さてさてつり人社の【月刊つり人 春のシーバス大特集】が2月25日に発売しました。
是非ご覧になって頂けると幸いですm(_ _)m
今回のブログでは【月刊つり人】の発売で写真解禁となりました、1月に仕留めた101cmのシーバスについて綴っていこうと思います。
【湘南エリアの厳冬期の攻略法】
というお題で月刊つり人の取材依頼を頂きました。
LINEのやり取りの履歴で見ると依頼を頂いたのが12月7日。
そして、12月12日に今回の取材日程のリクエストを送り、僕のリクエスト通りの取材日と、その翌日が悪天候だった時用の予備日として決まりました。
もちろん取材を受ける以上は少しでもデカい奴を釣りたいと思うのは釣り人として当たり前の事。
当然、もしかしたら・・なんて妄想を抱きつつ、でもあわよくば90cm台なら勝算ありかも。
なんて取らぬ狸のナントヤラではありませんが、これまで記録を取り続けてきた自身のデータとタイドグラフをずっと睨めっこして決めた日程で取材日を決めました。
取材日当日。
誌面にある様に比較的順調にシーバスは出てくれまして、ZONK SINPEN77、CUTVIB 55HW、KAGELOU 100F、GENMA 85S 17gがいい仕事をしてくれました。
色んなルアーで釣れていると
『なんでも食ってくるんじゃね~か?』
と思われるかもしれませんが、この前書いたブログ記事の
合わせて読んで頂ければその理由が分かり易いかなと思います。
順調に釣れはしましたが、サイズが出ない・・。
取材中に何度もカメラマンさんと話していたんですが、想定していた以上に流れが速い。
気圧の関係だと思いますが、大物が出る時の特有な流れには程遠い感じ。
結局サイズは伸び悩みましたが、誌面を飾るには問題ない釣果。
相談の結果、予備日を使わずに
『もし明日メーターオーバー出たら写真くださいね~』
というやり取りをして撮影を終了しました。
翌日。
1ヶ月以上前にスケジュールを組めたので仕事は有給休暇を取っていました。
『せっかくだから狙いに行ってみますか♪』
と、この夜も出撃。
そして、この夜は前日とは違い本来の予想通りの流れの速さ。
速過ぎず遅過ぎず流れがあるけど、ある程度ルアーをしっかりと見せられる、そんな感じの流れ。
この日もルアーを数投ごとにルアーチェンジして、レンジを散らせながら狙っていくと・・
狙いの時合いで先制ヒットは50cm中盤サイズ。(CUTVIB 55HW)
その後カゲロウMD98Fでバイトが出るが軽いバックラに気を取られていてしっかりとフッキングさせられず・・
そしてここで反応がなくなる。
相模川で釣りをしていると反応がない事の方が当たり前なんだけど、それでも長い事釣りをしていると
『この潮のこのタイミングのこの流速でそれまで魚の反応があったのにそれが止まる・・何かおかしい』
と感じる事があります。
ただ単に時合い終了~って事もありますが、反応がなくなって少ししてから大物が食って来るという経験が多くあります。
この時のメーターオーバーも丁度そんなタイミングだったので『居るかも』の発言を・・。
あくまで僕の想像ですが、小型からノーマルサイズのシーバスの方が大型魚より先にルアーに反応してしまっていて、小型がその周辺から離れると大型魚が悠々とバイトしてくる。そんなイメージをしています。
相模川では特に厳冬期のこの時期にこの傾向がある様に感じます。
あ、先程も書いたけど勿論ただの時合い終了~って経験も沢山ありますけどね(笑)
ただ集中した方が良いタイミングである事は確か。
視野を広く、わずかな変化も見逃さない様に集中・・・
数キャストしても相変わらず反応はなし。
しかし、流れの速度、重さはベストな状態。
少し離れたところに塩水層と淡水層の境界が潮目になっているのが見えたので、急いで、でも場を荒らさない様に慎重に移動します。
この地点の地形は、手前にはブレイクと呼ぶには少し心許ない水深変化があるだけの比較的シャローなフラットエリア。
僅かなブレイクの斜面にルアーをコンタクトさせたいなぁ、と先ずはカゲロウMD98Fをキャスト。
少し速めのリトリーブで潜らせてから速度をノーマルリトリーブに戻してブレイクへのコンタクトを狙っていると
コン・・
ゴン!!!
ブレイクにコンタクトした直後にヒット!!
・・・
・・・
2秒ほど重さだけが乗っている状態が続いた後・・
グゥン!グゥン!グゥン!!
とスイング幅の広い首振りからの
ジジジジジ!!
ヒット直後からベイトリールにしては少し緩めに設定していたドラグが引きずり出される。
瞬間、ヤバっ!とクラッチを切って指ドラグで沖への突進をいなす。
ビッグワン来たぁ~~~!!!
ロッドをしっかり曲げてクラッチを切って指ドラグ使って〜
磐石のファイトだけど、ドキドキして体温が上がるのが分かる。
ちなみに、僕なりの大型シーバスとのファイトのコツは水面に無理に浮上させない事。
若かりし頃の僕は大物がかかるとどうしても『早く顔が見たい!』『バラしたくない!早くキャッチして安心したい!』と気が急いていた。
そして、切られたりフックオフしたりってのが数多くありました(^^;;
ロッドが曲がっている状態をキープして中層に魚を留めてやるイメージ。
そうして暫くすると疲れて水面に浮上してくるので、そのタイミングでランディングへと移行します。
シーバスが水面に上がって来てその姿が見える・・・
よっし!!メーターいってる!!と確信!
不思議ですが一度メーターオーバーを釣ってから、メーターあるシーバスとそうでないシーバスがパッと見でかなり正確に分かる様になりました。
メーター超えると水面で魚体を曲げる様が違う気がしています。
陸にズリ上げて無事にランディング。
痩せてて細いけど長い・・
多分メーターいってる・・・
メジャーを広げ、収納時の折れ癖を取る為に石とタックルボックスで重石をして計測・・・
101cm!!
うおっしゃ~!!
通算5回目のメーターオーバー獲ったど~!
取材日の当日ではなく、翌日の予備日に出てしまったのはムムムなところではありますが、予測日に出た会心の一尾に思わずガッツポーズです。
取材直前に消去法の消去の為のプラを手伝ってくれたアツマールさん、ヒッター君ありがとうございましたm(_ _)m
しかし・・・・
ドラマはこれで終わらずまだ続くのでした。
*****【タックル】*****
【Rod】 ベイトタックル 9‘3“ML/MH
【Line】 PE 1.5号 + リーダー 16lb
【Lure】 KAGELOU MD98F
久保田氏のブログはこちら