久々の釣り・・・サーフは日々風と波に揉まれて地形が変化しており、見た目で既に私の知っている釣り場ではなかった。(笑)
盛期は過ぎたのだろうか?数日前に大型のヒラメが釣れたとの事だったが、夜明け前の釣り場には対岸に1人・此方岸に1人と、私を入れて計3人・・・平日の朝とは言え、先日までの混雑が嘘のように閑散としている。
さて今回の私の釣行は、メガバスの最新ソルト・ショアロッド「Cookai空海」の初陣♪
これからの寒期、主戦場となるサーフの釣りに絶妙なスペックとなるCK-108MHSを持ち込んでの所謂「慣らし釣行」でありまして・・・そのキャスト性能や曲がり、パワーや感度などを確認しつつ、感触を確かめたわけなのですが・・・その詳細な感想は改めてレポートしたく思い・・・まあ根本的に「御NEW」なロッドが嬉しすぎて、何を投げても、何を巻いても楽しかったです♪
さて実釣について話を戻しますと・・・様変わりしたポイントに対して、とりあえず勘でポジションを取りまして、夜明け前の暗い内は、鱸でも居まいかとKAGELOU124Fを散らして水面を探ったのですが反応は無く・・・続いて変化した「地形」と「流れ」を手早く確認しておこうとバイブレーションを散らし、根掛かりの恐怖と戦いながらも、おおまかな脳内地形図の作成に勤しみます。
そうこうして、なんとか夜明け前に、おぼろげながら完成した脳内イメージに基づき、怪しげな位置にアタリをつけてキャストを開始♪
具体的にはバイブレーションの遠投で把握しておいた「流れ」によって形成されているチャンネル(溝)狙いであり、そのチャンネルの底か壁に、ヒラメが張り付いて潜んでいるのではないかという期待・・・(笑)
できるだけ長く「流れ」の絡んだ位置を探る為に遠投したいのですが、チャンネル以外はだいぶ浅く、沈下の速い高比重なルアーでは根掛かりやらルアーロストやら何かと危険性が高いと判断したことから選択したのは・・・MARINEGANG空海140S!
LBOⅡ搭載による圧倒的な遠投性能と、比重も絡んだシンキングの「適度な浮き上がり」の良さが、絶妙にポイントにマッチしていた感がありました。
イメージしたポイントに向けCookai CK-108MHSを振り抜けば、LBOⅡの効能と相まって恐ろしい勢いで射出され、ブッ飛んでいくマリンギャング空海140S!!
着水後は沖の「流れ」を捉えた後、ゆっくりとしたリトリーブで「流れ」の中を探るわけですが・・・リーリングした途端、ハンドリングしているグリップ・・・いやブランクスから伝わってくる感度が一味違う!?
感覚的には薄いカーボンの太いシャフトが共振して感度を増幅して伝えるような・・・まるで短いバスロッドでも扱っているような感触なのですが・・・小口径ガイドのセッティングの恩恵もあるのだろうか?
そして軽量かつ高感度・高弾性ロッド特有の「突如破砕しそうな繊細さ」というか、「一抹の不安感」のようなものは一切無く、「鋭敏な感度」には似つかわしくない「剛性感」がロッド全体に漂っているのが心地よく、且つ頼もしい!
そんな最新鋭ロッドのキャスト性能と感度を体感して、あまりの感動に「何ダ此レ凄イナ♪」と片言の日本語になりながら、夜明け前の暗がりの中で独り言を呟きつつ黙々とキャストを重ね、沖のチャンネル・ブレイクに沿うように、丁寧にゆっくりとMARINEGANG空海140Sを泳がせていた時だった・・・。
明確な感触も無く「ズン!?」とリトリーブが止められ、マリンギャング空海140Sが動かなくなる・・・が、握っているロッドからは何の生命感も感じられない!?「動き」も一切ない。
「流れ」を抜けた脇でゴミでも拾ったかと思い、ゆっくりと加重してみたところ、水没した砂袋を引っ張ったかのような感触が伝わり、それが抵抗もせず、ゆっくりと浮き上がった・・・!?けれども、やはり生命感はない。微動だにせず、ただただ重い・・・。
無駄にルアーロストはしたくないので、ゆっくりとリーリングして、じわじわ「重み」を寄せてくる・・・と水際まで5mほどの位置で「グン・グン・グン」と突如、羽ばたくような生命感が初めて伝わってきた!?
嫌な感触と共に、嫌な予感が働いて・・・前回のエイとの格闘が思い出される。(笑)
これは「エイにスレ掛かっているな・・・」と予想し、無駄にエイを怒らせて暴れさせないよう、このままの流れで騙し騙しランディングしてしまおうと、刺激しないよう変わらぬペースでゆっくりとリーリングして岸へ寄せにかかる。
すると波打ち際に近づいたところで「ビタン!!」と一発ひと暴れして方向転換し、沖へ5m程ドラグを鳴らしつつ走り出す・・・(汗)
いよいよ始まった、それらしい抵抗に「面倒臭い展開になるなぁ・・・(涙)」とボヤきつつ・・・再び同様に寄せに掛かるも、またしても波打ち際で一発「ビタン!!」と羽ばたいて抵抗し、再び沖へ5m程逃走・・・(汗)
まあ「パワフルさ」はないので、そんなに大きくないエイかと思われ・・・次は寄せ波にタイミングを合わせ、一気に浜に座礁させてみる事に・・・。
そして、いざ来た寄せ波に上手に乗せて、運よく華麗にスルスルと、一撃で浜の斜面まで引き上げ、座礁させたエイを拝んでやろうと、夜明け間際の暗がりの足元をライトアップしてみたところ、そこに居たのは・・・。
ヒラメさん・・・(驚)
それもジャスト80cmという・・・でっかい座布団ヒラメさん!
たいした抵抗も無いままに浜に揚がり、浮力が無くなった途端、益々身動きできなくなった肉厚な座布団ヒラメさん・・・(笑)
ライトの灯りの中に姿を現した時は勿論驚きましたが・・・突然の座布団の登場に感動するかと思いきや、思わず笑ってしまいました!私の経験上、五本の指に入るくらい貧弱なファイトでしたから・・・(笑)
エイと勘違いした為、無駄に加重しなかったのが良かったのか?空海 CK-108MHSの「パワフルさ」と、その「曲がり」を活かすまでも無く・・・危なげなくランディングできてしまいました・・・。
MARINEGANG空海140Sのベリーとテールフックの2発がしっかりとフックアップしておりバレる心配はありませんでしたが、「こんな事もあるんだなぁ・・・」と釣りの不思議さを感じざるをえない出来事でした。
とまあ・・・なんとも拍子抜けな感じで座布団ヒラメを捕獲してしまったわけですが・・・(笑)
新作ロッドCookai CK-108MHSの性能の一端は垣間見る事ができ、なにより其の初陣を最高の獲物で飾る事ができ、愛用かつ信頼のMARINEGANG空海140Sは、常に安定した魅力で、確実に魚を誘惑してくれる故、このような貴重な魚に触れる事ができたと思います!
思い出に残る体験ができました!ありがとうMEGABASS!!
【使用タックル】
リール 4000番
ライン PE 1.2号 + ナイロン25lb