何処までも謎な魚の気持ちを、
何処までも理屈をこねつつ慮る ♪
この日も、暗い内にはタチウオ、
マズメ前には手のひらサイズでは
あったがソゲ ( =ヒラメの幼魚 ) が釣れた。
悪くはない ・・・ が !
肝心のマズメ時がしっくりこない ・・・
いや ・・・ 魚は居る !
間違いなく居る !
夜明けと共にベイトが蠢き出せば、
目の前の海面が揺れ始め ・・・
一際大きな水音を立てて
ベイトの群れが暴れた際には、
60サイズのヒラメが、魚体を晒して
宙を舞ったのだから ・・・
数時間前から叩き続けているポイント。
無論、食い気が立たないと
口を使わないのは承知している ・・・ が、
いよいよ活性の上がるマズメ時に、
宙を舞うほど夢中でベイトを襲っているのに、
ルアーは、きっちり無視とは ・・・
ちょっと、ひどくないですか ! ? (笑)
並びで釣りをしていた友人と
魚への愚痴を言い合いつつ、
互いの状況を確認すれば ・・・
私がマズメに際し、メインで投じていたのは
確実に高活性な時間帯に、
大型ミノーで目立って、さっさと食い気の
ある魚を拾ってしまおうという作戦。
そして友人も、また同様の意図で
大型ミノーを投げ倒していたという。
結果的には、二人で結構な広範囲に
大型ミノーを乱射したことになったわけだが、
残念ながらバイトは得られなかったと ・・・
いよいよすっかり陽も昇り、
落ち着き払ってしまった浜を
友人と二人、等間隔でカニ歩き、
ルアーを沖へと撃ち込みつつ、
ぼんやりと帰路につく ・・・
このままランガンがてら、
引き続き大型ミノーを撃ち続けるのも、
まあ効率的かとも思ったが ・・・
先行する友人の後について
同種のルアーを投げ倒すのでは
効果も薄かろうと考え ・・・
取り出したのは、鉄板バイブの
SPARROW ( 26g ) ! !
カラーは勿論、ヒラメを意識しての
金色系なグリーンゴールド ♪ (笑)
こいつの手軽な遠投性能と、
鉄板ならではの浮き上がり難さを利用して、
今一度、手返し良く、丁寧に
ボトム域を探索してやろうかと ・・・
既に140サイズのシンキングミノーを
通されまくった水域の中で、
かろうじてトレースされていない可能性のある
ボトムべったりな微妙なタナを
根掛かりに怯えつつも、果敢に攻めてみた ・・・
と ・・・ 数投目のリトリーブの最中に、
「 カツ ! ? 」 と固い接触感を得る ! ?
ゴロタ石の感触とは明らかに違う ・・・
魚っぽさは感じつつも、ボラのスレとかに
しては、逃げだすような生命感が感じられず ・・・
「 ウーン ! ? 」 と気になる感触だった為、
歩を止め、今一度、同じコースに
SPARROW を送りこみ、丁寧なリトリーブ ・・・
「 コツコツ 」 としたボトム接触感を
リトリーブの強弱で丁寧に回避し、
いよいよ先刻の感触の位置あたりに
スパロー が入った時だった ・・・
ガス ! !
壁に当たったかのようにルアーが止められ、
直後、魚が動き出す ・・・
「 こりゃ今度こそスレ掛かりだな ・・・ 」
と一瞬頭を過るも ・・・
なんだか余り走らない、ジタバタとした抵抗に
一応にも丁寧に、魚をたぐり寄せてみれば ・・・
何とヒラメさんでありました ♪ (笑)
「 なんで此処に居て、マズメに食わないかね ? 」
と再び友人とヒラメに悪態をつきつつ、
改めて謎な 「 魚の気持ち 」 に
思いを馳せたのでありました ! (笑)
私の狙いとしましては ・・・
140サイズという大型のルアーに
反応がなかった為、小ぶりなモノなら、
口を使うかもという淡い期待と ・・・
それに加えて ・・・
ヘビーとはいえシンキングミノーは、
どうしても浮き上がり易く、
その 「 レンジトレースの甘さ 」 を、
今一度、浮き上がり難い ( = 比重の大きい )
鉄板バイブで、きっちりと潰してみたら
どうだろうかという勘でありました。
これは渓流トラウトのミノーイング等で
しばしば目にする、所謂 ・・・
「 ルアーがレンジに届いていない ! 」
という状況で ・・・
アングラーの想像・目論見以上に、
ルアーが実際は浮いてしまっており、
魚のアタッキング・エリアから外れて
しまっている可能性を意識したものでした ♪
とまあ ・・・ 理屈での考えが、どうにか
釣果に繋がったのではありますが ・・・
そこで改めて、あの高活性のマズメ時に
ルアーを無視して、宙を舞ったヒラメの
事を考えると ・・・
「 理屈でどうにかなるのかなぁ ・・・ ? 」
と ・・・ やっぱり悩みは尽きないのでした。 (笑)
今回の使用タックル
ロッド : SHADOW-XX SXX-100M
リール : シマノ 4000
ライン : PE 1.2号
ルアー : SPARROW ( 26g )