早いもので9月も後半、海も山もめっきり秋っぽくなっております。
「そろそろかな?」と期待して出撃してきた此の夜は、しばし時合を待ち、いよいよ流れが効きだしたタイミングで、サーチベイトとして投げていたKAGELOU124Fが、ゆっ~くりと流芯を横切っていたところ・・・「ボシュ!」という捕食音と共に激しく水飛沫が上がりまして・・・反射的にフッキングをかませば、「ゴンゴン♪」と魚が乱暴に首を振る心地良い感触が伝わり・・・「さて寄せるか!」と引っ張ったところ、魚は急浮上し水面で激しくエラ洗い・・・そして呆気なくフックアウト!?(苦笑)
「ちと強引過ぎたか?」と悔い改め、おもむろにドラグを数ノッチ緩め、「お願い!もう一回食べて!」と同位置へキャストし、トレースを擦ってみると・・・再び水面直下をドリフト中のKAGELOU124Fに水柱が立ち上がり、「ジージー♪」とドラグを鳴らしつつ魚はダッシュ!!「これはラッキー♪」と追いアワセを見舞い、さてと引っ張った途端・・・魚は急浮上し水面で猛烈エラ洗い・・・そして呆気なくフックアウト!?(汗)
俺にどうしろと?(笑)
3フック搭載のKAGELOU124Fは決してフッキング率の低いルアーではない。寧ろ3フックが災って、妙な「掛かり方」になってしまっているケースなのだろうか?水面直下をシンプルに泳いでいるだけのKAGELOU124Fにアタックして、上手いとこに掛からないとすれば・・・それは魚側の捕食の問題ではないかと思え・・・彼らの好む「一撃離脱の瞬間反転捕食」が思い浮かび・・・悩む・・・(笑)
出来れば追従性に優れたASTELIONのような「柔」のロッドで即対応したい所なのだが、残念ながら本日は持参してきておらず、ならば吸引力の小さな魚に、どうやって出来るだけ食べ易くルアーを届けるかといえば・・・それは「出来るだけルアーを水に馴染ませる事で、魚側の吸引に対する抵抗値を減らしてあげる」事だろう!?
というわけで・・・お誂え向きにベストより取り出したるは・・・KAGELOU MD 125F!このKAGELOU124Fの魅力・性能をそのままに、ダウンレンジしたKAGELOU MDを
試しがてらに投げてみる!
先刻のヒットコースをなぞるように、KAGELOU MD 125F を着水させ、着水後は即座にリールを巻いて急速潜行!流れと相まって十分にKAGELOU MDが深度をとったところで・・・、先ほどの「表層でのバイト」が当然思い出され・・・「魚が水面を意識している状況で、あんまりルアー潜りすぎると、魚がルアーの存在に気づかないって事もあんのかね?」と、心配性な私特有の余計な不安が込み上げ・・・(笑)、
結果、潜らせたカゲロウMDを、ややスローリトリーブで「浮かし気味に泳がせる」という迷いの産物的な妥協レンジで通してみたところ・・・
先刻と同じヒット位置で、突如「ゴッ!!」とラインの先に衝撃が加わり、反射的にくりだしたフッキングに対して「ガツン!ゴツン!」と乱暴な衝撃が返される!
その後、左右へと瞬発ダッシュを繰り返し、激しく抵抗するも、とりあえずフックアウトしそうな危うさは感じられない。でも・・・やっぱり怖いから(笑)、ここは大事に慎重に!先刻より丁寧にやり取りして、時間をかけてランディングしてみれば・・・
釣れたのは予想通りのヒラスズキさん!
もっともKAGELOU MD 125Fをハーモニカにでも喰ってくれていたら格好つけられたのだが・・・一体どんな捕食をしているのか?スズキの頭にフックが3発と滅茶苦茶(笑)。どうにかこうにかフッキングしているような状態で・・・じゃれつく感じでKAGELOU MDにアタックしているのだろうか?(笑)
まあ、でも何とかKAGELOUに搭載された3フックが、ギリギリで魚に絡みつき続けてくれた結果、キャッチに至ることができました。ありがたし!(笑)
さて目論見通りほど、綺麗な結果は得られませんでしたが、先刻までのKAGELOU124Fでの「エラ洗いで即バレ」よりは、なんとなしに信頼感が増しましたので、一応にも、もう一投KAGELOU MDを投げて、様子を伺ってみたところ・・・
「ガツ!!」と再び同じ位置で同様のバイト!そして絵に描いたように始まった同様のファイト!?(笑)
とりあえず嬉しくはあるのだが・・・当然先刻同様に、やっぱり口に掛かっていない可能性があるので、おっかなびっくりな慎重ファイトで対応し、丁寧に時間をかけてランディングしてみれば・・・嗚呼、やっぱりのヒラスズキさん♪サイズも同様の60cm弱!フッキング位置も、やっぱり先刻の魚と同様に滅茶苦茶で・・・(笑)、今度はスズキの下顎部分にトリプルフックが1発埋もれるようにフッキング!?まあフックアウトの心配は無かったので良しとしようか・・・(笑)
この後は、警戒されたのか、はたまた時合が過ぎたのか・・・パッタリとバイトは遠のき、ストップフィッシングと相成りました。
はてさて今回の出来事は、魚の捕食レンジにルアーのタナを合わせる為のレンジダウンというよりは、魚の活性は十分に高く、捕食レンジに特にシビアさは無いが、捕食の仕方の都合上フッキング(=掛かり)がどうしても悪いという状況における「フッキング率を上げる為のレンジダウン」というメソッド。
「水圧が薄い」もしくは「無い」ような「水面~水面直下というレンジ」で、波の力・流れの力・魚の捕食に伴う吸引の力、はたまたルアーにアタックしてくる魚自身が作りだす水圧の力等、様々な方向から力が加わり、捕食の一瞬に、色々な方向へ暴れがちなルアーを、敢えてしっかりと水中に潜らし圧力をかける事で、できるだけルアーの挙動を安定させた状態で魚に襲わせてあげるという・・・なんともお魚さんに気を使った試み♪(笑)
KAGELOU124Fは、優秀なシャローランナーとして勿論間違いないのだけれども、時として「食事マナーが無茶苦茶な」お魚さん相手には、敢えての KAGELOU MD 125F というお奨めメニューもあるのです!(笑)
【使用タックル】
ロッド Shadow-XX 100M
リール 4000番
ライン PE 1.2号 + ナイロン25lb
ルアー KAGELOU MD 125F(GG ナイトライトイワシ)