される時間帯などを考慮しながら、「スポットへ何度も入り直す“ランガンスタイル”で行こう!」と自分のリズムを大切にすることを念頭に戦略を組みました。
また、知り合いのロコ達も出場すると聞いていたこともあり、45㎝~55cmクラスを3
本揃えないと優勝はない!と思っていたため、そのサイズを狙っていきました。
【1日目】
朝5時。スタートと共に釣りを開始したのは、河口湖。
ベイトが常時入っているベジテーションを中心としたカバーエリア。そこへ、練習でも反応のあった、VKC-72Hに1/2ozラバージグ&ポークの組み合わせで要所へ打ち込んでいきました。
すると、予想通り「ガッツン!!」と明確なバイト。一呼吸おいてフルフッキング!慎重にやり取りする中見えた魚は45UPのキッカーフィッシュ。しっかり寄せてランディング体制に入るところで、痛恨のフックオフ…。もちろんキャッチできていれば最高のスタートでしたが、「バラしてしまったことは仕方ない」とすぐに切替え釣りを続けました。
とはいえ、ここは河口湖。1日1バイトがどれだけ貴重かということもわかっていたので、目ぼしいスポットへ何度も入っていきましたがノーバイト。そこで河口湖を一旦後にし、西湖へ。
しかし、西湖の要所ポイントはどこも先行者がたくさんでなかなかポイントへ入れない状況でした。いくつか攻めるもノーバイト。再び河口湖へ戻り、カバー撃ち。すると、正午すぎに、ラバージグ&ポークに待望のバイト!…もノラず。
その後も河口湖と西湖をランガンするも、この日はこのバイトを最後にバスからの反応を得ることができず、結果ノーフィッシュで終了。2度のバイトチャンスがありましたが、モノにできなかった反省をしつつ、2バイト得たことは収穫。その要因を、魚の食い気が浅かったのではないか…?と分析し、2日目に修正する手段を模索しました。
【2日目】
もちろん朝5時スタート。
朝は初日に反応のあったポイントを中心にランガンして、1本ずつコンスタントにキャッチしていこう!と臨みました。
ファーストポイント。VKC-72H×ラバージグ&ポークを軸に、初日の食い気を考慮して、フォローでVKS-611M×ヘッジホッグスモールラバージグ(以下スモラバ)&ポークを用意。
2日目の朝は無風ということもあり、サイトフィッシングも可能な状況でした。
目視する限りギルが入っているのを確認。「絶対いる!」と自信を持って要所をラバージグで撃っていくがノーバイト。
しかし、その途中、見えバスを発見。バスが通る進行方向を観察し、スモラバ&ポークをカバーへキャストしておき、サイトフィッシング開始。ベジテーションカバーへ絡めながら誘うと、スーッと寄ってバスが食ったのを目視。きっちりフッキングし、今度はバラさないよう慎重に慎重を重ね、ランディング成功!
初日の反省点を踏まえ、フィネスアプローチしたことが功を奏しました。
サイズは47㎝!!
これで軸になる魚をキャッチでき、戦える体制が整いました。
この1本目を勢いに、ラバージグからVKS-611M×スモラバ&ポークへシフトし、ベジテーションカバー・ウィード・溶岩帯をサイトやミドストで狙い、お昼までに30.5㎝→25㎝→39㎝(25㎝と入れ替え)を立て続けにキャッチし、リミットメイクに成功!
1本目をきっかけにスモラバパターンを見つけることができました。
しかし、サイズを選びながら釣ることができないため、午後はサイトフィッシングを中心に入れ替え作戦。
しかし、練習で回ったところに自分の入ったタイミングでバスが回って来ず、迷走が続きました。
結果、午後はバスのポジションを掴み切れずタイムアップ。
初日ノーフィッシュを切り替え、2日目に3本揃えられたところまではよかったが、30㎝台を入れ替えできるだけの引き出しがなかったことが今回課題として浮彫になりました。
【最終結果】
47㎝ + 39㎝ + 30.5㎝ = 116.5㎝
(総合:62位/391人、Bブロック:8位/49人)
【絶対的窮地を救った1本のロッド】
初日ノーフィッシュに絶対的窮地の中、2日目の午前中に計4本キャッチに導いてくれたのが、VKS-611M。パワーフィネス的な位置づけにあるロッドですが、裏を返せばカバー周りに強い1本。特に河口湖はウィードや溶岩が水中に入り組む場所が多く、パワー系のロッドは必要不可欠です。実際に、溶岩やウィード、ベジテーションカバーが入り組むような場所では、VKS-611Mのバッドパワーが主導権を握らせず、バスをカバーに入らせる隙なく、きっちり寄せることができました。
使用したのは、1.3gのスモラバにポークをトレーラーにした組み合わせ。パワーロッドである一方、スモラバ以外にも、シャディングX、ダイイングフィッシュ、表層系ルアー、ミドストルアーなどの軽量系ルアーこなせるパワーフィネスバーサタイルロッドです。
また、河口湖&西湖を攻略する上で、シャローだけでなく、ブレイクに届くか否かがカギを握るため、PEラインを使用し、飛距離にも重きを置きました。
5本と制限されたタックルの中、この1本をセレクトしたことが最終的に抑えの1本となりました。
【総括】
苦手意識の高かったクリアレイクで挑戦した陸王オープン。
もちろん優勝を目指して挑んだものの、結果的には遠く及ばずでした。まだまだ引き出しが少ないと感じる一方、それだけ伸びしろあると考えると、ワクワクしている次第です。笑
次回必ずレベルアップして再チャレンジします!
この雪辱は陸王オープンでしか果たせませんからね‼︎
モチベーション高く釣りに励みます!
…それにしても歩きまくったな。笑
【メインタックルデータ】
ROD:VKS-611M
LURE:ヘッジホッグスモールラバージグ(1.3g)+ポーク
LINE:PE0.6号+フロロカーボン1.5号
ROD:VKC-72H
LURE:ラバージグ(1/2oz)+ポーク
LINE:フロロカーボン16lb