皆さんこんちは、広島湾をホームに釣りをしている関 義則です。
早速ですが、釣りのお話を。
とっても怖い話ですよ…
昨年のちょうど今頃、私マイボートでサワラ狙いに出船してたんです。
年明け1月いっぱい好調だった広島湾奥も時期的なものかサワラが姿を消し、いよいよシーズンの終わりが来たのかと。もう湾奥から姿を消してしまったかもしれないサワラだが、諦めきれずあてもなくボートを走らせていた時にソレを目撃してしまったのです…およそ畳一条分といった所でしょうか、海面に弱々しくざわめくアレを見つけたのは。
『あれシラスじゃね??』
スローにボートを寄せて距離を詰めてみると、波立ちの周囲には背鰭と尾鰭の先端を出しウネウネと取り囲むように泳ぐ魚が。
『サワラまだ居るじゃん!!』
シラスサイズのマイクロベイトにつくサワラだと確信。
今まで何度も遭遇しているので、X-80マグナムのジャーキングメソッドが独壇場になるパターンだと確信!マッチ・ザ・ベイトの概念が通用しないマイクロベイトパターンにおいて、ルアーサイズでのアジャストとは異なるベクトルで捕食スイッチを入れるX-80マグナムのジャーキングは何度も窮地を救ってくれた絶対的なメソッド。
ドンピシャのキャストが決まり、通常よりも移動を抑えた1/2ピッチのジャークで縦の移動を抑えながら鋭いジャークで誘いを入れる…これは頂きだわ
『あれ?喰わね…』
再度キャスト、同じアクションで誘う。
『あれ?あれ?』
喰わんのですよ…めっちゃ恐怖でしょ…(汗)
でも変わらずベイトの塊は浮いたまま、ウネウネの引き波も変わらず目の前に…意を決して近づいてみると、そこには驚愕の光景が…
シラスとは違うまだ色もない透明な稚魚の集団、そこに口を大きく開きながらスローモーションに横向きながらベイトの塊に突っ込んで捕食しているサワラの姿。
『おいーーっ!お前そんなスローに喰うんかーい!!(汗)』
逃げ足の遅いマイクロベイトの塊、そこに口さえ開けて通過すれば労せずして効率よく捕食出来るゆえに取る行動なのだろう。
『お前、煙出るほどの高速巻きじゃないと喰わないんじゃないんかーーーい!!』
ってツッコミたくなるわ!(笑)
しかしよく観察してみるとベイトの塊にはスローに突入しているが、塊の外周に散っていくベイトには目もくれず、中心へとサワラは口を開けて突っ込んでいく。
『この塊からルアーが離れたら喰わない訳ね♪』
パターンさえ分かればX-80マグナムのアクションには抗えないのだろう、私も同船の妻も無事にサワラをキャッチすることに成功!
前置き長くてスミマセン(汗)
トラウトでも度々する手法だが、通常ロングリップのミノーは圧を受けて潜航深度を稼ぐ為に付けられた物。それを潜らせる為ではなく、そこに留める目的としてストップさせる為にあえてロングリップのX-80マグナム+1という選択。その大きな面積を利用して深度を稼ぐ為でなく、ルアーの移動距離を抑えつつ狙いの場所に長く留めながらキレが落ちないアクションも与えられる。それがX-80マグナム+1が隠し持つ秘密なのだ!と考えています。
ちなみにこのパターンには続きがありまして、『例の透明なベイト、シラスじゃないんだよなー』っとモヤモヤしてましたが成長するにつれて正体が判明。なんとメバルの稚魚の塊でした!
サワラキャスティングもまだまだ分からない事だらけですなー、だから攻略し甲斐があるんですけどね!
マイクロベイトパターンに遭遇した時ほどX-80マグナム+1が隠し持つ特性が釣果に直結する、皆様の引き出しの1つとして参考になれば幸いです!