昨日に引き続きKAGELOU MDの開発のお話です。
■ MDの泳ぎのコンセプト ■
昨日のログの最後に書きましたが、『KAGELOUシリーズで獲れない魚を獲りに行くルアー』がMDの目指すところ。
具体的にどのような泳ぎかというのはもう少し発売が近づいてからじゃないと書けませんが・・・
画像見て気付いた方もいるかもしれませんが、今回の【KAGELOU MD】ヘッドの形状が違うんです。
毎回ありがたいなぁと思うんですが、ある程度の設計図をメガバスに送りまして~~
削り出して送ってもらった物を~~
僕の方で切ったり削ったり盛ったりして形状を整えます。
*頭の中にある形状の細かいところって伝えるのがどうしても難しいのですが、この方法だと実際の立体物と共有できるので非常に有効な手段だと思っています。
どうです?ヘッドの形状・・・
KAGELOUの特徴的な5:5ダーターカップの形状とはだいぶ異なります。
なので最初僕は『KAGELOUの名前じゃなくていいんじゃないかな~』とも思ったのですが、KAGELOUの顔を付けるとやっぱりカゲロウ(笑)
ってこの画像じゃ伝わるわけないですね(^^;)
こちらから送った変更サンプルをスキャニングしてCADデータに落とし込んで、削り出してもらって何回かプロトの形状を修正していき・・・
これがかなりイメージに近い泳ぎ・飛距離になった現在の形状です。
KAGELOUの顔が付くとやっぱりカゲロウっぽく見えますね(^^)
KAGELOUシリーズ同様、経験の浅い人が使いやすいようにタダ巻きで使うことをメインで考えています。
流れや流れの変化を感じやすく、かつKAGELOUで反応しないと思われる魚に口を使わせる泳ぎになってきたのではないかな~と♪
ベテランアングラーだとルアーの形状やヘッドの形状を見ればある程度その泳ぎって想像がつくと思いますが、この【KAGELOU MD】は『あれ?ちょっと想像と違う』と良い意味で裏切れるのではないでしょうか(^^)
あ、ちなみにロストしにくいようにフローティングです♪
■ MDのレンジキープ能力 ■
レンジ設定60~70cmのフローティングルアーでレンジキープ能力って話も大げさですが・・・
着水からの巻き始めでレンジ設定60~70の割に急潜航します。この角度で入ったら80~100cmくらいはレンジが入るかな~って雰囲気で水を掴むんだけど、ちゃんと60~70cmのところで潜航しなくなる。
浮力で潜航を抑えていると前傾した姿勢になるけど、MDはちゃんと水平なんです。
掴んだ水をある程度のところで逃がせるように・・と思ってヘッド形状などを作ったつもりだったんですが、僕の形状を忠実に反映させた初期プロトは逃がしきれずレンジが80cm以上入っちゃったんです。
その初期プロトを踏まえた上でメガバスの開発担当さんに微調整してもらい・・・ 思わず『おおお!!!』というレンジキープ能力・スイム姿勢に♪
僕は横風時のグリップ能力なんて呼んでますが、この潜り方してくれると横風が強い時に水面を流される時間が少なくなるのでコースを狙いやすくなり助かるんです。
と、色々書いてきましたが・・・まだプロトの状態なので細かいところは変更するかもしれませんし、その途上で書いてきたことも変わるかもしれない・・・。
これまでの経験上、金型モデルになったとしてもそれほど大きく変わる要素はないと思いますが・・。
そんなルアーを鋭意開発中です(^^)
本当はフィッシングショーで展示しているサンプルを前にこういう話をしたかったんだけどなぁ。
来年は直接お会いしてお話ができるフィッシングショーが開催できるといいですね♪
久保田氏のブログはこちら