こんにちは、木村建太です。
僕が渡米し始めた15?20?年前頃のアメリカでは『MEGABASS持ってるか?』と聞かれたとき、ほとんどの場合は当時の全米で圧倒的な釣果を叩き出していたジャークベイト、Vision 110のことを指していました。
しかし、ここ7、8年で、アメリカでの「MEGABASS」=「ワンテン」のイメージを大きく変えたルアーがあります。
それは「MAGDRAFT」。
いわゆるスイムベイトと分類されるこの手のルアーは、アメリカでは一時の流行も後押ししてすでに数多のメーカーから数え切れないほどの製品がリリースされており、もはやベーシックなジャンルとして根付いていた存在になっています。
なのに「なぜ今更、MAGDRAFTがそんなに話題に?」と当初は不思議に思っていましたが、フィールドタイプを問わず全米各地のトーナメントでウィニングルアーになるなど、アメリカ市場での存在感は大きくなるばかりでした。
気づいた時にはすでに少し入手困難なルアーになっていたMAGDRAFT。ふと立ち寄ったタックルストアで売っていたので早速使ってみると「早い段階で日本から持ち込んでおけば良かった」と後悔するほどのクオリティでした。
マグネットシステムというギミックに目がいきがちでしたが、本当に感動したのは”基本性能の高さ”に尽きます。
従来のスイムベイトとは比べ物にならない動きの強さを持ちながら、水面に飛び出さないレンジキープ力。その水押しの強さゆえに寄せられる魚のレンジも広く、きっちりとしたヘッドシェイクは甘噛みなどのショートバイトも殆どない、正に理想的なスイムベイトです。
デッドスロー至上主義みたいな風潮の強いMade in Japanからこのスイムベイトが産まれたことに驚きもました。
それ以降、この手のスイムベイトはMAGDRAFT一択となったわけですが、ここまで完成度が高いと従来のヘビーローテーションサイズの6インチ、8インチ以外のサイズも欲しくなる…
という事で、幸いにもメガバススタッフとなった木村が最初にリクエストしたのは、5インチのリバイバルと、NEWサイズとして7インチでした。
サイズ感がシビアになるシーンも多いスイムベイトゲームゆえ、この新サイズが投下される事でMAGDRAFTはより多くのトーナメントシーンでウィニングルアーとなる事でしょう。市場投下されてしまう前に、こっそり試合で投げるサンプルを手に入れようと企んでいます。