いよいよ後半戦に突入したシーバス・シーズン♪今宵も深夜、独り河原で竿を振り、お魚さんのご機嫌を伺っている♪
天候は曇天、ちょい北風の、ほぼ無風。禁漁の開けた久々の河川内を、状況確認がてら彷徨っておりますが・・・いよいよ夜中は、めっきり寒くなっております。(笑)
何事も無いままに日の出が近づき、周囲が赤紫色に染まれば、特別な時間が始まるわけですが、特別な時間なのだから、常に良いというわけでは勿論無く・・・(笑)
シーバスがベイトを追い廻し、水面を割ってボイルを繰り返すような高活性の日もあれば、陽の光から逃げるように沈み、活気の無い静かな雰囲気になる日もあります。
そして魚からの反応が無い状況となれば、当然釣り人は焦るわけで・・・いろいろとルアーを交換し、スピードやらリトリーブコースやらも工夫して、ポイントに対し様々に投げ倒すわけですが、この「いろいろと試し投げる」という至極当然な行為が、時にマイナスに働く事があるから恐ろしい・・・(笑)
魚の反応を得る為に、時合の合間にルアーを連射する事で生じる「場荒れ」、焦って懸命に投げれば投げるほど警戒され、魚が口を使わなくなるという魔のローテーション・・・(笑)「時合」というモノが強く意識されるシーバスの釣りでは特に感じます。
しかし、そういった状況下で、すこぶる活躍するルアーがございまして・・・それが、ここ数年、私が愛用しているSWING HOTであります!
この対黒鯛設計の小粒なペンシルポッパーの持ち味は、その細かく安定したテーブルターン・アクションに伴う「移動距離の少なさ」であり、即ち「移動スピードの遅さ」であると私は考えており・・・。
MEGADOGのようなオーバーサイズのモノが暴れ動き、強烈な水押しでシーバスの琴線に触れるのとは、ちょうど対極にある「誘惑」なのではないかと思っていて・・・ド派手な格好や行動で人目を引くのではなく、例えるなら大道芸の「スタチュー」のように、一見静止しているものが静かに変化し、知らぬ間にポーズが変わっているというような「不思議さ」で目を引く感じ。
明確な地形変化や流れの変化がある良ポイントでも魚の気配が無く、一通りのルアー攻撃も無反応に終わった状況の後にSWING HOTが火を噴く経験が圧倒的に多く・・・この日も、水面からボトムまで様々なルアーを通し、あまりの「無反応さ」に途方に暮れた後、SWING HOT を投入。
流れの際・ブレイク上といった、釣り人なら当然狙う位置を、改めてSWING HOTで静かに水面を蠢き通してみたところ・・・。
1mmも活気の無かった流れ・ベイトの波紋も生じていなかったはずの水面に、突如「ボシュ♪」という濁った破裂音が鳴り、同時に小さく水飛沫が飛び散り、直後一気にドラグが鳴り始めるという展開!!(笑)
結果SWING HOTの小さな誘惑には似つかわしく無い大物・・・80cmのパンパンに肥えた、晩秋らしいシーバスが釣れました♪
アピールも小さく、小粒なボディのSWING HOTではありますが、バイトしてくるサイズは小型から大型までとホント「何でもあり!」なので・・・やり取りはできるだけ慎重に!なんせ搭載されているフックは黒鯛仕様で小さいので・・・(笑)
水面系ルアーで気になる「ノリ」という点に関して言えば、SWING HOTの魅力である「移動距離の少なさ」がプラスに働き・・・吸い込み系バイトのシーバス相手には、コレがすこぶる良い!
また、ローリングスイベル仕様のフックのおかげで、フロント・リアどちらか1本しかフックが掛かっていない状態でも、自由度の増したもう一方のフックが口周りに絡みつくように刺さってくれる事も多く、バラシづらく作用してくれる点もありがたいところです!
ただ、惜しむべくは、その魅力のキモである「移動距離の少なさ」・「移動スピードの遅さ」故に、広範囲をスピーディーに探るサーチベイトにはなりづらい点で・・・(笑)
先に述べた通り、えてして散々ルアーを投げた倒した後にSWING HOTが登板されるという展開もそれ故であり・・・私の経験上、強力なピンポイント・リサーチベイトとしての運用が適任かと考えております。
小粒なSWING HOTが、静かに水面を蠢くことで生じるインパクトの小さいアピールは無駄に水面、ないしはポイントを荒らす感が無く、ルアー後方にできる微かな航跡が水面を無警戒に泳ぐ小型ベイトの群れを彷彿させ、そのナチュラルな誘惑は魚のサイズを問わず魅了♪
やや警戒心を抱いたような輩をも懐柔可能!「時に連打」・「時にビッグサイズ」と想像以上の高い釣果を引き出します!
是非、この晩秋のタイミングに、SWING HOTの有する「LOWインパクトにしてHIGH釣果」な性能を、お試しいただきたく思います!
【使用タックル】
リール 4000番
ライン PE 1.2号 + ナイロン25lb
ルアー SWING HOT(GGボラ)