釣りビジョン放映の今度のメガコン(Megacomplex 放映日:10月6日20:00より2時間放映)は、ショアからのモンスターシーバスゲーム。
4年ほど前、私が再び本社グループ統括に復帰してからは、私はすべての実釣ロケの出演をお断りし、全魚種のアングラーを徹底サポートするモノづくりの裏方に精力を注いでおります。
自分自身がカメラの前で釣っていた時とは違い、サポート業というのは、視聴者に伝えたいことが直接伝えられないもどかしさと、自分だったらこうやって釣るかな、といった野次馬的感覚を抑え込み、黙々とモノづくりに徹する職人になる必要があります。
ものづくりの現場からプロダクト(製品)を通して、全国のアングラーと心の会話ができるか、が重要なのだと思います。
心情や心境を伝えるのはとても高度なこと。
いまの私の立場は新たな挑戦、新たな境地ともいえます。
しっかりと出演アングラーを支え、結果がいち早く出せるモノづくりをしています。
私の場合は、メディアにアングラーとして登場する以前から、遠州灘や琵琶湖でガイド業をしながら自分で釣ってみせて現場で商談をまとめてきた、という営業スタイル。
アメリカでも何処でもそのスタイルで販路を開拓してきましたから、それがいまに続くメガバスの現場主義の歴史ともいえます。
なので「Xバイツ」や出版社のDVD作品などのロケ撮影も、基本、土日か週末でした。
土日や週末(金曜)は、一般のアングラーの方達もフィールドにたくさんいらっしゃるので、同じエリア、同じスポットを狙うので最もタックルの性能差が出るからです。
本当の意味での「製品テスト」が兼ねられるというわけです。
私の実釣ロケは、そんな意味もあり、試作品のスペックを現地で証明をするにも改良点を見出すのにも、そして、ウデを磨くのにも、結果を披露するにも好都合でした。
私が出ていた釣りビジョンのオリジナル「Megacomplex」でも、撮影日は週末が多く、一般のアングラーさんとエリアがバッティングしてしまうことがしょっちゅうありました。そこはみなさんにお譲りし、お客さんがスポットを見切ってその場を離れてから、同じ場所で釣って見せながらTVやDVDでお伝えすることができたのは、アングラー冥利につきます。
魚を釣ること自体は、現状のテストの現場でも日々やっている長年の日常なので、番組では、実釣ロケ日程の2日間の内、いかに最後の最後にデッカいドラマを獲るか?に、私は釣りのスキルを集中させていました。
詰将棋の釣りです。
一方では、魚そのものを釣ることより、当時は、撮影中も使用製品(多くがデビュー期日が迫っている試作品)の改良点や仕様変更を本社に都度連絡をしながらロケをこなしていました。 私にとってそんなメガコンの忙しいロケは、まさに、ナマのフィールドテストの現場でもありました。
実家が遠州灘・浜名湖の漁宿だったこともあり、子供の頃から日常だった海の釣りロケもたくさんお受けしてメディアで色々とやらせていただきました。
撮影中も電動リールによるキャスティングの実釣実験やバイトを誘発させるリトリーブ速度の検証など、メガコンのロケでは好き放題やらせてもらい、多くの製品を生み出すヒントが得られ、感謝しております。
ロケ中、爆釣モードに入ってしまい、つい、釣りに夢中になって製品開発の脳みそがオフになることもしばしばあった、熱いロケでした。
いずれにせよ、自分がアングラーとしてカメラの前に立っても、アングラーの方々をサポートするコンストラクターであっても、私の本業は、アングラーのみなさんに熱のこもった製品をお届けすることなので、今後もあらゆるアングルから真剣勝負で挑みたいと思います。
さて、今度のメガコンは、ヘルメットを被った爆釣紳士・荒牧くん(弊社大阪支店長)に続き、日本海のシーバス界隈を席巻中の本間くんが巨大シーバスに挑みます!
ぜひ、ご覧ください。