さてさて本日は【Megabass KAGELOU MD】のお話です。
現在の進行具合は金型バージョンプロトで最終調整を終えたところまでやってきました。
あとは生産ラインに乗るのを待つのみ、といった具合です。
そんな【KAGELOU MD】の衝撃?スペックについて今回は説明していきます。
■ KAGELOU MD125F ■
恐らく正式名称は【KAGELOU MD125F】になるかと思います。
『ん?んんん?あれ?120じゃないの!?』
メガバスHPでMDを見た事ある人はこう思うかもしれませんね(^^;)
そうなんです!120mmじゃなくて125mmなんです。
開発開始の初期は120mmからスタートしていたんですが、色々な性能面で120mmだと狙いの性能のルアーにならなかったので最終的に125mmとなりました。
メガバスHPにMDが掲載されたのは1月の釣りフェスティバルの時。
このページ等の準備を始めるのは12月とか、その段階では120mmだったんです。
内心・・・
『あれ?MDって名前じゃなくてMD120Fって名前出ちゃった・・・』
『まあいいや、完成までどういうサイズになるか分からないからスルーしておこう・・・』
という感じで開発を進めていき、ようやく公表するのが本日でございます。
前回2月だっけかな?MDについてのブログを書いているんですが、サイズについてはやっぱり触れず・・・っていうか触れられず・・・(笑)
ではなぜ125mmにしていったか書いていきます。
■ 125mmにした理由 ■
大きく分けるとこの2つの理由です。
○ タックルの差によるレンジの安定感
○ フッキング能力の向上
今回狙っているレンジは70cm前後。股くらいまでウェーディングしている時に根がからないレンジ。
当初120mmでスタートしていた時にかなり具合が良いかなぁと思っていたのですが・・・
それって僕のメインタックルのバランスでの話、僕のウェーディング中のロッドポジションでの話、だったんです。
PEラインの太さって人それぞれ違います。そもそもメーカーによっても同じ号数でも太さが違う。
リトリーブ中のロッドを構える位置も人それぞれ。同一アングラーでも疲れてくるとロッドポジションを下がりがちになったりします。
120mmでは↑これらの違いがレンジに凄い反映されちゃう事が途中で判明したんです。
具体的に挙げるとPEラインを細くしていくと潜航レンジが90cm以上潜ってしまう。
どんなルアーであってもメインラインが細ければルアーの泳層が深くなるのは当たり前なのですが、120mmだとそれがかなり顕著に出てしまう。
PEラインが太くてレンジが浅くなる分にはユーザーさんにそれほど迷惑をかける事も少ないかもしれないけど、潜っちゃうのはロストの原因に直結するのでこれは何としても改善したい。
形状を変えたり色々試してみたけど、そうするとKAGELOUシリーズ最大のウリの食わせのフラツキが上手くいかない。
色々テストした結果、浮力をアップさせて潜航を抑えるのが一番確実ということに。
浮力をアップさせるには長さ、体高、幅などプラスするか、または同じボディーでウェイトを軽くするか。
ここでもう一つの課題。フッキング能力の問題。
120mmの時は#6×3で進めていました。 が、ルアーのデザイン的に僕の理想とするイメージとはフック間距離がちょっと窮屈かなと思っていたのですが・・・
案の定フックがよく伸びる(^^;)
フックが伸びるのってフックサイズが小さいから伸びるって単純なものではありません。
深くフトコロまで刺さればシーバス類やフラットフィッシュが相手ならもっと小さい番手でもそう簡単には伸びません。
これ書くと長くなるので今回は触れません。
大事なのは深く刺さるバランス。
これを考えた場合、もう少しルアーの長さを大きくして#4×3だと刺さりのバランスはかなり良い。
というフッキングの問題もあって長さを125mmまでアップさせました。
これにより潜航レンジはMAXで80cm、アベレージ60~70cm、ラインなどの条件が変わっても潜航レンジがそこまで大きく変わらない様になりました。
125mmにした後も当然ですが細かく細かく修正を重ねていったのでかなり良いルアーに仕上がったのではないでしょうか(^^)
次回に続きます。
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