年が明けてからも気温が落ち切らず、暖冬傾向のまま迎えた2月。
寒い時期なので1日1回チャンスがあるかないかのゼロワンゲームな状況は継続中。リズムよく攻め効率を上げ、バスと出会う確率を高められるタックルを使っています。その確率を上げるために重視しているのが“バーサタイル”。なぜバーサタイルを重視しているのか、また自分にとって最適なロッドとの出会いなどを交えながら伝えていきたいと思います。
【バーサタイルを重視する理由】
まず、自分は陸っぱりメインで釣り歩いたり藪漕ぎをメインに釣りしています。重視するのは、リズムと効率性。その場から動かず攻める場合を除き、自分は1~2タックルを基準に釣り歩いています。
理由としては…
① 何本も持つことによりキャストの邪魔になる。
② 移動の都度いちいち置いたり取ったりが面倒。
③ 藪漕ぎした時や釣り歩いている時に、木や草にラインやロッドティップが絡まる。
など、トラブルを解消するためのタイムロスがもったいない。
自分の通っている野池を含め釣り歩き系のフィールド(代表例:霞ケ浦・北浦・大江川・五三川)では、手持ちタックルが1~2本であればその点解消され、リズム良く釣り歩くことができ釣果に直結しました。
【HYUGAからVALKIRIEへ】
元々、陸っぱりの軸としていた「HYUGA」。そのコンセプト通り、「最初の1本が最適な1本であったら」を的確に再現してくれたロッドです。
HYUGAの売りの1つとして、機種全体を通し『ローコストで十分な機能を持ち合わせている』と実感していたことが何よりも使いやすかった点。コストパフォーマンスが良い点はユーザーにとって大切な部分だと感じています。
ちなみに、現在は LEVANTE といった低価格帯ロッドが2019年新たにラインナップされており、HYUGAの後継者的ロッドと言っても良いかもしれません。
それでは、なぜコスパも良く十分機能を持ち合わせているHYUGAからVALKYRIE にメインロッドを変更したの?…きっとそう思う方も多いと思います。
【メインロッドを変更した理由と背景】
HYUGAを使ってコンスタントに魚をキャッチした反面、何度か魚を逃してしまった場面がありました。その場面とは、魚が掛かった時にそのまま主導権を握られ、突っ走られてバラしてしまったことや藪漕ぎした狭いスペースで、ロッドの取り回しができるスペースがなくカバーに巻かれてしまうことがありました。
野池では限られたスペースで釣りをすることも多く、その中で強引なやり取りを強いられることが多々あります。特に取り回しが利かないシチュエーションにおいては、ロッドのバッドパワーに頼らざるをえない状況もありました。
そんな限られた場所で釣りしている際に、
「バッドパワーがめちゃめちゃ強く、魚に引っ張られてもドシっと耐えてくれるロッドはないか?」
「取り回しが利かない狭いシチュエーションでも、融通の利くロッドがあれば…」
と思うことがありました。
そんな中、VALKYRIEを使わせていただく機会があり、早速使ってみることに。きっかけはこんな場面。
スパークシャッドを水面スレスレのオーバーハングへスキッピングで入れて巻き始めにショートバイト。そのため、似たシルエットで『止め』を作れるようワンテンLBOが頭をよぎりました。しかし、水面スレスレのオーバーハングに一発でジャークベイトを投げ入れる自信がなく悩んだ末、高さ1.5mほどある足場のオーバーハング裏に回り込んで VKC-66M+ にワンテンを組んだタックルでアプローチ。琵琶湖でガイドを営んでいる杉村プロが丹念に作り上げたロッドという土台があったため、「VALKYRIEのバットパワーなら…」と思い閃いたことを鮮明に覚えています。結果、ワンテンLBOのジャーク&ポーズで狙い通りキャッチすることができました。
その背景には、ドシッと耐えてくれる圧倒的に強い筋肉質なバッドパワーと、限られた足場の中でジャーキングしやすいようMAHS(可変式ハンドリングシステム)を駆使し、ショートハンドル化したVALKYRIEならではの特徴が最大限に活かされ、自分の課題としていた2点を見事に克服できた瞬間でもありました。その後もVALKYRIEで釣り込み、今までキャッチし損ねていた魚を釣り上げることができ、さらに普段入れないカバーやスポットにアグレッシブに攻め込めるようになり、バスのキャッチ率の向上に繋がりました。VALKYRIE によりワンランク上のバーサタイルを感じ、HYUGAからメインロッドを変更することを決意しました。
