fimo動画【Perfect Journey 江の川編】の撮影に行って来ました。
江の川というのは・・
島根県中央部に流れる山陰地方で最大の一級河川。
今回も初場所・ノーガイド・ノー情報で挑んで来ました。・・・が、
先に書いておくと初日が終わった段階で線上降水帯をくらってしまい続行不可能という結果に終わりました。
■ 興味深かった流れと潮汐 ■
河口近くまで山間部を流れてくる江の川。事前にGoogleマップを眺めていて感じるのは『蛇行が多い』事。
Uターンするかの如く蛇行を繰り返しています。過去に訪れた事のある中で最も近い印象を受けたのが鹿児島県の川内川。
川内川では瀬では勢いのある流れが蛇行部ではその勢いがなくなり、湖のようなほとんど流れていない状態に。
しかし江の川。
MAP上で入りたい場所にエントリー出来るか否かを探す際にストリートビューが大活躍するのですが、そこで河川が写ると結構流れがありそうな水面に見えます。蛇行河川なのに流れの勢いがある、実に興味深いです。
そしてタイドグラフ。
西日本は干満差が非常に大きい地が多く、日本海側は干満差がほとんどない。
西日本であり日本海側河川である江の川は・・
日本海の特徴の方が強い気がします。
出発前から色々と興味深かった今回の遠征。実際に川に降り立つと・・
■ 数日前の豪雨を色濃く残す河川 ■
到着してまず向かったのは遊魚券の発売所。
そこで聞いた話では取材数日前の雨でダムが放水しまだ水位が高いとの事。
確かにGoogleマップと見比べると川原の面積は少なく、キツくはないものの濁っています。
これが条件として良いのか悪いのかは知る術もないので事前にMAP上で目星をつけた所を見てまわります。
この時今回はロッドを装備した状態で回りました。
暗くなってからの実釣も視野に入れていたのですが、山間部を流れる江の川。街頭がほとんどない事は容易に想像できます。
キャスト時の飛距離が狙うヨレなどに届いているのか否か、暗くなり撮影用の照明を照らされると何も見えなくなるので事前チェックを行う必要があります。
そうしてチェックして行ったのですが、僕のイメージしていた場所に反転流やヨレが出来ていない。これは増水した為に普段陸地である場所にも流れが乗っている為でしょう。
イメージを修正し『ここならヨレや反転流があるハズ』と思われる場所を優先的に回ります。
恐らく普段陸地と思われる草の群生の裏に出来た僅かな距離の反転流。
カゲロウを通して反応しなかったのでONETENにチェンジしボトムの石をリップで叩きながら通すと・・
オープニングヒットはニゴイ。
ニゴイとはいえダム放水後にフィッシュイーターがいるべき所に居るのが分かりちょっとテンションアップ♪
この周辺を探れば着いて早々シーバスに出会えるかも、と思いましたが・・・
・・・
・・
この場所で熊の気配を感じたので移動しました(^^;
■ 反転流狙いで・・ ■
増水気味で流れに勢いのある河川。探していく要素は反転流だけではなく弛みも重要になります。
しかし増水で勢いが増しているからこそ反転流も色濃く出るハズ。
MAP状で符合する場所に行ってみると幅こそ狭いながら15〜20m位の距離で反転していました。
端から刻んでいくと順流から反転流にルアーが入るタイミングでコン!という感触と共に銀色の魚体が見えましたがフッキングせず(^^;;
・・・同様の姿が見えるバイトをもう一回。ルアーはカゲロウMD。
ヒットまで持ち込めなかったもののイメージした場所にシーバス(恐らく)が居たことはかなりのプラス材料です。
この日は気温は30度越え、そして事前にMAP上でマークしていたポイントへ幾度となくエントリー方法の散策やアタックなどでかなり体力を消耗したので暗くなって少し打ったらホテルへと引き上げました。
川の流れやたるみの感触は掴めて来たので朝マズメ直前から本格的に的を絞って狙っていくことにします。
■ 天候が急変 ■
2日目朝。空が白み始める頃から雨が降り始めます。
事前予報ではもう少し天気は持つハズでしたが・・・・どんどん雨が強くなり雷もなり始める始末。
撮影が出来なくなり一旦ホテルに引き返します。
雨が落ち着いて来たので再び川に向おうとすると・・・・
・・・あれ?
江の川に警報出ている・・・・
江の川の源流は広島県のようで、島根と広島の境目に線上降水帯が出来てしまい豪雨を降らせました。
この段階で【PerfectJourney 江の川編】の撮影は続行不可能となりました。
最終的には避難指示、手前までの豪雨っぷりだったようです。
大きな災害にならなかったことが不幸中の幸いかなと。
■ 足掻いてはみたものの ■
安全な場所から江の川を見てみましたが、完全に釣行不可能な状態。
河口域でもかなり雨が降ったので近隣河川もかなり濁りが入っていること、またその周辺の海域もゴミや濁りの影響下だと予想できます。
それでもただ諦めるのは嫌だ。
『近隣に河川のない海域ならばなんとかなるかもしれない』
しかしベイト情報なども何もないので行き当たりばったりのサーフは厳しいか・・・。
磯ならばなんとかなるかもしれないと可能性のありそうな磯の開拓にチャレンジ。
MAPで見てエントリールートの匂いがする場所を何度も突入しては跳ね返されます。
1遠征の中でゼロからのポイント探しを全く別のエリアで2回。しかも磯。
気温も高かったので体力的には超きつかったっす・・・・
入れそうな磯を探して3時間ほど経った頃、ようやく潮通しなどの条件の良さそうな磯へのエントリーが出来ました。
しかし、そう簡単に釣りの神様は微笑んではくれず・・・
何も起きずにタイムアップとなりました。
んんん~~~不完全燃焼です。
自然に囲まれて凄く気持ちの良いフィールドでした。いつか機会があれば再チャレンジしたいです。
久保田氏のブログはこちら