こんにちは!広島のメガバスフィールドスタッフ・関です。
前回のブログは「マキッパとX-80マグナムを場面に応じて使い分けましょうね!」といった内容でしたが、早々に前言撤回させて頂きます (苦笑) !
現在の広島湾奥エリアのサワラゲームは大きく変化が起きており、表層に固まるベイトボールめがけてサワラが激しくボイルを繰り返し、その跳ねをキャスティングで直撃するシューティングゲームのパターン。しかしマキッパに代表されるブレードジグへの反応は皆無で、X-80マグナムによるジャーキングメソッドでしか口を使わせられない状況へと変貌しております。
広島湾奥エリアにおいてはX-80マグナムの破壊力は群を抜いており、私の店舗だけでなく広島市内の釣具店の棚がすべて空になる程の爆発的なブームとなっています。
ちなみに私、普段は釣具店スタッフとして仕事をする傍ら漁師としてサワラを獲り市場へ卸す顔もあり、私にとってのサワラ釣りはレジャーではなく職漁師としての仕事でもあります。
その漁法としては漕ぎや網ではなく全てX-80マグナムによる一本釣り漁。したがって、私にとってX-80マグナムは、単なるルアーではなく魚を確実に獲る為の『漁具』なのです。
11月下旬の現在市場へ持ち込んだサゴシ・サワラの数はおよそ150本超え、その全てがX-80マグナムによるジャーキングメソッドによるもの。
私のサワラ漁には欠かす事の出来ない大切で優秀な漁具なのです。その漁獲高を叩き出す為のアクションについては前回ブログで解説しておりますので割愛。
今回はいかに回転率を高めサワラを獲るための「小さなコツ」をご紹介いたします。
①大切な漁具を失わない秘訣
歯のある魚と対峙する上で避けて通れない課題がルアーロスト。
いわゆる「サワラカッター」によりルアーを失くされた経験がある方は多いかと思います。
大切な漁具を失うのは避けたい。もちろんゼロには出来ないが少しでも軽減する狙いでリーダーの太さを段階的に上げており、現在はPE1.2号に60lbと極太リーダーに落ち着いております。
『そんな太くて喰うんか?』『マグナム動かんだろ』と言われますが、前述の今月150本の釣果は60lbリーダーでの釣果。
リーダーの太さによる喰いの影響もルアーアクションへの影響もナシ、おまけにリーダー周りでのルアーロストは大幅に軽減出来ております。
②キャスト回数を効率よく上げる秘訣
これは最近ではなく以前から実践している事で、マグナムに装着されているトリプルフックを全てバーブレスにして使用する事。
皆様も経験あると思いますがサワラを無事ネットインした後サワラが暴れ、フックがネットに絡まり外せなくなる案件です。
懸命にフック外そうとしている間にもサワラは跳ね続け、焦りまくった挙句ハサミでネット切って戦線復帰する (苦笑) 。
遊漁船でも良型の複数ヒットでネットが足らず、ランディング待ちになり焦った事のある船長やアングラーも多いのではないかと思います。
あんな小さなバーブですが、あのバーブを潰す事であらカンタン!にネット絡みも外しやすくなるのでお試し下さい。
これも『バーブレスだとバレるんじゃない?』と言われますが、ここ数年はすべてバーブレスでの釣行をしており「これが原因で魚がバレる事はない!」と断言出来ます。
それとバーブレス化のもう一つの狙いが、万が一身体へフックが刺さってしまう事故の際の被害最小限化。
想定されるのは混み合った船内で後方確認を怠ったキャストによる他者に刺してしまう、ランディング時にルアーが外れ自分に飛んできて刺さってしまう、ルアーを外そうと手を近づけた際に魚が暴れて手に刺さる、など。
このような万が一の事故の際もバーブレスなら被害も最小限、そのまま釣りも続行出来ますが、もしバーブが付いたままのフックが刺さってしまったら…想像するだけで恐ろしい事です。
今回はサワラ1本釣り漁師としてのお話ですが、遊漁船やプレジャーボートでも当てはまる事だと思いますので皆様の参考になれば幸いです。
今後の広島湾奥エリアのサワラ予測として、年内一杯はこの状況が続くと思われます。年明け以降はベイトとなるイワシの動向次第とはなりますが、例年通りであれば1月以降も数は減るものの極太で脂乗りMAXな大型サワラが狙え、個人的には今からがサワラシーズン本番と捉えております。
寒さが身に染みる時期となりますが、気持ち折れずに海へ出ればグッドコンディションのサワラとの出会いも果たせます。皆様寒さに負けず頑張っていきましょう! アクション9割、カラー1割の優先度もお忘れなく!