【インプレ】
自分がVALKYRIEを使った感想をいくつか挙げてみます。
① 圧倒的なバッドパワーとしなやかさ
琵琶湖基準で設計されているため、バッドパワーがとにかく強い。『ただ強い』で
はなく、マテリアルにグラスファイバーとカーボンファイバーを融合化した『SHIELZ』が採用されており、ただ強いだけでなく『剛』と『柔』を兼ね備えた筋肉質なムチッとした仕上がりで、しなやかによく曲がりデカバスの急な突っ込みや引きに対しバッドがガチっと受け止めバラす不安を減らし、安心してやり取りできる。
② ハンドルレングスの調整がフィールドの幅を広げる
『MAHS』(可変式ハンドリングシステム)により、場面に合わせたハンドルレングスを設定できる。琵琶湖のようなロングキャストが必要な場面から野池のような限られたスペースでの釣りまで幅広く対応できるので、フィールドを選ばず使いこなすことができる。
③ “バーサタイル”に使用できるラインナップ
全11機種(ベイト9機種・スピニング2機種)それぞれに特徴がありますが、私が感じたのは、1本で幅広いルアーを使いこなせるバーサタイル性能を兼ね備えていること。一例を挙げると、『VKC-67ML』。
1/4ozのルアーを軸に、トーナメントクローラーのノーシンカーを最も軽いルアーとし、上はバイブレーションXダイナといった3/8ozまでのルアーを快適に使っています。
私のベースである陸っぱりにおいて、このバーサタイル性は非常に有効です。
④ ロッドの重量感はリールとの愛称で解消
VALKYRIE 単体で手に取った時に気になるのはロッドの自重。その重さは筋肉質なパワー特化型なロッドを作る上で多積層・多軸化したことによるもの。グリップエンドにバランサーを搭載している機種もあり、リールとの相性でその重さは気にならないのが本音です。道具の軽さばかりを追求するのではなく、パワーとしなやかさを兼ね備えたロッドだからこそ、今一度リールとのタックルバランスを意識する勉強にもなります。
⑤ 総合評価
VALKYRIE を自分のバスフィッシングに落とし込んだ時に『今まで取り逃していたバスをキャッチする確率が上がった』のは紛れもない事実。私は「バスを釣りたい!」という気持ちが強いため、バスを釣るためであれば、そこに対する投資をします。
100人いれば100通りの意見や考え方がありますが、私は自分の抱えていた悩みを解決できる武器としてVALKYRIEを手に取り釣果に直結させることができました。同じ悩みを抱えていたり、フィールドを選ばず使えることやワンランク上のバーサタイル性能を求めている方にぜひセレクトしていただきたいシリーズです。
【まとめ】
私自身も場面に合わせて使うことのあるデストロイヤー・オロチ・ブラックジャングル・HYUGAをはじめ、ライハ、レバンテ、アームズなど様々なロッドがメガバスにラインナップされています。それぞれがそれぞれの特徴を持ち、皆様が皆様の愛称や好みを見定めてロッドセレクトできるのがメガバスの特徴の一つと感じています。その中で今、一人でも多くの方に実際に手に取っていただきたいのが『VALKYRIE』です。
2/8(土)・2/9(日)インテックス大阪にてフィッシングショー大阪が開催されます。
メガバスは6年ぶりの出展となります。
>>>FISHING SHOW OSAKA 2020 Information
ブースにロッドが何機種も並ぶと思いますが、その中の1つVALKYRIEをぜひ手に取って触っていただきたい。
ブース内には、VALKYRIEを監修した杉村和哉プロが常駐しています。琵琶湖ガイドをはじめ、野池や河川での陸っぱりにも精通しており、幅広く使用感を優しく親切丁寧に解説してます。ぜひ、手掛けた本人から直接話を聞いてみてください。
今回このブログを読んでくださった方、そして実際にVALKYRIEを触っていただいた方の中に、一人でも『VALKYRIE』に興味を持っていただければ幸いです。
それでは皆様良いフィッシングライフを!!