山々は新緑の季節真っ盛りでありますが、
西日本~東海地方は例年より20日程も早く梅雨入りとのことで
「甲信越」という微妙なくくりの山梨に住む私も、ぐずついた毎日に滅入る日々でございます。(笑)
もっとも曇天で湿潤な環境下で、目に見えて飛び交う昆虫も増え、
雨に流され流下する場面の多いこの時期こそ活発に渓魚が餌取りに励むタイミングでありまして、
渓流フィッシングの本格シーズンの始まりでもあり・・・
「休日の天候は運次第」とあって、常に悩ましいものですが・・・
程よい雨後、絶妙なタイミングに当たれば、高活性なトラウト達が激しくミノーを追い回す
激興奮な状況に出くわすかもしれません♪
というわけで・・・そんな妄想を実現すべくタイミング良く雨後と重なった休日は、
山へと出かけるわけですが、その道連れはと申しますれば・・・
GREAT HUNTING GH46 HUMPBACKでして!
渓流解禁以来、その後方重心がもたらすキャストのし易さと、着水後の素早い沈下による
水馴染みの良さから絶賛愛用中であります!
まあ、ひとつ悩みとしては・・・メガバス社のカラーラインアップは
相変わらず、どれも美しく魅力的で♪
故に、むしろカラーチョイスに迷いがち・・・(爆)
個人的には、一番ナナチュラルにして個性薄そうな「ハイランド・ワカサギⅡ」を
スタンダードカラーとして多用しております!
さて、この日の川の状況はと申しますと、降雨の影響は小さく、わずかな増水のみで
濁りはありません・・・
川を釣り上りつつ、目ぼしい淵の、怪しいポイントに対して
片端からGH46ハンプバックを撃ち込み、とりあえず魚の反応を診るのですが、
昨今の渓流ミノーイングブームの影響は凄まじく、釣り場で見かけるルアーマンの姿に反比例するように
魚影が少ない感は否めず・・・(笑)
それでも何処ぞに隠れ潜みつつ、釣り人をかわし続けている輩を見つけてやろうと
水没岩の陰まで丁寧にGH46を沈下させ、躍らせアピールしてみたところ ・・・
ニョロリと岩魚君が登場♪
水底の視界に突如入り、光蠢いたGH46 HUMPBACKの誘惑には抗えなかったもよう♪
獰猛で好奇心旺盛なイワナは、スイッチさえ入れば
激しくミノーをチェイスしてくれるのでありがたい!
澄んだ水の中、水面方向へと上昇しつつ、暴れながら逃走するGH46を
本能剥き出しで追いじゃくる、トラウトの姿は、何時見ても興奮します!
広めの淵を前にすれば、流れの中にアマゴの魚影を期待するのですが
「流れ」につくような魚は、文字通り目に見えて狙われ、悉く釣り上げられて
しまっているらしく・・・それらしき一瞬の反応も無し。
ならば「流れ」を諦めつつ、淵々に点在する魚の隠れ家となりうる、数少ない岩陰に
GH46を根気よく丁寧に撃ち込み、潰し続けてみたところ・・・
ここでもニョロリと岩魚が正体を現してくれまして・・・(笑)
妄想していた状況には遠いものの・・・岩魚の活性自体は悪くはなく♪
降雨による増水量が足りず、餌の流下が少なかったか?
それとも、私の釣行タイミングが遅くて、絶妙な活性からはズレちゃた感じか?
物陰に潜む岩魚の目の前をミノーが通過しさえすれば、十分ヤル気は出るらしい!(笑)
「臆病」なイワナだからこそ用心深く岩下に潜み、餌釣り師の目を逃れ、見飽きた「エサ」を選別し、
かわし続けてこれるのだろう?
なのに、「獰猛」なイワナだからこそ岩の隙間に突如現れ、その気になれば一瞬で
バイトできる距離で自発的に光蠢く謎の「GH46」には、先刻まで持っていた筈の猜疑心がトブんだろう?
さもありなん・・・(笑)
渓流のキャパは非常に小さい。
経験上、釣った魚の胃の中から出てくるモノで年間通して一番多いものは「葉っぱ」・・・(笑)
決して「昆虫」とかではない。
勿論、魚だって食料として「葉っぱ」を食べているわけではないだろう。
恐らく、流れを流下してくる、「それらしいモノ」を、有無を言わずに
片端から口にしているだけ・・・
それだけ「流れ」に依存し、流されてくるモノに期待しているわけで・・・
空中や木の葉にいる虫達を川面へと落とし、流下させる「雨」という現象は
魚にとって、文字通り「恵みの雨」なのだろう。
澄んだ流れの水底、岩陰に潜みつつ釣り人の気配とエサには十分用心してきた
トラウト達も、待ち望んでいた雨の季節の到来にちょっぴり警戒心を緩めがち・・・
その仕組みを体感すると、釣り人としては、「梅雨」も、わりと「悪くない」と思えるのです。
【使用タックル】
ロッド : GREAT HUNTING GH67-3LS Kamloops Stinger 673
リール : 2000番
ライン : PE0.6号+フロロ4lb.
ルアー : GREAT HUNTING GH46 HUMPBACK(LZハイランド・ワカサギⅡ)