ついに、DEEP-Xが24年ぶり!にフルモデルチェンジ!!開発はその1年前なので、実質25年間も頑張ってくれました。
25年っていったら、四半世紀。最初のDEEP-Xがデビューした時、もしかしてまだ生まれていなかった方もいらっしゃるのでは?
初代製作者としましては、四半世紀も愛されているルアーをフルモデルチェンジさせるのは、とても勇気がいること。新製品をデザインするよりも、とてつもないプレッシャーがかかりました。世界中にいらっしゃる初代100のご愛用者には、一目で100とわかるデザインでなければならないし、その上でNEWジェネレーションとしての革新的進化が新たなカタチと新機能で表現されていなければならない。同じ料理は、二度作らない主義だから余計にむずかしい。新たな味を創造しつつ、伝統はきっちりと守っていかねばならない。
その重圧からサクっと解放してくれたのが、LBO IIシステム。
アイティオーエンジニアリングが開眼させた「重心瞬間移動システム」、リニアベアリングオシレーターⅡ型でした。新世代のメガバスファクトリースタッフも気迫を込めました。
とにかく釣れる。よく飛ぶ、よく潜る。ラインテンションをかけ続けていればアクションがまったく途絶えることがない驚異的なレスポンシビリティ。リールハンドルに指をかけた瞬間から泳ぎ出す、アングラーと直結感をつきつめたダイレクタビリティにこだわった。
それらはすべて、LBO IIだけが可能とする、ルアーにラインを結ぶ作用点と重心位置の力点が同軸に位置し、2点が同期化することによってもたらされる効果。
だからこれまでのどのクランクベイトよりも緻密で、一定の途絶える事のない波動と連続的な振動が絶え間なくバスを刺激し続ける。だから釣れるわけです。
新型DEEP-X100は、これまでのディープ専用クランクとは違って、シャローから最大潜航深度を発揮するディープレンジまで、幅広い層をストレスなくリトリーブできる、新世代のマルチコンタクトクランクです。
しかし、初代DEEP-X100は、四半世紀にわたってメガバス社を支えてくれました。
私自身の釣りもルアーデザイニングも、DEEP-Xによって鍛えられました。
もう作ることはないので、本日、金型を降ろし、永遠の眠りにつくことになりました。
安心して新型に「DEEP-X100」の名を承継することができました。
25年間、本当にありがとう。おつとめご苦労様でした。