曇天の薄い月明かりを浴びながら、誰も居ない河原で今宵も竿を振っている。
酷暑の陽射しを避けてのナイトゲームのはずなのだが、ポイントまで歩いてきた時点で既に汗だく、頬を伝わる汗を拭いながら、ぽつぽつとキャストを続けるも、今のところ魚からの反応は一切無く・・・蒸し暑さと無反応に囲まれた息苦しい時間をしばし過ごしていれば、自然と人の心は弱気になるもので・・・私の場合は、シーバス釣りを始めた頃、よく対峙していた「不安感」が思い出される。
幸か不幸かキャリアを積み、既に「諦めの境地」に達してしまった現在は、かつての「不安感」を感じる事はできなくなってしまったが・・・(笑)
月明かりに反射してユラユラと光を放つ流芯を眺めつつ、おもむろにタックルケースからKAGELOU124Fを取り出し手にすれば、懐かしい「不安感の思い出」すら消し飛び、もうそこには「安心感」とか「安定感」しか存在しない。
夏の夜とあって潮のスピード感は緩いのだが、それでも明確に一段流速が増したタイミング・・・流芯の月明かりの反射が先刻より暴れだしたなと思ったタイミング。
ここまでのキャストと同様、流れの向こうにカゲロウ124Fを撃ち込み、着水後はゆっくりとしたリトリーブで、ただただシンプルに川の流れを横切らせる。
カゲロウの独特なダーターカップが、時に流れを噛んだり、時に感触を失ったりしながら、流れに揉まれつつ、水面直下を丁寧に横滑りつつ、その存在をアピール。
そしていよいよ一段太い流芯帯を抜け、カゲロウの伝えるテンションが一気に緩んだ瞬間に・・・
「バシュ!?」と篭ったような炸裂音が聞こえ、暗い水面に、小さく白い水柱が一瞬立ち上がるのが見える。直後下段に構え、水面近くにあった竿先が引っ張られ、更に追従してCK-92MLSのベリーも曲がりだし、心地よい加重感がロッド全体に満ち満ちたところで、「ジリジリ♪」とリールドラグが鳴き始める!
流芯の流れに乗り、軽快にドラグ音を響かせながら疾走する魚。掛かりどころが悪ければ、もしかしたら突然「スン!?」とテンションが抜けてしまう可能性は勿論あるが、3フック搭載のKAGELOU124Fは、その危険性も十分に担保してくれていると思え・・・「魚を誘い・食わせ・絡め獲る」ところまで、全てKAGELOUに頼ってしまえばいい。
かつて感じていた不安感・・・
ポイント選択・ルアーチョイス・リトリーブスピード・時合(タイミング)・潮位に潮廻り・ルアーアクションにルアーカラー・天候・水温・季節・・・
考慮すべき項目が多過ぎて、経験が無さ過ぎて、今この深夜の浜辺でバイトが無いという現実に「何が良いのか?悪いのか?」見当すらつかなかった、とりとめの無さ・・・(笑)
そうして悩み迷っても、相変わらず、やっぱり何事も起きない深夜の河原で感じた孤独感。そうこうしている間に「俺、みんなが明日に備えて寝ている時間に、こんな事してて良いのかな?」と、こみ上げて来る当然の不安感。(笑)
そして不安は、常に迷いを生み、迷い悩むことで、人は時間を消費すると・・・
けれどKAGELOU124Fがある今ならば、ルアーに悩む必要の無い現在ならば、この「不安」であったり「迷い」であったりは大分軽減することができ、結果的により短時間でシーバスとコンタクトできると思いますので、是非、迷えるシーバス初心者の皆様には、KAGELOU124Fを使って頂きたいと思います!
「なかなか買えない!」という別の「悩み」はありますが・・・(笑)不安なく、迷いなく、確実に頼りになるルアーですので♪
【使用タックル】
リール 3000番
ライン PE 1号 + ナイロン20lb