中澤新一郎「シャドウ パンゲア  ~ 『 超大陸 』の名をもつロッド ~」 | Megabass-メガバス

FRESH VOICE

中澤新一郎「シャドウ パンゲア  ~ 『 超大陸 』の名をもつロッド ~」

フィッシングショーを前にいよいよプレスリリース解禁となった、メガバス最新ショアロッド

『 Shadow Pangea 』

お披露目まで1週間となった今、開発テストに参加した者として、その概要を紹介したいと思う。

現行の高弾性ロッド 『 Shadow XX (シャドウXX) 』 のランナップはそのままに、メガバス・ソルトショアロッドの最高峰となるべく、 自重 ・ パワー ・ キャスト性能 ・ 感度 ・ 耐久性 ・ デザイン等、あらゆる項目を圧倒するレベルで昇華させた入魂の新作ロッド 『 シャドウ パンゲア 』 !

その スペック 及び ラインアップ は …

【 主なスペック 】

・ ティップまでフル6軸補強の軽量・強靭ブランクス
・ ブランクスを擦れ・汚れといった外的衝撃から守るYOLOY製法の採用
・ ガイドは軽量・小口径 「 FUJI工業トルザイトリング 」 を採用した チタン+トルザイト KRガイド
・ ガイドラッピングは強く丈夫にダブル
・ リールシートは 「富士工業製SKSS 」をメガバス独自にカスタムセッティング
・ グリップは軽量化にのっとり全シリーズEVAのセパレートハンドル仕様

( * 雑誌面においてガイド仕様が 「 チタンSiC 」 と発表されておりますが変更され、製品版においては
トルザイトリングが採用とのことです。 )

【 ラインアップ 】

機種名  長さ  パワーバンド  ( * ロッドテーパーは全てミディアムファスト )

・ SP – 92 L
・ SP – 96 ML
・ SP – 100 ML
・ SP – 100 M
・ SP – 106 M
・ SP – 100 MH 
    

( * 雑誌面において MHクラス のレングスが 106 と表記されておりますが誤りで、正しくは 100 = 10feet となります。 )

開発コンセプトにおいてメガバス開発室が重要視したのは間違いなく軽量化
近年のシーバス系ロッドおよびタックルにおいて、この項目を外すわけにはいかず、ユーザーにとって数値として分かりやすいのはもちろん、実際の使用においても感度・キャスト性能・操作性の向上等、そのメリットは多岐に及び、また確実に体感できるというあまりに魅力たっぷりな項目、そして当然注目される項目 …
メガバス開発室も、ブランクスの吟味、ガイドスレッドの調整等、苦心しつつ細部に及ぶ軽量化をこつこつと重ねました。

そして同時に昨今のサーフにおけるヒラメゲーム等における使用ルアーのヘビー化に伴うロッドパワーの強化、時として対峙するモンスタークラスのシーバス、不意にサーフに現れる大型青物に対抗できるようショアジギングにも対応した、より強靭なバットパワーの必要性。
市場におけるバット部4軸補強やフル4軸ブランクスといった論争を、一歩離れた位置から眺める
フル6軸の
強力・強靭なブランクス構造
を実現しました。

プロトロッドを振り続けて感じた使用感としては、期待以上に
「 ロッドパワー ・ 感度 ・ キャストアキュラシー ・キャストフィール ・ 飛距離 ・ ライントラブル率 」 等全ての項目において性能の向上を体感 !
ブランクスのパワー感に関しては 「
シャドウXX 」 にも通じるメガバス独特なムチムチとした粘る感覚。決して 「 カリカリ 」 ではない。「 ムチムチ 」 とした筋肉を、その上からシャープに縛り上げたような印象。
う~ん表現が難しい …。
「 ムチムチ 」 と表現すると一見、感度が鈍くなるような印象に聞こえますが、そうではなく、きっちりとシャープさが並存できた仕上がりとなっております。

またメガバスデザインのロッドですので、そのコスメは当然秀逸 ! !
シャドウの名の通り黒で統一された渋いイメージに、
6軸ブランクス + YOLOY は一見過激に毒々しくも、美しい表情を魅せ、スレッドラッピングや各部パーツに配色されたシルバーとゴールドがアクセントとなり妖艶な高級感を帯びている。

加えてセッティングリールとしては、言うまでも無く、 「 漆黒&カーボン柄 」 の GAUS 30X がベストマッチするのだが、ショーを前に発表されたD社のリールも 「 ブラック&ゴールド+カーボン柄 」 とこれまた似合いそう …
悩みますな … (笑)

開発には、さまざまな試行錯誤がありました。
当初、徹底して軽量化に傾倒し、現状よりさらに軽量・高感度・高弾性なサンプルのテストも行われました。文字どおり軽く、パキパキに高弾性な仕上がりで、その感度は 「 カリカリ 」 と刺々しく鋭敏なものでした。
しかしながら、その代償として、そこには破損のリスクが生じ、その取り扱いには繊細さを要し、私を含め各テスター、フィールドテストにて、ブランクス破損が発生 …
結果ブランクスの再検討となりました。
もちろん、こういったスペックのロッドを好み、また安定して使用できる技術をもったユーザーの方もいらっしゃると思います。またこういったシビアなセッティングこそハイエンドモデルに相応しいと考え、また欲する方もいらっしゃるとは思います。

ただ私は、いち釣り人の立場として、「 破損強度 ・ 耐久性 」 この要素は守りたいと思いました。
この要素を削ってまでの軽量化は不要であると …

正直なところ、私、個人的にはロッドの重量を、さほど気にはしません。
もちろん、できれば 「 軽量 」 な方が嬉しいです。(笑)
しかしながら、その裏側で 「 破損のリスクや耐久性の低下が見え隠れする … 。いや実際のところ結構発生してしまった … 」 というような事態は絶対に許したくないと思いました。

釣り場にて力んだキャストもあるでしょう。無茶な投げ方をしてしまうこともあります。緊急にオーバーウェイトのルアーを投げたい場面も多々出会います。
無論メーカーは推奨しませんし、当然意図的な使用は保証しかねるでしょうが、釣り場で起こりうるカタログ値以上の状況を担保したロッド強度・耐久性能は確実に備えておくべきだと思いました。
そう … ロッドを握り、振った際に 「 軽さ 」 に同居して 「 不安 」 を感じさせるのではなく、むしろ 「 剛性感 と 安心感 」 が伝わるように …

そして結果としてメガバス開発室は、さまざまな意見を集約し、バランスをとった上で、十分なロッド強度・耐久性を確保しつつ、且つ、可能な限りの軽量化と感度そして抜群の操作性・キャスト性能を見事に融合させてくれました。

メガバス開発室や全国各地のテスターが睡眠時間を無視して行った日々のフィールドテスト。
各々がその中で得られた事実・感覚・気になった部分の意見を持ち寄り集約し、話し合い、思考し、模索し、トライ&エラーを繰り返し、一歩づつ丁寧に改良、ブラッシュアップしていった開発工程。
尖がった高性能を可能な限り扱い易く、安心して長く使い続けて欲しいという想いを、メガバス最新のテクノロジーを用いて実現した渾身のロッド ! !

『 Shadow Pangea ( シャドウ パンゲア ) 』

是非、フィッシングショー、メガバスブースにて手に取り、体感いただければと思います !!
ご期待下さい !!

【 掲載アイテム 】

・ シャドウ パンゲア ( * 参考プロト仕様 )
GAUS 30X
MEGABASS FIELD CONTAINER Ⅱ