梅雨の合間は真夏の陽気。
早い日の出は、マズメ時という絶好のプライムタイムを体感的には短くする。
射し込む日差しを警戒するのか、スズキ達は意気消沈して静まり返ってしまった・・・。
グングンと昇っていく太陽は確実に浜を熱し、プライムタイムにあぶれた釣り人達に追い討ちをかけるようにサーフから追いやる一方で、着実に海を熱し、川を熱し、水温を上昇させており・・・ついでに人気の無くなった釣り場は静かに冷静さを取り戻し始めている。
陽だまりのような穏やかな浅瀬に群れている幼魚達は、常に用心深く、警戒を怠ってはいないが、潮汐によって日に数回、残酷なタイミングを否応無く設定されていて・・・。
平和だったシャロー域にジワジワと水深が生じ始めれば、毎日開催されているのであろう生存競争が、やはりジワジワと始まっている・・・。
マイクロベイト達が生き残る上で、やってはいけない事としては、まず出来るだけ「流れ」を横切らない事だろう・・・。
遊泳力の小さな体で、流れの速い場所を移動しようなど、高速道路上を敢えてムーンウォークしながら横断するのに等しい。そう自殺行為だ。
というわけで・・・SWING HOTを敢えて流れに投げ入れ、横切らせてみた所、間もなく
流れを横断するSWING HOTの後方の水面がよじれ、次の瞬間音も無く消えた・・・(笑)
やはり流れの横断は危険だ!
上記の通り「流れの横断」は非常に危険だが、潮が満ち水深が生じていく中で、その場に留まり続けているのはもっと危険なわけで・・・幼魚達は常に、より安全な場所へと移動し続けねばならないのだが・・・当然移動の際は、できるだけ静かに!決して目立ってはならない。
人間社会では、時に自己主張は必要な存在証明になるかもしれないが、魚達のフードチェーンの中では、恐らくマイナスの行為でしかないだろう。
公共の場で派手に踊ってはダメ!服装もピンクとかチャートとか当然派手過ぎ!金やら銀やら光る服装も同様に危険!かといってシースルーの透けたのも、やっぱり露出度が高いのか注目引いてダメ!
というわけで・・・GG(グアニウム・ゴースト)で、「透け感」入れつつギラギラに着飾ったSWING HOTを、十分に水深ができてしまっている穏やかなシャロー域の広場で、無邪気に首ふり躍らせてみたところ・・・
間もなく、前触れもなく「ボスッ!」という破裂音が響き、やっぱりSWING HOTは消えるのでした・・・(笑)
温暖化による水温上昇の影響と思われる魚種の変化の中、とりわけ身近な存在として黒鯛は、確実にその数と生息域を拡大しているのを感じます。
元来悪食な為、ルアーへの反応もすこぶる良く、様々なルアーアプローチでの攻略を楽しませてくれる存在でありますが・・・とりわけトップゲームというものは、誰しもが最も興奮するジャンルであると共に、己のルアー操作を確認でき、魚からの反応を目視できる点はビギナーの方にも分かり易く、おまけに「根掛かり」等のルアーロストの危険性も少ない点は、初心者の方にも、とっつき易いと思います。
これからの梅雨による増水と濁り、そして夏に向け日々上昇していく水温は、益々黒鯛達の活性を上げるはず・・・是非この夏は、身近な水辺でSWING HOTを投げてみては如何でしょうか?
なに難しい事はありません!小魚達がやらない事・やってはならない事を、SWING HOTにやらせればいいのですから!(笑)
【使用タックル】
リール 3000番
ライン PE 1号 + ナイロン20lb
ルアー SWING HOT (GGボラ)